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アオニンジャー概論Ⅱ(手裏剣戦隊ニンニンジャー忍びの17感想)

◆アバンの雑記コーナー

・高度なアオニンジャーに対するキャリー説

挿絵は自分がやってます

現在、コミックマーケット100に向けて中田裕士さんにまつわるアンケートを募集しているのですが、ある程度閲覧の稼げる活動で宣伝するタイミングがpixivの通常投稿とnoteくらいしか無い。
しかし現状の活動がほぼニンニン感想と月1の通常イラスト投稿しかないので『これは高度なアオニンジャーに対するキャリー行為では?』という気持ちが拭えない。Twitterでも結構呟くようにはしているんですけどね。
とりあえず一次目標の回答数10台は突破したので二次目標ラインの回答数20台には届かせたいなぁと思っております。

というわけでアンケート募集中です。6月末まで回答を受け付けております!


◆ニンニンジャー忍びの17感想

・弟子入りの期限が訪れる

暑かったり寒かったりするこの時期はつらい

ニンニンジャーのエピソードはスターニンジャーのお命頂戴から始まる。
弟子入りの期限が近づいているスターニンジャーのお命頂戴に対応するのはアカニンジャーとアオニンジャー。精彩を欠くスターニンジャーとの交戦の中でアオニンジャーの魔法が事故で旋風にかかってしまった。レーナニキ・ヌタ、人を狸の置物にする魔法である。
そしてあっという間に風花から許可されたお命頂戴タイムが過ぎてしまった。精彩に欠けてた理由、弟子入りの期限の話を伝えていなかったキンジはなんだか暗い。日常のルーチーンに戻る中でキンジから家族の話を聞いている数少ないメンバーである凪と風花がキンジの私物である本と写真を見つけるのがいいよね……
そしてキンジに落とし物を届けるために追いかけていた時に聞いてしまった、弟子入りの期限が明日と言う事実を。

キンジの弟子入りの期限が明日であるという事を知ってしまったニンニンジャーたち。期限が終わったらどうなってしまうのか。色々お世話になったしいい人だったから助けてあげたい。しかしながら相手のためにわざと負けるのもおかしな話だし、そもそもそんな忖度をしたところで好天が納得するはずもないしキンジも喜ばないだろう。そうなると自分たちがやれることはただ一つ。いつも通り過ごす事なのだ。

一方のキンジは野営をして過ごしていた。するとその時、十六夜九衛門が現れる。

「僕の弟子にならないかと言う話だけど、返事を聞かせてくれないかな?」
「その前に一つ、きかせてくださいやし。おめぇさんは終わりの手裏剣の本当の力ってぇのをしってるんですかい?」

キンジの質問に対し九衛門は肯定の言葉を言う。
世界を一度終わらせ新たな世界を始めさせる能力、それが終わりの手裏剣の本当の力だと。そして告げる。伊賀崎の人間ではない君にラストニンジャの称号も終わりの手裏剣も与える事は無い、と。

「……で、返事はどうだい?」

嘲るような九衛門の声にキンジはこう答えた。
『一日だけ待ってもらえやすか』と。

そして朝。
道場の居間で挨拶を交わす天晴と凪は忍び装束を着用していた。今日が最後だからこそとことんまで付き合ってあげなくてはいけない。キンジに向けた果たし状を用意したのも同じだった。そして風花や霞も…にしても各々の果たし状のスタイルが個性あっていいですね。天晴は豪快な筆、凪はゴシック、霞は業務的な書状で風花はいかにもJKという感じのデコデザイン。みんなこっそりと用意してきたはずが同じ事を考えていたためなんだか気まずい状況に。そしてそれは遅れてきたあの男も同じだった……

