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【けっきょくはぜんぶひとなのかも】

次の旅に向けて準備を進めている。旅のコンセプトは自分のなかで固まっていて、それがカタチとして現れるモノは僕だけのチカラではどうしようもない。

旅のなかで淹れるコーヒーの道具選び。

腰に締めるとコーヒーを淹れるスイッチとなる前掛け。

紙に印刷された写真というコンセプトに合うカメラ。

そして、相棒となる自転車。

自分目線ではなく、どうすれば「人の営み」として、昔からあったものにアプローチできるようなモノを揃えていけるか。結局は、自分のこれらの思いを受け止めてカタチにしてくださる人たちがいてのことだ。

エプロンはpatagoniaの古着を募り再構築することになった。

自転車は、シュッとしたスタイルではなく、どこか人懐っこさを残した見た目のロングテールバイクになった。

カメラはまだ交渉中。

カフェの装備は、温かみのある素材とカタチで選んだ。

こうしていろんな方のアイデアと仕事をいただき、ひとつのカタチができあがっていく。それは自分が満たされることはもちろん、そういう方々の思いを持って今度は僕が伝えていきたいという思いの生まれるものでもある。

自転車に取り付けるためのテーブルは神山町の製材所を営む大門さんにお願いした。仲間のJOくんが出会い最近お世話になっている方だ。

「うちには変なやつばっかり来るようになってきたなぁー!生きていくことは心配しとらんけど、ちゃんと稼げるんかは心配じゃわよ!」と明るく笑って迎えてくださった。

僕の旅のコンセプト、これまでの旅のこともキラキラした目でお話を聴いてくださり、その場でひのきを使った板作りをはじめてくださった。みるみるうちに大きくて長かった板がテーブルのカタチになっていく。それが見ていて本当に嬉しい。最後の仕上げは自分も一緒にさせてもらった。

「次はコーヒー淹れに来ますね!」と取り付けるためのテーブルを持って帰路につく。こうして、自分のイメージを話すことで、その声を受けてくれた人からのイメージが重なったり、その仲間の人が重なったりして、ものごとが展開していく。

こうして最後に自分のイメージがカタチとして現れたとき、それは単なるモノではなくとても大きくてあったかくて、たくさんの人の顔が浮かぶモノとしてそこにあるような気がするのだ。


自分の人生を実験台にして生きているので、いただいたお金はさらなる人生の実験に使わせていただきます!