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アオニンジャー概論Ⅱ(手裏剣戦隊ニンニンジャー忍びの15感想)

◆アバンの雑記コーナー

・ついにきたかと思いながら総括の意識は消えないので

そう、関係性オタクの杞憂

なぜ炎上しなかったのか本当に分からない、そう回顧する当時の記憶。
むしろ手元に来たのは一通の慰めのお手紙だった。

私は忍びの1からずっと八雲を中心に見ていこうとしていて、主にタッグを組んでいた霞との関係性を見出していた。確かにそこの関係性だけの話では無いし、当時から諸々やっていたのでよく見てくださっている方々にはその辺をご理解いただいていると考えていたのだが、最重要視していたのはそこの関係性であった。

そんなこんなで今回のエピソードは勝手に新たな下山脚本に対する挑戦を行う方向へとシフトしていった回だったり。
3カ月、意外と視聴者としては長い期間なのです。


◆ニンニンジャー忍びの15感想

・本日は忍びの5以来の百地霞の回

美人代理人は正直エッチ

手裏剣戦隊ニンニンジャーのエピソードは座学の場面から始まる。高校生組に教える百地霞。彼女も学問の道を継続している者ではあるが年下組に教える余裕があるという事は相変わらず要領よく学び、両立で来ているという事なのだろう。
和やかな雰囲気で授業を行っていたのだが、霞はしっかりとスターニンジャーの気配をかぎ取っていた。

「バレておりやしたか……ではさっそく!」
「すいませんが今日はお二人に忍術論を教えておりますので『お命頂戴しやす』はご遠慮ください。」

タジタジのスターニンジャー。風花からも高校と忍者の修行の両立って大変なんですと言われてしまいどうしようもない。
しかしながらスターニンジャーも好天から一ヶ月の期限を背負わされていた。期限内に倒さなくては弟子入りの資格が無くなってしまう。
どちらにしても霞ちゃんを狙うのは無理だと凪に言われ、それなら試してみようと霞に斬りかかろうとするもスターニンジャーの足はすでに影縫いで縛られていた。
わたしたちじゃなくお兄ちゃんとやっくんに相手してもらいなよ。風花にそういわれてしまい、スターニンジャーは二人を探しに行く事にした。

天晴と八雲は好天の言っていた天空のオトモ忍探しに向かっていた。
そんな二人を監視する晦正影と十六夜九衛門。今回はあのオトモ忍を狙うのはどうだという正影。そして相変わらずの名前間違い芸に対し拗ねる九衛門が可愛すぎて性癖がおかしくなりそう。
スターニンジャーが現れ、作戦会議はここまでという事で二人は撤退します。

「お二人も忙しそうでございやすね……」

スターニンジャー、怒られてからタイミングを見るようになったので本当に律儀だなぁコイツとなってしまう。
こちらもお命頂戴できやせんや……そう呟き、頬をつくスターニンジャーだった。

・今回の妖怪はフタクチオンナ

晦正影はオトモ忍を狙った作戦に移るため、妖怪フタクチオンナを覚醒させていた。CV沢城みゆきはとってもエッチで良い。

「これはご家老様、交渉事ならだれにも負けないこのフタクチオンナにご指示を」
「忍びの連中が持つオトモ忍を我々の味方につけたい、あのでかぶつを丸め込む事はできるか?」

できますがそれよりも忍びの連中を寝返らせるのはいかがでしょうかと眼鏡をクイクイとあげながら提案するフタクチオンナに正影はその喉に長物を突き立てる。おぬしごときに儂に意見する権利などない。正影は自らの謀略に対し絶対的な自信を持っている男。ゆえに手駒からの進言なんて不要な物なのだろう。
失敗したらおぬし程度の妖怪、ぷっちりと潰してやろう。非情な正影の声にフタクチオンナは震えるのみだった。

バイソンキングバギーのコックピット内で忍者スターバーガーの妖怪検知音が鳴り響く。
キンジは妖怪探査に向かうためロデオマルに戻るようにと言い別行動を取ります。しかしそれが運の尽きだった。一人になったロデオマルの肩にフタクチオンナが飛び乗る。
「アナタも大変ですねぇ~♡」甘い甘い交渉の始まりだった。
文化の違う国に連れてこられた挙句、都合のいいように扱われて…あなたにいい話があります。警戒を解き、心の隙に介入し、自分のステージに持ち込む。それがフタクチオンナの手法だった。