「……違うぞ俺はだな、その、着替えが無くて………!」

八雲の腰にもしっかりエレガントな果たし状。みんな素直じゃないのである。かわいいね……

・今回の妖怪はウミボウズ

「封印の手裏剣の妖力が意思持たぬものにとりつく時、奴らの蛙の絡繰りが反応するようじゃのう」

改めての説明たすかる。
今回のぷろじぇくとには邪魔じゃなと突然横文字を使いだす晦正影、俗世に染まって来た感あってすこ。そして正影が使った方法は『結界の中で妖怪を覚醒させる』というやり方だった。思ったよりシンプルかつ安易で笑ってしまった。
晦正影が覚醒させた妖怪はウミボウズ。正影の目論見通り、伊賀崎忍術道場は妖怪発生を知らせる警報音も鳴っていない様子。そして正影はウミボウズに恐れの力を集める事を指示し、スターニンジャーに狙いを定める事を決めたのだった。
そして忍者スターバーガーのみ警報が鳴り響き、キンジは現場に急行する事に。ガマガマ銃が発生時のみ鳴るのが確定なようなので忍術スターバーガーの妖怪警報は完全上位互換という事になりますね。

妖怪ウミボウズが出現した海辺では人々が幻術に囚われ、蜃気楼へ向かい海へ海へと歩いていた。過去で最も恐れていた物を幻術として出す。それがウミボウズの能力なのですがいつの間にやら溺死させられそうなのでホラーである。キンジはそこに駆けつけ颯爽と人々を救出するのだが、ウミボウズはターゲットである事を確認するとキンジに即座に幻術をかけた。
過去のトラウマの蜃気楼。狼男、父親、兄。キンジのトラウマそのものであった過去の幻術に囚われ蜃気楼の中を彷徨い続けるキンジくんつらすぎ。

一方の伊賀崎忍術道場。
最後の日なはずなのにスターニンジャーがお命頂戴をしに来ない状況を流石に不審に思ったようだ。そして外から情報を聞いた旋風おじさんの言葉でようやく気付くという。ガマガマ銃くんの報知能力評価はもう底辺でよ。
そして海に駆けつけ、蜃気楼の中を彷徨うキンジを見つけたニンニンジャーたち。天晴と末っ子組は早速突撃しようとするも霞に靄の中は妖術の世界だと言われ止められる。そしてそれに続く形で八雲はやみくもに入ればそれこそ妖怪の思うつぼだと言った。じゃあ何か対策があるのかと風花に問われた霞は『そんな物は無い』と言う。

「ですから、やみくもに入っちゃいましょう。」

まさかの特攻肯定である。
天晴くんからどうぞと言う霞。即座に靄の中に特攻した天晴を見てやみくもに入る事の危険性を訴えた八雲は流石に大慌て。頭脳派に見せかけて意外と鉄砲玉体質な霞と保守的な八雲の違いが判りますね。そんなモモニンもかわいいぞ。

そして靄の先へとたどり着いた天晴の目の前にはなんとピーマンの山が。
ヤバイ、ピーマン、ヤバイとうわごとのように呟き恐怖に凍り付く天晴。恐怖のあまり語彙力が貧弱になるタカ兄可愛いね……

「なるほど、恐れを抱いた物が幻として見えてしまうようですね」

追いついた霞がそう冷静に分析をする。頑丈な天晴を特攻させる霞の度胸ヤバいし周囲もそんな霞にリアルにドン引きしているから面白い。このシーン、マッドサイエンティストだのヤバイだの散々言われていたのですが、スーパー戦隊のオタクから言わしてもらえれば新兵器の危険な実験を不意打ちでかまして褒められていた黄山純の方がよほどヤバいマッドサイエンティストなので、とりあえず全人類電子戦隊デンジマンを見てください。
危険なおとり作戦を無許可でかましていた渚さやかもヤバイしスーパー戦隊においてマッドサイエンティスト枠というのはだいたいそういうものなのだ。

そう、ドン引きできる倫理観があるだけニンニンジャーは世界観としてはマシなのである。

悪戯っぽくわらってからすんとすました顔をする霞姉、本当に可愛いね……
そして霞はシュリケン忍法思い込みの術を行う。いわゆる自己マインドだ。怖くない、怖くないと言い念じるニンニンジャーたち。そして霞は天晴の元に寄り添い『青椒肉絲なら食べられますよね』と言う霞。そして青椒肉絲だと思い込み食べ終え恐怖を打ち破る事に成功した天晴。
天晴については一応忍びの12でピーマンの入ったバーベキューの串を食べていたので焼肉とピーマンが合わさればうまく両立して食べられるのだろうか。あとは視覚的な問題だろうかね。

