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仮面ライダーギーツ第48話『創世Ⅹ:ツムリの鎮魂歌』感想


◆アバンの雑記パート

・語ろう中田ヒーローズ2通販開始お知らせ

というわけでお知らせです。

委託&自家通販システムです

メロンブックス様にて『語ろう中田ヒーローズ2』の販売を開始いたしました!!!

何度お世話になったのだろうメロンブックス様。まだまだお世話になるぞメロンブックス様。今年も営業お疲れ様ですメロンブックス様。
そしてそしてもちろんBOOTHの方も受け付けております。ちなみに1弾は委託期間満了したためBOOTHにしか置いてませんのでよろしくお願いいたします。


◆仮面ライダーギーツ第48話『創世Ⅹ:ツムリの鎮魂歌』感想

脚本:高橋悠也 / 監督:中澤祥次郎

・そして絶望のゲームが始まる

全ての意思はリガドΩに収束する

タイクーンVSケケラの決着、そして英寿が創世の呪縛を断ち切った前回。
だが撃破したジットはスエルの中に吸収され町では黒ツムリがデザイアドライバーを大量配布という展開で破滅のゲームへの流れは止められない。
終幕のデザイアグランプリが始まろうとも英寿たちの目標は『誰もが幸せになれる世界を叶える事』その一点のみである。
世界平和、幸福、それらを叶える為に戦うのみだった一同だったが無慈悲にも黒いツムリより『終末のデザイアグランプリ』の開催が宣言され、逆方向の黒ツムリの変身ポーズと共に人々はジエンドライダーに変身させられた。
視界モニターには相手の幸福値を示す数値があり、他者から幸福を最も奪った人間のみが生き残り幸福になれるという仕様である。
悪辣なオーディエンスと共に見守るスエルが変身するリガドΩらの陣営一同なのだが、ショーに盛り上がるオーディエンスの自我もリガドΩの元に統率されてしまうのが未来人がデータ生命体としてデザインされてしまったが故のディストピア性を感じるのだ。
リガドΩの陰謀に突き動かされ人々は争い合い続けるかと思いきやそうではない人々もいたようで、景和のバイト先の蕎麦屋に居た高校生カップルジエンドライダーたちは争うのをやめ二人で逃亡しようとしたのだが、争いを放棄したカップルライダーたちを良しとしないオーディエンスの低評価によりカップルライダーは頭部を爆発させ死亡ことに。

他の敗北ジエンドライダーたちも続々スエルが送り込んだゲームマスターたちの手により退場させられようとするのだが、そうはさせまいとバッファも戦いに参戦していく。だけれどもゲームに毒されたジエンドライダーたちは戦いを止められない。そして元が罪のない一般人だからこそ全力を出せないのだ。
ギーツも空中砲で止まらない人々に対し、ブーストマークⅡの高速移動で武器を強奪するという力技にて止めにかかった。勿論圧倒的なギーツの強さにあてられたジエンドライダーたちは戦意喪失。現場を見ていたゲームマスターたちの手によって退場させられそうになるもそうはさせないのがギーツである。
そして初日の終末のデザイアグランプリは終了し、一般市民たちはゲームから一時解放される運びとなった。

一般市民たちを強制的に戦わせて逃げられないようにするスエルらの悪辣なショーに景和は怒りに身を震わせるのだが、参加者からも敵視されており大勢のゲームマスターに監視されているこの状況で対応する事は困難である。
オーディエンスが残酷なゲームを望む限り戦いは終わらない。だが、この状況に対し独自の動きを見せたのが祢音である。
デザイアグランプリスポンサーだった鞍馬財閥の人間として、光聖に進言を行い光聖はそれを受け入れた。
運営に加担してしまった償いと同時に自分にとっての守るべき幸せを守りたい。祢音という娘との幸せに素直に向き合えるようになった彼の成長を強く感じるのだ。

・2日目、そして。

一方の英寿とツムリは謀略編での住処にしていた『浮世家の住居』に戻っていた。今更何故ここにと問うツムリに対し『英寿様って呼ぶのやめろよ、おれたち家族だろ姉さん』と返す英寿。
いつものごとく姉扱いを拒否するツムリだがなんだかんだで他人だとは感じられない様子。そしてそんな彼らの元に現れたのは一人のゲームマスターだった。

他人よりも自分の幸せを望む、それこそが人間の根源的な本能。
未来の神ともいえるスエルの元で残酷なショーを楽しもうとするオーディエンスたちの元で2日目のゲームが始まっていく。その中で景和たちが打ち出した策はライダー特攻を持つバッファにメインで対処させるという物だった。
ジャマ神バッファの『ライダー特攻』ならばジエンドライダーの攻撃を受けても耐えられるので長時間の対応をすることが可能。だけれども道長に出された追加の要求がジエンドライダーに反撃してはいけないとのことなのでシンプル肉壁扱いなのが面白い。そして景和の要求には抗えないバッファはゾンビブレイカーを投げ捨て応戦し、その間に景和は人々を避難させることに。
その様子をスエルが量産したゲームマスターは監視していたのだが、そこに立ち向かったのはウィンだった。そして更に助太刀に入ったのは大智とヒマワリジャマトたちだった。

