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君が亡くなった日、私は貴方とキスをしてました

君が亡くなってから1年が経ちました。

この遣る瀬無い気持ちは、あと50年くらい続くでしょう。

今思えば、あの時からもう脳みそのネジは飛んでいたのかもしれない

1時間かけて、私は歩いて貴方の家に行きました。
君はもう目を覚めないけど生きている状態が続くと言われてので、貴方に抱きしめられたくて家を出てしまったのです。

貴方とは6年ほどの友達の関係で、まるで兄弟のようにバカなことをした仲でした。

貴方の前で泣くことなんてなかったけど、君が倒れた時に君の話をしていたら泣きました。特にどうして欲しいわけでもなかったけど、話だけ聞いて欲しかったけど

貴方は優しいので、抱きしめてくれました。そして、気分転換がてら泊まりにおいでと言ってくれました。

ですが、君は最期まで私を許してはくれなかったのですね。

連絡を受けた時は、頭が真っ白になりました。
そんな遠くない未来にくるとわかっていたけど、私以外の家族の前で息を引き取りました。

人生で初めて人の目を気にせず嗚咽が出るくらい泣きました。
貴方は優しいので、また優しく抱きしめてくれました。そして、涙が止まらない私にキスをしたのです。

涙を止めるための貴方の行動だったのか、理由は今もわかりません。
そしてこれ以降、貴方との連絡のやり取りはなくなりました。

次に君に会った時は、警察署で冷たく凍っている君の脱げ柄でした。
憎らしいほどの青空でした。とよくある小説の冒頭にありそうなお天気でした。

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この人生はフィクションであり、ノンフィクションです。
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