一方、妖怪を探すキンジはニンニンジャーたちと合流していた。
霞曰く、わたしたちが来る前にどこかに消えてしまった様子。晦正影という家老が来てから牙鬼の手の内が読めない。

「そろそろいい頃じゃ、九兵衛」
「……九衛門でございまする!」

かわいい。
そして九衛門は陽動作戦のためのガシャドクロを召喚。
反応があった妖怪ってあいつだったのかと天晴が言った後に食らいついていたのはキンジだった。

「ちょっとあれは……眉毛付きのガシャドクロさんでございやすか!」

そんなコアラのマーチみたいな!
眉毛付きに困惑する中、キンジはコレクター魂に火をつけられスターニンジャーへ変身をし、ロデオマルを召喚しようとするが何故かロデオマルは来ない。とりあえず今はシュリケンジンのみで対応に当たるしかないとオトモ忍を召喚して戦いに向かう天晴たち。
果たしてロデオマルはどこに行ったのか、考えるキンジの元にロデオマルと共に妖怪フタクチオンナが現れた。
ロデオマルを丸め込んだフタクチオンナは代理人となりキンジに交渉を挑みに来たという。話術重視なんですよね、今回の敵。口八丁手八丁というか。ロデオマルと話をさせて欲しいというキンジに契約書を見せつけるフタクチオンナ。妖怪と契約してしまったロデオマルはもはやニンニンジャーの敵。シュリケンジンにすら容赦なく殴り掛かります。
霞は即座に妖怪の口車に乗せられてしまったのだと気づき、八雲もキンジと契約して何かをさせるかもしれないと危機感を抱きます。
こうやって即座に分析できるのはアオモモの賢い所ではある。

「あーもう八雲、霞!難しい事はお前らに任せるからスターを助けにいけ!ロデオマルは俺が止める!」

でもガシャドクロはどうするの!?という風花の懸念の声に対し、ガシャドクロはお前らに預けるとUFOマルほかの忍シュリケンをあずける天晴。
天晴は単独シノビマルでロデオマルに挑み、末っ子組は二人がかりでシュリケンジンを操作しオトモ忍を駆使するという限界情勢である。

・よろしい!ならば交渉戦だ!~桃と青とついでのスター~

一方、キンジはフタクチオンナとの頭脳戦の席に着かされていた。
早速キンジはフタクチオンナに契約書へのサインを勧められるがそれをとめにかかったのは八雲と霞だった。マジでキンジは素直にホイホイ乗りすぎである。

「これ以上無駄な拇印を押すな!」
「私たちがスターさんの代理人となって交渉させていただきます。」

オトモ忍は主人に似る。そして三人はフタクチオンナにより交渉のステージに上げられたのだった。
会議室はフタクチオンナの結界か何かでしょうかね。にしても美人代理人コスプレの百地霞がドスケベである。こんなんキッズのなんかがおかしくなるで。

「あらかじめ申し上げておきますが、この場所で戦闘はできない決まりとなってますから。」

というフタクチオンナの言葉。話し合いで勝つしかない。
勝てるんでございやしょうかと不安を口にするキンジに対し、『勝算はありません。でも負けはしません。』という霞。こうして究極の交渉戦が始まった。

さてこんな中でも一生懸命戦っているのが年下組である。コックピット内の人員不足をカクレンジャーシュリケンによる分身でカバーするという力技。本当に活躍するよね、カクレンジャーシュリケン。汎用性、高いもんね。久々のシュリケンジンUFOも見られて嬉しい。
そしてシノビマルはロデオマルと戦うのだが……

「ロデオマル!?何てことを!もう見ていられやせん!拇印を!」

それを見たキンジはショックのあまり制止を振り切り拇印を押してしまいます。キンジくんさぁ……話、聞いて無かったよね……?
そしてキンジも契約書により洗脳され、八雲に襲い掛かります。やはり契約書に拇印を押すと妖術にかかってしまうようだ。八雲は洗脳されたキンジの対応に追われ、自動的に霞VSフタクチオンナの構図に。

外の様子はというとシュリケンジンはなんとかガシャドクロを撃破したものの残るロデオマルへの対応にこまねいていた。敵に回すと恐ろしく厄介なのは主もオトモ忍も一緒なのか、ロデオマルを抑えようとする過程で町は大惨事に。そして九衛門が正影の指示にいやいやながらガシャドクロを再召喚したため状況はさらに悪化。
いやーでもオトモ忍総攻撃って判断下せる末っ子組マジで強いね、カーチャン成長に泣いちゃう。