ポーンジャマト(ヒマワリ)

■身長:232.0cm
■体重:60.3kg
■特色/力:集団戦術/平和への貢献

五十鈴大智が独自に改良を施した特殊なジャマト。
通常の植物と同様に光合成と培養液により養分を得ている。
また、人間に対して好意的な行動をとる特徴を有しており、危害を加えるものから人々を守ることに使命感を抱いている。

出典:テレビ朝日『仮面ライダーギーツ』公式サイトより

今まで散々な立ち振る舞いをしていたのにも関わらず株が上がり続ける男・五十鈴大智。今まで育成してきたジャマトをヒマワリジャマトに改良させるというのは彼なりの罪滅ぼしの形か。そして戦いを見守りながらヒマワリジャマトに対し『キモ可愛い』と言うツムリ。

そして英寿はリガドΩの居るデザイア神殿へと突入。デザイア神殿への突入の手助けをしたのはスエルに復活させられたギロリだった。
一部のVIPのみを楽しませる為のショーに成り下がったデザイアグランプリの状況に激怒するギロリ。彼はかつて手段を誤ってしまった人間だがその根本は世界平和やジャマト問題にだれよりも真摯であり、ギーツを目の敵にしていた理由も運営の裏側に迫るための詰将棋だったとはいえ私的に見える願いをかなえ続けていたせいでもある。
だが英寿の真の目的、そして世界平和のために戦う姿を見てギロリは彼を認めたのだ。そして残酷なショーではなく正しきデザイアグランプリの戦いを望むオーディエンスも居る。そのためにギロリはリガドΩにあらがう事を決意したのである。

英寿はギーツⅨに変身し、リガドΩと激突。
デザイアグランプリの神ともいえるリガドΩはマグナムを大量召喚し放射。創世神となったギーツといえどそもそもの根源であるリガドΩに一歩及ばない。さらに攻勢をしかけようとするリガドΩだったがその機能は突然停止。
その理由は鞍馬父子が裏で暗躍し、リガドΩの能力の根源であるVIPたちに真相を告げて寝返りを諭したからである。序盤の頃、祢音は将来的に鞍馬の家を受け入れその力を使うようになると思っていたのだがここにきてその場面がしっかりきたとは。
オーディエンスに寝返られたリガドΩは一気に劣勢になり、ギーツはそこへ一気に仕掛けるのだがなんとリガドΩは時を巻き戻しギーツを変身解除させたのだ。
創世の力を得ながら自分を意思で操ろうとし人間であろうとし続けた英寿の傲慢さを指摘しその代償として『死という名の最大の不幸が訪れる』と言うリガドΩ。

姉さん

そして現れたのは白いツムリである。
それは彼女の心か、黒いツムリと融合した故なのか。彼女は英寿に銃口を向け『この時をずっと待っていた、ごめんなさい英寿』と呟いた。
まさかの展開に英寿は一瞬驚くもののすぐに事を受け入れた表情を見せた。

「やっと呼び捨てにしてくれたな、覚悟はできてるよ。」

そして銃声が鳴り響き英寿は……というクライマックス。
最終回前にして主人公死亡?そして最終回のタイトルが『黎明Ⅰ』というのが気になるところ。第1話が『黎明F』だったのでやはりギーツ世界は破壊と創世を繰り返すループ世界ということなのだろうか。


◆ギーツ48話コラム

・ギロリ再評価!ギロリ再評価!

今回は48話に再登場したギロリについて語ろうと思う。
私個人としてはギロリについては16話にて『彼ほど問題に真摯な人間は居ない』と擁護コメントをだしていたのだが、今回のエピソードは彼の想いが報われたかのような話だった。

かつてはデザイアグランプリのゲームマスターとして英寿を排斥するために色々な工作を行って来たが、それも英寿が『デザイアグランプリの裏側に迫ろうとした点』『ゲームバランスを崩しながら目的不明の願いをかなえ続けようとした点』にある。英寿の中にある正義に対して懐疑的なギロリは暴走し、破滅に追いやられたが今回でようやく英寿の世界を守る意思を認識し協力へと至った展開は非情にアツい。

自分は正しさ以外の感情を知らないキャラが非常に好きなのでギロリのブレなさについては本当に高い評価を下しているし、浮世家の父である彼が最終回で戦ってくれたら熱いなぁと思っている。


◆巻末宣伝コーナー

・こみっく★トレジャー42のスペースが出ました

さて、巻末は宣伝コーナー!
9月10日インテックス大阪開催こみっく★トレジャー42のスペースが発表されました!

『屋上わーくす+α』のスペースは【4号館D48b】となっております。

コミックマーケットに来られなかった方!この機会に是非ともよろしくお願いします!ギーツ完結直後なので色々お話できるといいですね!
ちなみにガッチャード2話のネタバレは厳禁でよろしくお願いします。


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