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【試合評】まさかの結末の背景~5/22●楽天1-3ロッテ

福山2被弾

今季9度めの引分が現実味を帯びてきた8回裏、まさかの結末が待ち受けていた。

二番手・福山が中村奨、レアードに相次いで被弾。1軍通算の被本塁打率0.29という、およそ一発病とは無縁のゴロアウト投手が《プロ初の1イニング2被弾》に遭い、3時間01分の戦いは幕切れした。

両軍先発が演出した1-1という緊迫した試合運びを崩してはいけないという独特のプレッシャーも大きかっただろう。

さらにナイターで『多すぎの32球』を投げた前回5/20●E1-4Fからのデーゲーム。事実上の『中1.5日』で迎えた登板でもあった。全盛期なら問題なくても、福山は今年32歳である。回復が遅れて球の切れに乏しかった可能性も捨てきれない。

昨年9月下旬に怪我から復活した福山。ここまで救援で計29試合に投げている。そのうち終盤8回以降の同点、または僅差リード(3点以内)でマウンドを任された5試合の内容が良くない。

昨年10/7日本ハム戦、同点の10回には長短2安打を許した。
凡打に仕留めた右飛もヒット性。幸いにもライトを守った辰己の俊足飛ばした球際好守に救われるかたちになったが、紙一重のプレーだった。
結局、2死2,1塁と塁上に走者を残したまま、寺岡の救援を仰ぐかたちになっている。

同10/24日本ハム戦では1点リードの8回に登板。しかし主砲・中田に同点弾を献上し、なおも1安打1四球。回完了できずに2死2,1塁で降板した。

同点の8回に行った5/2●E5-6Mはゼロで切り抜けたものの、2四球を出してピンチを招いた。
そして前回5/20●E1-4Fは押し出し含む3四球の乱調3失点。本戦では2被弾である。

当該5登板で4.1回、被安打9、被本塁打3、奪三振1、与四球7、失点6、自責点6、と信じられない数字が並ぶ。

◎試合展開

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◎両軍のスタメン
楽天=1番・辰己(中)、2番・鈴木大(三)、3番・浅村(指)、4番・島内(左)、5番・岡島(右)、6番・内田(一)、7番・茂木(遊)、8番・太田(捕)、9番・村林(二)、先発・田中将(右投)

ロッテ=1番・荻野(左)、2番・マーティン(右)、3番・中村奨(二)、4番・安田(三)、5番・レアード(一)、6番・角中(指)、7番・加藤(中)、8番・佐藤都(捕)、9番・エチェバリア(遊)、先発・美馬(右投)

激変したチームカラー

ロッテと言えば、ひと昔前まではホームランが極度に少ないチーム体質だった。

極端な投高打低だった2011年は46本しか打てず・・・(続く)

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