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「これと、これね、食べてごらん。」

屋台に乗っかった果物を見つけ、僕は足をついた。
ちょうどひと休みしたかったところだ。

今日も変わらぬ強い日差し、抜ける青空。

出てきたお母さんに、挨拶をし、日本から来たことを告げると
「これと、これね、食べてごらん。」と果物を僕の手にのせてくれた。

きっと朝、家の庭からもいできた果物たちなのだろう、          まだちょっと青いけれど、みずみずしくて、まだ生きてるような味がした。

おっきなお札しかなかった僕に、お代はいいわ、とお母さん。
あなたのこと日本で伝えたいから、と身振り手振りで伝えシャッターを切った。

CUBA


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