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タマゴを割るように、踏み出せばいい。

(前回はニセコのめぐちゃんの家にお世話になることになったとこから)

起きたー!久しぶりの屋根!久しぶりの布団!そしてあったかいお風呂!なんて気持ちがよいのだ!旅人として生きるとこんな当たり前が幸せになるのだ。(日常生活に戻るとあっという間に忘れて当たり前のことになってしまうのは秘密だ。秘密にしとかないとみんな旅してくれないかも!)

おいしい朝ごはん(これはもうブレックファーストやな!おしゃれやもん!)をいただいて、カフェの準備をして、自転車ロードレース”ニセコクラシック”会場へGO!

おぉ!あと何キロとか書いてあるぜー!すげーぜー!旅ばっかりでしか自転車してこなかった僕にとって(ここ勘違いしてないかい!?)こんな本気のレース会場なんて来たこともない!そうしてながーいニセコの目抜き通りの坂の上にゴールゲートが見えた!

ものすごーいドキドキしながら、ゴールゲートわきをくぐる。もう場の空気に飲まれて完全にドキドキというかソワソワしかしない!あかんやつ!だってゴールゲートくぐったら自転車関連メーカーのブースばかりで、関係者がたくさん歩いてはって、でっかい旅自転車を押す僕の、場違い感がすげーもの!

「あかん、こんなとこでコーヒーなんて淹れられるはずがないやんか。。。どないすんねん。。。」

とブースのところを体ちっさく折りたたむようにして歩いていたら左手にエスプレッソマシーンを置いたブースが出てきた。Raphaって書いてある。おお!あのRapha(ラファ)かいな!

ここでRaphaについて説明しよう。
Rapha(西川解釈80%なのでテキトーに見たほうが良い)
イギリスを拠点とするサイクルアパレルブランド、そのシンプルで上質なスタイリングでファンが多い。けど高い。ようするにサイクリングの服におけるハイブランド。創始者はポール・スミスに影響を受けている。
https://www.rapha.cc/jp/ja
↑自転車ウエアってメーカーロゴ丸出しだったり、グラフィックが派手なものがおおいで、こういうモードテイストというか街にも馴染む感じがあって、オシャレさんのファンが多い。

のブースがあった。もと図書館カーという自社バンにかっこいいブース。そしてレース会場に来られたかたにはフリーでエスプレッソ、カプチーノを配るというスタイル。なんかお友達になれるかもしれない!ということでご挨拶をした。

まさ「おはようございますー!」

Raphaさん「おはようございます!何してるんですか!?」

まさ「いや実はコーヒー淹れながら旅をしておりましてー。。。今日は仲間がレースに出るので、どこかでコーヒー淹れられたらなぁなんて思いまして。」

Raphaさん「そしたら一緒にやりますか?ブースちょっとあけますから!」

(か!神さまか!)

まさ「ほんまですか!?ありがとうございます!ほんまに!」

そうしてまさかの自分が自転車旅で海外に出ていたときから気になっていたRaphaブースでコラボ出店という、想像以上の未来ってときどき来るんやな、という夢の展開がはじまった。選手はちょうどレース中で、ゴール地点にはレース関係者と各社ブースのスタッフのみなさん、そして選手のご家族が待機中。みなさん和気あいあいという感じで、コーヒーも飲みに来てくださって、なかなかに盛り上がってきた。

しばらくそうしてコーヒーを淹れていると、おぉ!という歓声とともに先頭の選手がゴールしたというアナウンスが聞こえてきた!そこからはもう続々とレーサーたちが戦いを終えて戻ってきてゴール会場は自転車とレーサージャージに身を包んだサイクリストがごった返す展開に!

僕も一度ブースを抜けて、仲間のクリスくんが帰ってこないかなぁ!?とゴール選手を眺めていると来た!クリス!お疲れ様!

それからはゴールした選手にコーヒーを振る舞い、またそこで新たな出会いやびっくりの再会もあったりしてほんとに楽しい時間となった。家を出るとき、ゴール会場に着くときにはソワソワしたけれども、よかった。卵を割るときのようなもので、一度ヒビさえ入ってしまえばあとはパカっと割れておもしろい現実が飛び出してくるのが一歩踏み出すおもしろさなのかもしれない。そしてここからさらにニセコDAYSはおもしろい展開になっていくのだった。







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