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【戦評】天国の星野を「鬼の形相」にさせた、前代未聞の4時間55分~5/3●楽天11-12ソフトバンク

天国の闘将「鬼の形相」間違いなし 

今シーズン最長の4時間55分を戦った十連休の首位決戦・第3ラウンド。

両軍合計8本のホームランが飛び交い、ヒット総数も29本。
あまりにも壮絶すぎて、適切な言葉が見当たらないノーガードの乱打戦になった。

『両軍合計二ケタ得点での延長戦』という条件でさかのぼると、2016年5/14ロッテ戦(●E12-M13)に行きつく。

4時間57分を戦った3年前は、楽天18安打、ロッテ16安打。
観戦メモを確認すると、当時のぼくは『前代未聞のサヨナラ負け』と書いていた。

あのとき、楽天が12得点あげながらの敗戦は球団史上初という敗戦だった。
福山が走者一掃打を浴び、延長10回に松井が現監督・井口にサヨナラ打を浴びたゲームで、現地観戦した星野副会長の仏の顔が、たちまち「鬼の形相」に変化したあの試合といえば、みなさんも思い出すはずだ。

しかし、あの試合は延長10回で決着ついた。
本戦のように両軍二ケタ得点で12回決着の延長戦は、もしかしたら通算2024試合を戦い、球団史上初かもしれない。

とにかく、あの3年前の幕張と同じ衝撃度だった。

首位・若鷹軍団と今季最大2.5差 

チーム成績を確認しよう。

順位は日本ハムと並ばれ2位タイ、29試合14勝13敗1分。
4/23日本ハム戦(○E4-1)終了時には最大7個あった貯金はわずか1個に減った。

各種戦績は、直近10戦3勝7敗、ソフトバンク戦2勝4敗、ビジター6勝7敗1分、1点差ゲーム3勝7敗、先制された試合5勝9敗1分、カード勝ち越しかかった第3戦2勝3敗になった。

ゲーム差は1位・ソフトバンクとの差が広がり2.5、4位・西武と1.0、5位・ロッテと2.0、6位・オリックスと2.5。
首位と最下位の差は依然として5.0と混戦になっている。

両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(三)、2番・藤田(遊)、3番・浅村(二)、4番・島内(左)、5番・ウィーラー(指)、6番・銀次(一)、7番・ブラッシュ(右)、8番・嶋(捕)、9番・辰己(中)、先発・釜田(右投)

ソフトバンク=1番・三森(一)、2番・周東(右)、3番・今宮(遊)、4番・デスパイネ(指)、5番・松田(三)、6番・グラシアル(左)、7番・釜元(中)、8番・甲斐(捕)、9番・牧原(二)、先発・武田(右投)

凡例


絶対勝たなければ試合だった

正直、勝たなければならないゲームだった。

でないと、同点に追いついた3回なおも2死満塁で、武田の四球直後の初球カーブを狙い打ちした嶋の走者一掃ツーベースや、7、8、9の3イニングを完璧に抑えた青山、ハーマン、松井の三者凡退ピッチ、代打から途中出場した山下による奇跡のバック・トゥ・バックなど、死闘を演じた楽天選手の活躍が報われない。

本戦を評して内川が「勝つことで救われる部分はある」とコメントしたというが、まさにそういう試合だった。

相手先発は武田。
人生初の危険球退場から中1日だった。

投手心理を考えたとき、酷な話なのだ。
心の切り替えもできたか怪しいわずか中1日、しかも同じ相手への先発。

違う相手ならまだしも、全く同じ相手だから、、、

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