しかしながら状況を好転させるにはどう考えても足りない。そんな状況をまざまざと見せつけられ、会議場の空気も悪化。
詰問、脅迫、場が悪化したまま、霞に契約書に拇印を押すように迫るフタクチオンナ。

「仕方ないッ!二人が止まるのなら俺が押す!霞姉、あとは頼む!」
「……やめてください八雲くん。」

じゃあ他にいい手はあるのかという八雲。その間、暴れるキンジを抑えたままである。
それに対する霞の答えはまさかの『ありません!』だった。あっけらかんとした表情。クッソ可愛いな……

「本当に優れた代理人さんです。手も足もでません。」
「霞姉……!」
「貴方を敵に回した私たちがeasyでした。ね、八雲くん。」

疑問に思う八雲。そして霞のウインクでその意図に気づく。そして霞に便乗する形でフタクチオンナへの白旗ムーブをかまします。そしてフタクチオンナの事を持ち上げ、相手を褒めたたえる。きっと上司にも大切にされているのだろう。その言葉は晦正影のパワーハラスメントで自己肯定感が低くなっていたフタクチオンナには効果覿面だった。

「いえ、その逆で……」
「それはおかしいです!今すぐ苦情を言うべきです!」

そんな事口が二つあってもご家老様には言えない。そう控えめな態度をとるフタクチオンナに対し、霞はさらに詰め寄る。演劇がかっておりますがまぁいいでしょう。

「ダメです!こんなにも優秀なあなたはもっと幸せになる権利があります!妖怪として!女として!」

妖怪として…女として……フタクチオンナの目が変わる。

「あなたほど優秀な方は本当の自分を解き放つべきです!そして飛び立つのです!あの空へ!」
「……わかりました、もうご家老様の顔色など窺いません!こんな契約書などおさらばです!」

そしてフタクチオンナは自ら契約書を破り去る。
交渉戦による話術バトルは百地霞の勝利で終わり、キンジもロデオマルも術から解放された様子。
「ナイスだな霞姉」そんな声にフタクチオンナが何か乗せられてしまっていた事実に気づく。

「シュリケン忍法ヨイショッショの術です」

霞姉サイコ~~~~~~!!!!!!Fu~~~~~!!!!!!!
ちなみにここからの変化シーンのスーツ着てから面をかぶるモモニンジャーの変化は役者さんの提案だったりする。

モモニンジャーになってフタクチオンナを一突き!結界の会議場から解き放たれるニンニンジャー。

「一体、何がどうなって……」

今更正常な精神に戻るキンジ・タキガワ。一応今回エピソード最大の戦犯ではある。

「いったじゃないですか、勝算はありませんけど負けはしませんと。」

マスクの下の霞姉は多分大胆不敵であろう。

・ニンニンジャー最強格のチート頭脳

観察眼と分析力にほんの少しの話術を添えて

一方の天晴たち。体力が尽きかけていた天晴に襲い掛かるガシャドクロの攻撃を防ぐロデオマルとキンジ。名誉挽回、汚名返上のためすぐに助太刀するのはとても素晴らしい。
あとはあっしとロデオマルで責任を取りやす。皆さんはお二人の加勢に。と天晴を送るキンジ。そしてバイソンキングになってバトルに励む。竹本昇回は本当にオトモ忍が魅力的に映ってていいね……

そしてフタクチオンナとの最終決戦に挑む霞ほかニンニンジャーたち。

「ムキーっ!私をだますとはヤな女ヤな女!」
「だましたのではありません!手玉に取らせていただいただけです!」

おう!どっちにしろヤバい女だな!そんな霞姉もステキだぞ!
ここからは完全に霞のオンステージ。名乗りから大火炎での剣戟無双がえげつないし演出もすごい。剣と炎は大正義だって仮面ライダーセイバーもそうい言っていた。

「――――シュリケン忍法、火炎暴れ斬り」

いつのまにそんな新技をというのは手裏剣戦隊ニンニンジャーにおいて野暮な言葉。カッコよければいいのだ、カッコよければ。
「それでは行きますよ、皆さん。」
突然の大技から何事も無かったかのように言う霞が色々な意味で衝撃的。

