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【戦評】 鷲ファン誰も気づかない、好調イヌワシ打線に忍び寄る「気になる影」~5/26○楽天4-1オリックス

3カード連続勝ち越し

平石監督が久米島からフックアップし続けた石橋が、待望プロ初の先発初勝利をあげた。

この金土日は楽天投手陣が自信を取り戻す、自信を深める「RESTART」の3連戦になっている。

対戦相手オリックスは、とにかく得点力不足。

153得点も打率.221も12球団ワースト。
今や一発で得点をブーストさせるのが主流になっているのに、ホームランの数も12球団中10位の35本と少ない。
本戦終えて一ケタ安打は23戦連続になり、貧打に泣かされている。

そんな炎上リスクの少ない「安全な職場」で、各々が好投をみせた。

初戦は左太もも痛からの復帰登板で約2ヵ月ぶりの岸が、視界良好のハイクオリティスタート。
2戦目は約1ヵ月白星から遠ざかっていた美馬が嬉しい今季3勝目。

そして本戦では、キャンプ2軍→1軍→開幕1軍→プロ初勝利→先発転向とステップアップしてきた石橋が、念願の先発初勝利をつかみ取った。

先発投手が各々収穫を手にしたことは、3週連続の交流戦6連戦日程を控えて、大いなる弾みになりそうだ。

また、この日は若き女房役も躍動。
堀内が今季4度目のスタメンマスクで攻守で活躍した。

ゲームセットまでマスクをかぶったのは5/22日本ハム戦(○E5-3F)に続く2度目。
5人の投手をリードし、最少失点にとどめた。

バットでは1点を追う2回2死満塁だった。
逆転決勝の2点タイムリーを放ち、試合後はキャリア初のお立ち台へ。

後半には4試合ぶりにスタメン出場した今江が、エラーからの併殺を完成させる球際ダイビングキャッチからの右サイドスロー撃ちの今季1号ソロと、めくるめく独り舞台を演じる見せ場も作った。

これで楽天は3カード連続で勝ち越しを決め、2位へ浮上。
チーム成績は48試合25勝22敗1分の貯金3。

各種戦績は、直近10試合6勝4敗(得点45/失点41)、5月12勝11敗、オリックス戦5勝6敗1分、楽天生命パーク13勝8敗、連戦日程の4戦目以降6勝7敗1分へ。

ゲーム差は1位・ソフトバンクと0.5、3位・西武と0.5、4位・ロッテと1.0、5位・日本ハムと2.5、6位・オリックスと5.5、首位と最下位の差は依然として6.0が続く。

両軍のスタメン

オリックス=1番・小田(中)、2番・中川(右)、3番・大城(遊)、4番・吉田正(左)、5番・ロメロ(指)、6番・頓宮(三)、7番・マレーロ(一)、8番・福田(二)、9番・高城(捕)、先発・K-鈴木(右投)

楽天=1番・茂木(遊)、2番・今江(三)、3番・浅村(二)、4番・ウィーラー(指)、5番・銀次(一)、6番・ブラッシュ(右)、7番・島内(左)、8番・辰己(中)、9番・堀内(捕)、先発・石橋(右投)

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今年の楽天は四死球直後の初球でガッチリ!

試合前、K-鈴木の左右投手別の被打率は以下のとおりだった。

左打者 .255 (51-13)
右打者 .180 (50-9)

右打者には強いが、左打者には右と比べて打たれ気味。
その傾向が本戦でくっきり露呈した。

本戦、右打者には11打数2安打、4三振、1四球。
左打者には9打数3安打、2三振、3四球。
ストライク率も右打者70.9%、左打者54.2%と明暗分かれるかたちになった。

2回はその典型例である。

初回わずか11球で三者凡退投球をみせた姿からはまるで別人。
突如乱調に陥り、2死1塁から島内、辰己と左打者2人に連続四球。

2死満塁となり、このチャンスを初球でモノにしたのが堀内だった。

四球直後の初球、ストライクを取りにきた145キロ速球をフルスイングで応戦。
詰りながらも中前へ運んだ当たりは、走者2人を呼び込む逆転決勝の殊勲打になった。

今年の楽天、四死球直後の初球撃ちの強さが際立っている。

初球スウィング率はチーム平均28.1%だが、四死球直後では32.9%へ上昇。

この値、大きく上昇していると、やみくもにバットを振り回しているのかなという印象になるが、微増のため「好球必打」のイメージになる。

チームの初球打率は.319。
走者有での初球打率.392。

これが四死球直後の初球打率は、、、

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