・キンジのトラウマ~揺らぎやすい心なら鍛えるだけだよ!~

そして天晴の恐怖を撃破する事に成功したニンニンジャーたちはついにキンジに追いつく。キンジは父と兄のトラウマの幻影に囚われていた。
天晴のあれは幻だという言葉にようやく立ち止まるキンジ。父や兄に守られた命ゆえにキンジはその過去に囚われていた。ゆえに揺らぎやすい。秘密主義な男のやっとの言葉である。こんな自分に弟子入りする資格なんて無いと言うキンジ。
で、ここからの流れがいいんですよ。それを否定する凪と揺らぎやすいなら鍛えるだけだよと言う風花。ラストニンジャに弟子入りする事をきめたのだから最後まであきらめるなという天晴。そしてキンジに果たし状を見せるニンニンジャーたち。

「私たちは一つしかないラストニンジャの座を争っているのは確かです。でも、互いを高め合うには一人でも多い方がいいと思います。」

こういうね、ニンニンジャーの修行モノとして丁寧な所しぬほど大好きなんだァ!キンジに勝つ事が使命であるニンニンジャー。一度乗った船なら降りちゃダメだよという凪。凪がいちいち良い。
さっさと妖怪倒して今日はぶっ倒れるまでお命頂戴しようぜ、ニンニンジャーの殺伐しつつもハートフルで良い関係性。マジでたまらない。
脱出する時もキンジが奮起して協力しあうのがとても良い。風の術と大火炎の術で幻影を薙ぎ払い靄から脱出する。アツい流れですねぇ……

そして脱出したニンニンジャーは変化し、ウミボウズ討伐へ。
このあたりはアカスター、アオモモ、キシロのタッグでやってますね。だいたい固定だな下山くん。

「いいんですかい、あっしに背中を預けて……」
「当たり前だろ、頼りにしてるぜ『キンちゃん』」

突然のニックネームに動揺するキンジ。ようやくなんて呼ぶか決めたと言う天晴はなかなかに爽やかである。そしてウミボウズはアカニンジャーとスターニンジャーの幻影を繰り出し、お互いを攻撃する事はできまいと言うも天晴とキンジはそれを斬った。
このあたりについては誰であろうともそうなったような気がする。八雲はちょっと特定条件下で怪しい気がするけれども……
躊躇いの無さに驚くウミボウズは二人の関係性を問う。

「刺客と」
「その標的だ!」

このあたり本当にニンニンジャーらしい関係性の出し方でマジですこすこ。ニンニンジャーは修行モノとしてのライバル関係をずっと維持しているんですよね、キンジを積極的に仲間に入れようとするもそういった姿勢は何一つ変わらない。こういうチーム愛と殺伐した修行でのライバル関係の両立は素晴らしいんですよね。
最後はスターライト忍烈斬で撃破してからウミボウズを背にツーショット自撮りでクライマックス。
そして封印の手裏剣が変化。キンジ曰く自分を受け入れてくれたみんなの懐の深さが忍タリティを高めてくれたとのこと。

巨大戦の方で早速オトモ忍シュリケンを使うと海の渦から新たなオトモ忍であるサーファーマルが出現。潜水艦からのミサイル攻撃からの変化でサーフボードに乗るオトモ忍の本体が出現。
そしてサーファーマルの肩に乗り、一緒にウミボウズに攻撃したのがキンジという。当時はキンジのもう一人の相棒オトモ忍としてしっかり活躍してくれるとおもっておりやした……
勿論合体も披露。シュリケンジンはシュリケンジンサーファーとなり、波乗り能力を手に入れた。
シュリケンジンのコックピット内でキンジに真ん中に乗るように勧める凪。このコックピット内での神輿わちゃわちゃやり取りいいよね……

そして最後はシュリケンジンサーファー波乗り斬りでクライマックス。巨大化ウミボウズの撃破に成功した。

・不法入国者は強制送還よ~色々話が動いてまいりやした~

ウミボウズ撃破後、キンジと決着をつけるために対峙する天晴たち。しかしそこに割って入ったのは好天だった。
好天曰く、約束の1ヶ月は昨日で過ぎたとの事。一体どういうことなのか…と思ったらキンジがアメリカとの時差を考慮していなかったというまさかのオチ。