「ああ…逆らって霞姉を敵に回したくないからな。」

そう色んな意味で後ろ向きな事を言う八雲。
今まで一緒にいたからこそ百地霞の脅威を改めて自覚してしまったのだろうかこの男は。
そしてニンニンジャー一同でガマガマ銃によりクライマックス。

「ごきげんよう」

このセリフ、同期のプリンセスプリキュアに合わせての物だろうか。まぁ、今回のフタクチオンナの声優さんはトワイライトだもんな……

そしてキンジの方もガシャドクロを倒し、クライマックスかと思いきや突然キンジの前に九衛門が現れた。
やぁスターニンジャー少し話をしないか。そしてキンジは九衛門との会話の場に立つ。

「あっしもおめぇさんに聞きたい事があったでございやす。どうしてラストニンジャ様を裏切ったんですかい。」
「……彼は恐れたんだ。伊賀崎の一族じゃない僕に終わりの手裏剣を託す事をね。僕からしたら裏切ったのは彼の方さ。」

意味深に意味深を重ねるなぁ~!

「そこでだ、スターニンジャー。僕の弟子にならないかい?」

まさかの言葉である。
キンジは何をバカげたことをと言うのだが、九衛門はキンジに対する交渉をやめない。二人の力があれば奪えると思わないか、君も狙っている終わりの手裏剣をね。
どうしてこのことをと言うキンジに対し、妖艶に微笑みながら『まあ考えておいてよ』と立ち去る九衛門。ここからキンジと九衛門の因縁はさらに深まっていくのだ。

「お~こんなところにいたのか!」

天晴の能天気な声が聞こえ、キンジは現に魂が引き戻される。
そういえば改めて伊賀崎のお弟子さんたちに謝罪をしないといけない。キンジは頭を下げ、フタクチオンナ周りでの騒動を謝罪した。
『ま、いいって事よ。気にすんな!』という天晴の声が優しい。

「でも霞ちゃん、そんなにすごかったの~」

という風花の無邪気な声。それに対する八雲の『凄いなんて物じゃない!もはや恐れすら感じた。』というガチビビり言動。あのさぁ……
慌てて謙遜しちゃう霞姉がホント可愛いね……
霞お嬢ちゃんを狙っても無駄な事が分かりやしたよと言うキンジ。全体的(?)に和やかな褒めムードが流れる中、凪が便乗する。

「さっすが霞ちゃん!シュリケン忍法裏番長の術の使い手だね!」

その瞬間、霞の笑顔が凍り付いた。
圧が怖いよ、でもそんな霞姉も可愛いね……

そして帰路に就くニンニンジャー一同。キンジの脳裏には九衛門の言葉が残っていた。

――――次回、毛利亘宏参戦。お楽しみに。


◆忍びの15回顧録

・参謀に必要なのは観察眼と分析力と話術

らくがきだけどコレめっちゃ気に入っている

さて今回はスターニンジャー交流ローテにみせかけた百地霞無双回だった。
八雲と霞の言う事を聞かずに拇印を押したりと信じられないレベルのクソムーブをかましていたキンジに二重三重に名誉挽回の機会を与え、天晴たちの代わりにガシャドクロと戦わせたり、戦いが終わった後も迷惑をかけてしまった全員に向けて謝罪をさせたりしていたのは下山健人なりのフォローだったのだろうか。

現行当時、全く別の理由でブチ切れていた人間が沸いていたという事実はあるのですが、こんな頭のおかしい人は気にしなくていいし99%の視聴者に向けた物を作れば僅かな頭のおかしい人は話が進む中で理論を見つけて納得してくれるものです。このまま忍タリティを貫いてくれ下山健人、それがお前の輝きとなるのだ。

今回の百地霞についてはフタクチオンナとの話術戦争がものすごかったし心理戦において最強格となる活躍を見せてくれた。
百地霞の能力は類まれなき分析力の派生で成り立っている。その枝葉の一つが今回駆使された『話術』だった。
相手の心理の隙に入り込める言葉は一体何なのか、それを瞬時に判断する。それも一つの分析力の成せる技である。

ただホント、ニンニンジャーにおいて頭がいい敵なんて稀な存在なので視聴者は百地霞に対し、完璧で隙がないチートヒロインであるという錯覚を持ってしまうのだ。よくよく作品を見ればそうではない事実は描かれているのだが感覚的には忘れがちになってしまう。よくよく見れば継続して脆いし未熟な一人の女の子なんですけれども。

