交流戦総括:辰己涼介編

5月以降、一気に改善へ

「スイングやタイミングの取り方、打ちにいく感覚がまだ固まっていないですよね。打席ごと試合ごとに違ったりするので、なかなか成績も安定しない。足を大きくあげるのはいいんですけど、足をついたらすぐにバットが出てきてしまうので、そこに粘りとかあると変化球の対応ができるんですけど」

「本人すごくまじめで練習もよくするんですよ。でもそのぶん逆を言うと悪い感覚も引きずってしまう傾向があるので。良い感覚だけ引き継いで練習してほしいですね。悪いスイングをイメージしてスイングしてるのかなと見えてしまうときもあったので」

4/21○E8-5Fで鉄平さんにそのように解説されてしまった背番号8が、5月以降、一気に打撃の調子を上げてきた。

交流戦では60打席に立ち、打率こそ.267だが、3発を含む長打5本を量産。四死球も12個を記録し、OPS.834と上々の成績を残した。

4月末日時点ではOPS.634、打率.203だった。過去3年と変わらなかったトータルの数字が、現在、OPS.762、打率.271まで上昇してきた。

渡辺直人コーチの指導の賜物だろう。今年は鉄平さんの指摘した点を修正し、インサイドアウトのスウィングを習得しつつある。

ゴロ率は過去3年50%以上。打たされゴロも多かったが、練習の成果もあいまって今年は47.3%まで削減に成功。打球に角度がつき、逆方向へのヒットも増えてきた。

このnoteでも何度か言及しているが・・・(続く)

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