そしてキンジは餞別のサーファーマルに乗り国へ強制送還されていった。なんだろう、即売会絡みでインテックス大阪に遠征する時いつもフェリー乗るんですけど紙テープ投げを見かけた事あったなぁ……

キンジを見送った後、弟子入りを頑なに拒む理由を好天に問いただす霞。
好天はここでようやく孫たちに理由の一部を話します。九衛門は元は自分の弟子だった、だからこそのようだ。ここで言ったのが理由の一部に過ぎないというのがラストニンジャのいやらしいところというかなんというか……ニンニンジャーでよくよく考えると悪い人として好天が上がってくる理由というか………
何にしてもこれからの展開が楽しみですね。

次回、芝刈り機毛利亘宏。お楽しみに。


◆忍びの17解説コラム

・意外と修行モノとして丁寧な手裏剣戦隊ニンニンジャー

今更ながらニンニンジャーのメインテーマの一つに『修行』が存在する。技術を高め、心を高め、心技体全てを鍛える。結構堅実なテーマなのだが今回の手裏剣戦隊ニンニンジャーはキンジを軸にして改めてそういったテーマに切り込んだ。
キンジという男は過去のトラウマを背負い続けているため揺らぎやすい。だからこそ今回ニンニンジャーの面々が彼を受け入れ、揺らぎやすいのなら鍛えるだけだと言ったのが素晴らしかった。
ストーリーラインが地味になってしまうせいなのかスーパー戦隊シリーズにおいては修行をメインテーマに据えた作品がブレイクしづらいという法則性があるのですが、そんなの承知で『堅実な修行話はハマるんだい!』と叫んじゃいますね。

今回、アメリカに強制送還されたキンジですが今後の活躍にもご期待ください。

◆今回のみどころアオニンジャー

・保守派、謎ツンデレ、easyだな。

欧米コンビをアイドル扱いしまくっていた当時の自分is何

今回の八雲といえば冒頭から結構キンジの事を気にかけてお命頂戴に対応していたり、忍び装束を着ている所を見られて謎のツンデレムーブをかましたり、同じ頭脳派のはずなのにイケイケドンドンの霞に対して保守的な姿勢だったのが印象的だった。
そう、加藤クラウド八雲。キミはメインでなくともとても味わい深い。モモニン嬢との砂の城の術も良かったよ。

アオニンジャーの加藤クラウド八雲くんに関しては次回の八雲が愛した妖怪が凄い印象的なのでとても楽しみ。あの回、スーツアクターの中田裕士さんがまた跳ねた回なので凄いんですよね。


◆編集後記

・今更ながら恋する乙女と守護の楯をやっている

※引用できる公式動画がリメイク版しかありませんでした※

ゴールデンウイークのDLsiteのフェアで美少女ゲームが大量にお安くなっており、購入してみた『恋する乙女と守護の楯』。15年前に美少女系雑誌で見かけてからずっと気になっていた作品ですがリメイク前の旧バージョンが500円で購入できるとの事だったので即座に購入してしまいました。
敏腕エージェント系主人公&女装潜入モノのコンボはやはり王道で刺さる物がある。多感な時期をKey等の泣きゲーブランドのボリューミーな脚本と共に過ごしてきたから恋楯のライトなノリは逆にいいんですよね。性別を偽って過ごす故の王道のイベントもしっかり押さえてくれるので本当に楽しいです。

まだ個別ルートには入っていないのですがお気に入りは雪乃と蓮と有里です。とりあえずあくまで活動の方が優先ですが、作業の合間にちまちまプレイしたいなぁと思っております!


◆主催企画の広告(※二次応募締切は5/31)

現在アオニンジャーのスーツアクターでおなじみ中田裕士さんのアクション評論アンソロジーの執筆者を募集しております。
まだまだ枠には余裕がありますのでお気軽に参加してみてください!初心者向けに専用Discordサーバーも開設しております。

ちなみに同人誌上の企画として中田裕士さんにまつわるアンケートも行っております。よろしければご回答いただければ幸いです。6月末まで回答受付中!!

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