まぁ、とりあえず百地霞についてはかなり後でまた解説するのでよろしくお願いいたします。

◆旧アオニンジャー概論に対する回顧禄

・なぜ当時、八雲に激怒してたのかをまとめ直す

まぁワンエピソードのセリフでキレるオタクなんて碌でもないので

3ヶ月である。
加藤クラウド八雲と百地霞が初めて作劇で密接に絡んでからそれくらいの期間が過ぎていた。

3ヶ月間、モモニンジャーはアオニンジャーのドラマに貢献し続けていた。
忍びの2で天晴との和解の後押しをしたり、忍びの5で霞を想い七転八倒していた八雲にフォローしたり、忍びの9でマミー救出のアシストを行ったり、忍びの11で欧米コンビ命名したりと本当にモモニンジャーを避けてアオニンジャーのドラマを語るヤツはエアプとはっきりといえるレベルで貢献し続けていた。
作戦実行時や戦闘においてもだいたい一緒で、だからこそなんというか、それなりに信頼関係が構築されているだろうとかそういった事を考えていた。百地霞が加藤クラウド八雲を理解しているからこそ、加藤クラウド八雲も百地霞を理解していると勝手に思っていた。

……君はなんて言ったのだろうか。
「逆らって霞姉を敵に回したくないからな」か。

言葉のみで考えすぎである。
作品をきちんと観てもらえればわかる通り、八雲はそんな男ではない。
しかしながら当時の自分にとっては百地霞に対する理解を放棄されたような気分になって恐ろしいまでに辛くなってしまった。
だが、ここまで解釈一致でやってきた下山健人とこのタイミングで喧嘩分かれなんてあるはずが無い。百地霞最強論が視聴者内に浸透していく中で私の視聴目的は新たな方向へシフトする事になります。

・下山健人がやってくれるかどうかわからないので百地霞の弱さを証明してアオモモ共存関係の論理証明を行う。

新たなフェーズ

というわけで始まったのが『旧アオニンジャー概論』シリーズ。
当時の展開を知っていた方は公言していなかった最終目標については途中で察してくれた方も多かったかなと思っております。
それくらい大切だった、だからこそ行う必要性があった。愛と絆は究極の論理証明で成り立つはずなのだと思っていた。
ちなみに初代アオニンジャー概論については最低限定めていたルールがありました。

  • 下山脚本で描かれている情報のみで材料を集める

  • 役者の解釈は本人が勝手に言っているだけなので判断材料には加えない

  • 百地霞を決して諦めない

視聴者の間で百地霞最強論が囁かれ始める中、自分一人だけが勝手に別のフェーズに向かっていた。自分の中で論理証明さえできていればそんな機会が来ずとも守れるはずなのだと、そう考えていた。
人と違う道を歩むのならば、今後責任を自分一人のみで背負う。そういう意識で新たな方向性へ突き進んでいったんですよね。

手裏剣戦隊ニンニンジャーという作品を、チーム構造を、関係性を、キャラクターを論理で解体し、構築しなおす。
信じられないレベルに小さい動機による下山健人に対する大いなるチャレンジがここから始まりました。

何一つ不自由はしていないのだが冷静に考えるとやられっぱなし(?)なのである。
歪だ、アオモモの関係性は恐ろしく歪なのだ。霞は八雲の人生のために恐ろしいまでに色々してくれていたのだが、八雲は霞の人生のために何かしてあげられるのだろうか。

――――2015年6月、私はそう考えた。


◆編集後記

・今回ちょっと毛色の違う感想記事

最近ガチャでナリタブライアンが出た

というわけで今回はだいぶ変わったというかかなり異常な感想記事でした。
自分は現在夏コミに向けて色々な方が関わっている企画を進めているため、過去の炎上未遂に自ら触れ、当時の回顧録を書くというのはリスキーな行為です。
しかしながらやはり避けて通るわけにはいかないですし、これが色々な意味できっかけとなった回でしたので書くしかなかったんですよ。
一般的に見れば今回の脚本で一番の戦犯ムーブをかましていたのは直前の話を忘れホイホイ拇印を押していたキンジ・タキガワなのですが、当時の私といたしましては星野郎の株よりモモニン嬢との今後の関係性の方が重要だったのです。

………素がどんどん出てきてしまう。

というわけで今回から実行され始めた論理証明ミッションについては後のエピソードで回収される事になります。
その回、ロジカル脚本が素晴らしくて相当お気に入りの回なんですよね。また時が来ましたら解説したいなと思っております。


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