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プレミアリーグはいよいよ終盤、最後に笑うのは誰だ?


⓪.はじめに

皆さん、こんにちは。
このnoteを書いている時点で東京都内は、桜の開花はまだ。少し肌寒いです。
地球の裏側、ブリテン島は画面の印象ではやや荒れ模様ですが、チケット/視聴料高騰での顧客層の変化・Profit and Sustainability Rules(PSR)違反による勝点剥奪問題・第3者機関監視法案の提出・Financial Sustainability Regulations(FSR)導入による移籍市場の冷え込みリスクなど、フットボール業界も何やらオカシイ雲行きになっているようです。

Footballista発、PSRルールについて(有料)
EFLから見るfootball様、いつも有難うございます

BBC発、第3者機関による見守り制度法案について

FSRについての説明です
来期から収入比で人件費を3年かけて70%まで抑え込まないとUEFAコンペに参加できなくなり、プレミアもこのルール採用の噂があります


ですが、現場では世界最高レベルのエンターテインメントが展開されているのは事実。
私が参加したトークライブの中で倉敷保雄アナウンサーが仰っていたように『フットボールは誰のためにあるのか』ということを考えると、一番世界中の人を喜ばせているという意味では治まりのいい状態になっているのかもしれません。
地元の人達にとってはどんなもんだか、ですが…

それでは、気持ちを一転させて。
これからクライマックスに突入するプレミアリーグの順位争いを3つの視点で見ていこうと思います。

①優勝争い

ここは皆さんの方が詳しいかもしれませんね。
激戦中の3クラブ、対戦相手を見てみましょう。

替えが利かない選手3人の中で最も重要なサカ
優勝に向け1番のキーパーソンといっていいでしょう

1位:アーセナル
64ポイント,CL参戦中

チェルシー/マンシティ/ルートン/ブライトン/ヴィラ/ウルヴス/スパーズ/ボーンマス/マンユナイテッド/エバトン
2位:リバプール 
64ポイント,EL・FAカップ参戦中

エバトン/ブライトン/ブレーズ/マンユナイテッド/パレス/フルアム/ウェストハム/スパーズ/ヴィラ/ウルヴス
3位:マンシティ
63ポイント,CL・FAカップ参戦中

ブライトン/アーセナル/ヴィラ/パレス/ルートン/スパーズ/フォレスト/ウルヴス/フルアム/ウェストハム

・パッと見た感じは、一番難しそうなのはアーセナルですかね。ティンバー復帰は心強いファクターになる可能性があります。
・アリソンをはじめスターターの殆どが故障離脱中も調子を落としていないリバプール、若手登用とクロップ監督への餞ブーストが強力。ここからもう何段かペースが上がるかもしれません。
・何やかやで主力欠場が僅かのマンシティが有利か。3強唯一のシックスポインター、アーセナル戦が焦点になりそうです。
・3強共通の残り対戦相手はヴィラ・スパーズ・ウルヴスの3つ。
それぞれヨーロッパ圏を狙う野心あるクラブで、手を焼く試合になる事は必至です。

②ヨーロッパリーグ圏争い

ここは適切にいうと、5枠目が発生する可能性のあるチャンピオンズリーグ枠に影響されるのですが、
・原則2クラブに用意、3枠目はヴィラがカンファレンスリーグ優勝+プレミア8位以下(9位以下の場合あり)のみ発生
・5(6)位とFAカップ優勝クラブが対象、FAカップ優勝クラブが5(6)位以上と重なった時に6(7)位にスライド…マンチェスター2強とチェルシーの状況で条件に変化あり
…ですが、ここは一番ありそうな選択肢の6・7位スポット争いに注目しましょう。


今期爆発中のアヤックスコンビ
アルバレスのステイロー・クドゥスの反転はいつもファンをワクワクさせてくれます

6位:マンユナイテッド
47ポイント FAカップ参戦中

ブレーズ/ブレントフォード/チェルシー/リバプール/ボーンマス/ニューカッスル/バーンリー/パレス/アーセナル/ブライトン
7位:ウェストハム
43ポイント EL参戦中

ニューカッスル/スパーズ/ウルヴス/フルアム/パレス/リバプール/チェルシー/ルートン/マンシティ
8位:ブライトン
42ポイント

リバプール/ブレントフォード/アーセナル/バーンリー/チェルシー/ボーンマス/ヴィラ/ニューカッスル/マンユナイテッド
9位:ウォルバーハンプトン
41ポイント

ヴィラ/バーンリー/ウェストハム/フォレスト/アーセナル/ルートン/マンシティ/パレス/リバプール
10位:ニューカッスル
40ポイント

ウェストハム/エバトン/フルアム/スパーズ/マンユナイテッド/ブレーズ/バーンリー/ブライトン/ブレントフォード
11位:チェルシー
39ポイント FAカップ参戦中

