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【戦評】プロ1年目の失敗から学ばない、足立祐一の配球ショック...~4/25●楽天5-6x日本ハム

4月25日は明暗分かれた一夜に

楽天とソフトバンク。
おそらく今年のパリーグ優勝旗を最も激しく争う両球団にとって、4月25日はあまりにも対照的すぎる1日になった。

柳田をはじめ数多くの主戦級を怪我で欠く手負いの若鷹軍団は、数日前に1軍合流したベテラン明石がスコアレスの延長戦に決着をつけるサヨナラ3ラン。

一方、北の大地で繰り広げた楽天vs日本ハム6回戦。
延長12回2死満塁、青山が杉谷に左越えのサヨナラ打を浴び4時間27分に力尽き、楽天の1点差戦績は3勝4敗になった。

目下、楽天の最大目標は、柳田不在時の若鷹軍団にどれだけのゲーム差をつけることができるかになっている。

イーグルスには忌まわしき過去がある。

2017年、開幕から破竹の快進撃を続けた鷲軍は5月末日までに貯金20個を作った。
しかし、2位・ソフトバンクとのゲーム差はわずかに3.5。
思った以上に引き離すことができず、その後に最大でも4.5にくらいつかれたことが、優勝旗を逃す原因の1つになった。

柳田不在時、楽天は8勝5敗に対し、ソフトバンクは7勝7敗1分。
本戦を終えて2位・ソフトバンクとのゲーム差はたったの0.5、思うように差が広がらないなか、舞台を10連休、令和の新時代へと移していく。

両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(遊)、2番・田中(中)、3番・浅村(二)、4番・島内(左)、5番・ウィーラー(三)、6番・銀次(一)、7番・ブラッシュ(指)、8番・足立(捕)、9番・オコエ(右)、先発・古川(右投)

日本ハム=1番・西川(中)、2番・大田(右)、3番・王柏融(指)、4番・中田(一)、5番・近藤(左)、6番・横尾(三)、7番・渡邉(二)、8番・中島卓(遊)、9番・鶴岡(捕)、先発・金子(右投)


茂木、田中の連打をお膳立てした藤田の同点2ラン

岸の1軍復帰が急遽先送りされ、代役を任された先発・古川が6回1失点の力投。
ストレートは最速144キロ、平均141.0キロだったが、球速以上に伸びがあり、真っすぐを打たせて4本のポップフライを獲得するほどだった。

1-1の同点7回2死2,1塁、宮西との左vs左を制した島内による「これぞ4番!」の勝ち越しタイムリー。
島内vs宮西の通算成績は11打数1安打だっただけに、あの場面でよくぞ打ってくれた。

2点を追う8回には代打・藤田が奇跡の同点1号2ラン!
鳥肌立つほどの劇打でチームの窮地を救った。

浦野の144キロ速球を捉えて右翼席に運んだ一撃は、その後の浦野の配球を大きく変えさせてもいる。

藤田に2ランされ、敵軍バッテリーはこの日の速球に自信が持てなくなったのだろう。
その後の配球は、速球35.7%、変化球64.3%。
変化球がいちじるしく増え、その恩恵に浴したのが変化球撃ちの短長連打で勝ち越し点を作った茂木、田中だった。
藤田2ランが配球面で茂木、田中をアシストした部分は大いにあった。

守備でも素晴らしいファインプレーがあった。

同点で迎えた9回無死1塁と11回無死1塁、いずれも次なる1点が致命的になるシーン。
そのなか、敵軍のバント作戦を封じたのは、ウィーラーと途中出場した嶋の軽快な好守備だった。

疑問残る足立祐一の配球

一方、残念ながら楽天選手のミスも目立った。
1点差を競り負けた大きな原因だろう。

そのなか、ぼくが最も気になったのは、今季初登板の古川をリードした足立である。

基本的に好リードだったと思う。
しかし、、、

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