毒親脱皮日記・鬼畜の業

毒親の呪いから解放される重要な気づきがあったとき、「毒親脱皮日記」としてメモっておくのはどうだろうと急に思い立った。これは未来の自分が理論武装し、破天荒な毒親理論のシャワーから精神を守るためでもある。
(ちょうど、千と千尋の神隠しで、千が元の居場所に戻るための手がかりである「本当の名前」を忘れないようにメモしていたような感じだ)


今回は、母親の思いがけぬ鬼畜さに気づいた話。


完全に精神がおかしい父親と、"かわいそう"な父親から離れることを選べない母親の2名から、まるごと連絡を絶って、4ヶ月経つ。

断絶後、こちら(娘)の暮らしといえば、すこぶる快適で、余計な毒ノイズに精神を消耗させられることがなくなったため、余力の思考リソースが生まれ、一端のアラサーとして、かなり本質的な人生への考察を深められており、絶縁の効果効能を心から実感し、ホクホク・ウキウキ・ツヤツヤしているところだ。

このまま流れで10年は絶縁状態を保ちたいものだ、なんせ20年で負った傷は数年で癒えるようなモノじゃないしな、、とノンビリ考えていたところ、突然母親から長文のショートメッセージが届いた。

(LINEなどはブロックしているのだが、過度にメンヘラ感情を刺激しないため、電話番号経由でショートメッセージを送る余地だけ残してあるのだ)

第一感想 「うっわ早!我慢できなくなるの、早!」

正直ドン引きである。

4ヶ月前の父親による自殺/恐喝騒動で、あれほど私から明確に強く拒絶され、考えうる最大限の怒りと軽蔑を向けられ一方的に関係を断絶されたにも関わらず、半年も経たないうちにノコノコとしかも長文のメッセージを送ってきたあたり、人間としての見どころがあまりにもない。齢60近くにもなって、反省・遠慮・尊重という概念を産道に置き忘れてきたのだろうか?

心底残念な気持ちを抑えつつ、ショートメッセージを開くと、下記のような内容がツラツラとしたためられていた。

意訳

・あなたと連絡がとれなくなり、私は大変辛い
・私は悪気はなかった 私は悪くないと今も思ってる 
・父親にも私からちゃんと言ってやりました 彼は悪い人間ではないんです
・私は悪くない かわいそうな人を見捨てられない優しい人間であるだけ
また会いたいーーーー。  ←本当にこういう語尾で笑
6月X日、家族旅行企画してるんだけど来ない?X県の温泉旅館でめっちゃいいところで


第二感想 「うーん。頭、だいじょうぶそ・・・・?」

めっちゃびっくりした。
完璧におかしな、怪メッセージだ。もはや面白い、まである。
ただ、この違和感がなんなのか、しばらく言語化できず、めっちゃくちゃモヤモヤしていた。明確に「頭おかしい文章」なのだけど、なんだろうな?

それが、さっき風呂入ってる時に、ふとわかった。

自分の「お気持ち」からスタートしている
そもそも、自分のご都合から勝手に連絡(しかも長文)
この期に及んで言い訳がましい
こちらは親のことなど思い出すだけで苦痛である事実を未だ理解できていないうえ、衝撃の「1泊2日の旅行提案」

あまりにも自己中である。
エゴの極みである。

この前おめぇらなんか見たくも会いたくもねぇって言ったの聞こえてなかった・・?私がどんな気持ちでその言葉を言わなきゃいけなかったか、1秒でも考えた・・?
自分の見たくない現実や言葉は全部なかったことになるフィルターの中で一生生きてきたタイプの人・・・?

てか、この言動、他の人(会社の同僚や友人)にも同じことできんのか・・・?
人間としてのコミュニケーション、「基礎概論I」から履修できてなくない?
人にはみんな、もれなく心があるって知ってた・・・?

ここまで自分のご都合オンリーで生きていられるお花畑メンタルには、ある意味羨望・嫉妬の気持ちすら湧き上がるが、それを凌駕して、とてつもない失望と、幾ばくかの怒りが勝る。


頭おかしいのは父親ばかりと思い込んでいたが、どうやらそうでもないらしい。人間の鬼畜さというのは、これほどまでにバリエーションが豊富で、まことに油断ならない。毒というのは、何も暴力・暴言に限らないのだなということを身にしみて感じた。

優しそうな文体、優しそうな声、優しそうな内容ーーー
そういうものにつられちゃいけませんよ、って小学生くらいで習ったのにな。


P.S.
恐ろしいことに、私から旅行参加断りの返信をし、「了解」と返ってきた翌日、
たまにショートーメールするかも〜」とかいうメッセージが来た。


えぇ怖

たすけて


人間、60歳くらいまでに治らなかった根性はもう一生治らないと思ったほうがいいかもしれません

ソース俺