バーンリー/マンユナイテッド/ブレーズ/エバトン/ブライトン/ヴィラ/ウェストハム/フォレスト/ボーンマス
12位:フルアム
38ポイント

ブレーズ/フォレスト/ニューカッスル/ウェストハム/リバプール/パレス/ブレントフォード/マンシティ/ルートン

これを作りながら感じたのは、
・マンユナイテッドはホイルンドとガルナチョが信頼を獲得。歴史に遺るであろうFAカップの大逆転勝利がどれだけ勢いをつけるか。大黒柱ブルーノの再スパート次第で5位スポットも見えてくるかも。
・ウェストハム、降格ゾーン相手に7ポイントロストは勿体なかったけど十分チャンスあり。アントニオとズマのペースアップは好材料です。終了時ボーウェンが20得点以上になっていればEL圏は堅いと予想します。
・ブライトンは初挑戦のELを終え、燃え尽きリスクも。ここにきて三笘よりもマーチの不在が本当に痛いデゼルビ監督去就のノイズも邪魔に。対戦相手も厳しいところを残しています。
・ウルヴスはネト/ファンヒチャンがいない状態、特にネトはシーズン最終盤までの離脱見込です。規律と安定を植え込んだオニール監督がどれだけチームを落ち着かせるか。更なる選手売却を抑えるためにEL/ECL圏は欲しい。
・ニューカッスルは故障者に泣かされるまま終盤を迎えます。特にポープ不在が失点増に直結。その他もボトマンなどバックスが満足に揃わないシーズンとなっています。前線がどれだけカバーできるか。
・チェルシーは、FAカップ準決勝進出は素晴らしいですがリーグ戦は今期安定感リーグワーストといっていいのでは。破綻しそうな時に踏ん張れないケースが非常に多いです。ここも来夏の選手売却は必至と言われていますが。

③残留争い

ここが今回のメインイベント!
とはいえ、エバトン-6/フォレスト-4が反映されており、更にエバトンに追徴があるかもしれず…という状態で、力と力のぶつかり合いという残留バトルの本当の味を純粋に楽しめないのはただただ残念。
ここはペナルティ対象となったクラブ(これからまだ出てくる可能性あり)のみならず、FAやリーグ運営もしっかり反芻して未来に活かしてほしいところです。

ここ20年観た中でベストのイングランド人左利きセンターバック
ブランスウェイトの踏ん張りが前線に届くか

15位:ブレントフォード
26ポイント

マンユナイトッド/ブライトン/ヴィラ/ブレーズ/ルートン/エバトン/フルアム/ボーンマス/ニューカッスル
16位:エバトン
25ポイント

リバプール/ボーンマス/ニューカッスル/バーンリー/チェルシー/フォレスト/ブレントフォード/ルートン/ブレーズ/アーセナル
17位:ルートン
22ポイント

スパーズ/アーセナル/ボーンマス/マンシティ/ブレントフォード/ウルヴス/エバトン/ウェストハム/フルアム
18位:フォレスト
21ポイント

パレス/フルアム/スパーズ/エバトン/ウルヴス/マンシティ/ブレーズ/チェルシー/バーンリー
19位:バーンリー
17ポイント

チェルシー/ウルヴス/エバトン/ブライトン/ブレーズ/マンユナイテッド/ニューカッスル/スパーズ/フォレスト
20位:シェフィールドユナイテッド
14ポイント

フルアム/リバプール/チェルシー/ブレントフォード/バーンリー/ニューカッスル/フォレスト/エバトン/スパーズ

・ブレーズは相当苦しいです、シックスポインターを全勝しても26ポイント
・バーンリーも同条件で同じ26ポイントですが、チェルシーから借りているフォファナが急速にフィットしているのは好材料です。
・フォレストは2期連続の残留バトル、経験がプラスに。・・安全圏脱出は十分現実味ありです。
・ルートンは年明け以降以降わずか1勝。特に前線の大黒柱アデバヨ離脱(5月初旬復帰予定)以降勝点を2しか稼げていません。3得点後逆転負けしたボーンマス戦をホームで取り返すのは大前提条件です。
・エバトンは更なる減点の可能性を残しています、できるだけ勝点を稼ぎたいところですが直近11試合リーグ未勝利ドゥクレの健康とカルバートルーウィン爆発が必須です。
ブレントフォードが一番残す対戦相手がハードそうに見えます。前線トニー/エンベウモのそろい踏みは強みになりますが、問題はワースト4位の54失点。ミーの離脱は痛手です、フレッケンに期待がかかります。

④私のプチ未来予想、おわりに

これは完全に私の予想です。どこがこの順位に!は伏せておきますが…
・優勝争い…90ポイント前後で決着。残り10試合で2敗したところは脱落決定です。
・EL権(7位)…58~60ポイント前後。シックスポインターで潰し合いになり更にドローが増えると下ぶれる可能性ありと予想します。
・残留争い…35ポイントが当落線。ルートンが得意なホーム・ケニルワースロードで勝ち続けるとこの辺りになると思いますが、どうでしょう。エバトン/ブレントフォードは最低3勝は欲しいところ。

では、我らがウェストハムユナイテッドの予想も…

ここまで大量失点頻回でボロボロながらリーグは7位・ELでQF進出
想像以上のシーズンを送っていますが、今の流れならまだ上がありそうです

アルバレス不在の2試合(ニューカッスル/スパーズ)で3ポイント取れたら上々、連勝できたら60ポイント越えは現実味大に
パケタが久々のセレソン合流で元気をもらって還ってくるはず。トップフォームに入れば70得点に近づくかも?
ボーウェンが20得点達成したときはチームで60得点以上は堅いでしょう
終盤に強いソーチェクの決定力にも期待
・最終的に頼りになるのはウォードプラウズの勤勉さになる可能性あり
・マヴロパノス/ズマでこのまま走り切れると思えない、アゲール復調は必須

当たるも八卦当たらぬも八卦…

ここまでお読みいただき有難うございます。
皆さんも皮算用を始める季節になりました。
隣の席のあの人と、SNSで繋がってるあの人と、新天地で。
フットボール話に花を咲かせて、元気出していきましょう~

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