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【試合感想文】 7/28西武1-5楽天: マイキー2夜連発。その超弾道まさに規格外

追撃体勢の楽天は好位置。首位オリックスは3連敗

真夏の反転攻勢を企むイヌワシ打線が、先発転向後きわめて順調な歩みを続けている未来のメジャーリーガーに痛烈な洗礼を浴びせかけた。

4回の一挙5得点はフランコ8号3ラン、村林一輝による2者生還の右越二。
今季初対戦ながらも、効果的な長打攻勢がモノを言うかたちになった。

平良海馬の5失点はキャリアワースト。交流戦から6試合連続でハイクオリティスタートを記録してきた高速右腕を攻略し、オールスター明けの後半戦成績を3勝3敗の五分に戻した。

同日、3位・ソフトバンクが鷹の祭典で10連敗。一時期3.5差まで肉薄した3位とのゲーム差は5.0に広がっていたが、再び4.0差へ。楽天は追撃態勢へ良い位置をキープしている。

首位を走るオリックスは前のカードから3連敗。後半戦一気に独走態勢に入るかと思われたが、山本由伸、宮城大弥、山下瞬平大といった表ローテを擁しながら、投打かみ合わずにここへきて足踏み。令和5年のペナントレースは、まだまだここからおもしろくなりそうだ。

相手守備ミスを活かして5得点

4回の猛打5点劇は、本来なかったであろう「たまらんチャンス」を活かすかたちになった。

先頭・小郷裕哉の打球はショート正面。詰りぎみのワンバンゴロだった。着弾した水切りショットの打球にグラブを合わせていく作業は確かに難しく思えたが、そこは源田である。これはふつうにさばかれて終わってみればイージーな遊ゴとしか僕らの記憶に残らない泡沫アウトになると思われた。しかし、バウンドを合わせきれずに後逸。記録上は中安だ。

続く浅村栄斗は完全に打たされたゴロだった。しかし、高く弾んだバウンドに対し、チャージして処理を目指した源田がグラブ弾くファンブルでどこにも投げられない。

本来なら1死走者なし、もしくは1死2塁になっていたところが、名手のご乱心により無死2,1塁に。このあと鈴木大地がしっかりバントを決め、お膳立て整えた状況で発生したのが、フランコの2試合連続ホームランだった。

試合展開

西武=1番・岸(右)、2番・源田(遊)、3番・平沼(三)、4番・マキノン(一)、5番・栗山(指)、6番・外崎(二)、7番・ペイトン(左)、8番・古賀(捕)、9番・長谷川(中)、先発・平良(右投)

楽天=1番・村林(遊)、2番・小深田(二)、3番・小郷(右)、4番・浅村(指)、5番・鈴木大(一)、6番・フランコ(三)、7番・辰己(中)、8番・炭谷(捕)、9番・西川(左)、先発・岸(右投)

両軍のスタメン

その超弾道まさに規格外

結果球は136キロのカットボール。
甘く入ってきたところをジャストミートで応戦した。
低高度を飛行する巡航ミサイルのように弾丸ライナーで左翼Eウィングに突き刺した。今季、平良がこの球種で被弾したのは初だった。

おそらく打球角度は14度?15度?ぐらいだったのではないか。

楽天打者の打球角度なさすぎホームランといえば・・・(続く)

...続きは『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2023』でどうぞ。

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2018年9月のGM就任から始まった石井体制も5年目へ突入。今年はGM職を外れて監督業に専念する総決算・集大成の戦いに。監督も「狙うのは優勝ですね。優勝以外を掴まされてもハズレ」と不退転の決意を示す今シーズンを試合感想文やコラムなどで綴ります。

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