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世の中に【思い】は生きているか?

5月から旅に出る。

どこに行くのかと聞かれ、「今年は日本です!」と元気に答えると、「あ・・・そうなのねー。」という空気になる。今年はひと休みなのね?と言われたり、好きな人ができたからじゃないか?なんて言われたりする。その通り!・・・ではない。

今年は日本を旅する。僕にとってこれまでにないほどワクワクしている。なんでだ?好きな人に会いにいくから!ではない・・・今年はどうなるかも、どこに行くかも分からない旅となるからだ。よーわからんものは、ワクワクする。いや、どっちかというとゾクゾクする。

僕の次のプロジェクトはDaily Lifeという。Daily Lifeは直訳すると日常だ。しかし、こう解釈する。Daily=日々が Life=一生。一日一生の旅だ。つまりその日を生きるために、その日を作るために僕は自転車で旅をする。財布を持たずに。

僕はいまの日本で実験してみたい。この世界に思いは必要だ!思いこそ!と叫ばれながら、実際僕も含めて多くの人が生活(多くの場合は仕事。経済活動)に追われている。

その時、自分が思っていることや、カラダやコンディションや、目の前で困っている人がいたりすることよりも、ミーティングに遅刻しないように行くことや、今後どうなるかわからないから(もしくはある目標があって)お金を貯めたりする。

つまりは、思い!思い!と叫ばれながら、自分の思いやコンディションに素直でいることより、困った人を助けたり、まわりの人にできることをすることよりも、やっぱりお金をしっかり手元に置いておくことに価値がある)。

小学校でも、誰かのために!社会のために!それが仕事ですよー!と教わりながらも、やはりお金を多く稼ぐことがより良いというのは、小学生でも手をあげて自信を持って発表してくれる。そしたら、効率よく(楽して)お金を稼げたほうがいいし、気持ちよりも仕組みを使ってお金を稼ぐ活動をしたほうが良いことだ。

職業人気ランキング1位!YouTuber!

ええことやんかと僕は思う。ただし、それを言った子どもたちが「心から誰かを喜ばせたい」という理由だったとしたらだ。「楽して(楽しいことだけで)稼げそう」という意識でもし子どもたちがYouTuberを選んでいたとしたら・・・。

僕は小学校授業に関わっている。中学校にも関わっている。高校は講演で行く。もしかしたら学校の先生より少しは社会(学校の外)で活動しながら、子どもたちと関わってるかもしれない。そして思うことは、今の子どもたちの多くは将来の夢を職業と直結して考えさせられているし(たぶん職業以外は発表するの難しいんちゃうかな)、いまの社会や価値観における職業欄から【選ぶ】ことで自分の将来を考える。

小学校6年生が大学に4年間行ったとしたら、社会人になるのは10年後だ。10年で社会はどうなるだろうか?ぜったい変わってる。僕らが生きた頃より社会の変化するスピードが早くなっていることは、なんとなくみんな予想することなので、いまから10年後なんてもはやSFみたいなことかもしれない。

そんな10年後を生きる彼らに僕ができることはなんだろうか。

いまの社会でうまくいく方法や、今の社会の常識や、職業観(これについても変わっていくんじゃないかと思ってる)で話をしてしまったら、もしかしたら彼らを導くどころか「先生!10年前言うてはったこと全然通用せんじゃないですかー!泣」ということになることだって十分あるんじゃないかと思ってる。

僕が講演や、学校授業で子どもたちと考えたい、もしくは共有したいと思っているのはもう少し時代や国や社会に左右されない、昔から続いてきた人の営み(普遍的な生きがい、やりがい、価値観みたいなもの)のようなものだ。そうじゃないと、彼らの手かせ足かせになってしまうようなものはむしろマイナスやんか!と思っている。

話がすっかり逸れた。(もったいないので残すところが、作家には絶対なれない理由だろう)

昔ひとびとは物々交換(モノとモノ。モノとコト。)で、目の前の人や暮らしの中で出会うひとたちとモノやコトを交換することで生きてきた。そのやりとりで必要なことは、お金がない時代だから、【お互いの気持ちが釣り合っている】ことだったはずだ。

つまり、相手の気持ちが満たされれば(もしくは満たすことができれば)人は生きてこれた。けど今は、気持ちよりもお金だ。なぜならモノやコトを手に入れるのにお金が必要だからだ。これは小学1年生でも分かる。

僕が次の旅でやりたいことは、ずばり言うと

【いまの日本で、出会った人と交流し、相手のために何かをすることで、お金を所有することなく(交換することなく)生きていくことはできるか】

ということをやってみたい。すでに相当長いから、その中身については次のブログに書こう。

思いの交換で生きていくことがいまの日本でできれば、

「やっぱ思いって大切かもよ!」と言えるし、

今回の旅がぜーんぜんうまくかなければ、

「みなさんやっぱりカネっす!カネ!」と言える。

今回の旅を終えたあと(もしくは途中でリタイアしたあと)、僕はどちらかを声高に言い切りたいのだ。

自分の人生を実験台にして生きているので、いただいたお金はさらなる人生の実験に使わせていただきます!