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ウォッチ・ワインディング・マシンは必要か?

ワインディングマシンってのは、自動巻の腕時計が止まらないように動かして、ゼンマイを巻き上げてくれる機械。
買おうかなぁ、どうしようかなぁと思って、ネットで「おススメ10選」なんて記事を眺めていたのですが、

まー、ネットのおススメ紹介記事が、参考にならないこと。

というのも、内容が全くユーザー目線じゃないから。
例えば、下記の観点。

「装着できる本数で選ぶ」
「見た目や素材で選ぶ」
「コスパで選ぶ」
「売れ筋はコレ」
「デザイン重視派はコレ」などなど…

こんなのは、ほぼ無意味です。

なぜかというと、こんなの大体、個別の商品のページを見ればわかるから。

知りたい情報は、商品ページに書いていないことなのです。


つまり、僕が気になるのは、優先順に、
①耐久性、
②静かさ、
③磁気帯びしないか。

この3つだけなのに、これがなかなか書いてない。

②の静かさくらいかな。たまに書いてあるの。
ずーっと動かすものですからね、気になります。

③の磁気帯びしないかというのは、機械式の時計がモーターなんかから出る磁気を帯びてしまうと、精度に影響が出るし、一度帯びしてしまうと、専門店で取ってもらわないと取れない。
でもね、随分検索して時計屋さんが書いている記事を見ると、相当の粗悪品でない限りは、あまり気にしなくて良いらしい。

では、①の耐久性はどうか。
これがホント、書いてない。買ったとしたら、家の中では冷蔵庫に次いで動きっぱなしになる機械だから、一番重要なのに。
実は以前、数千円のMade in C…のモノを買った際、1週間くらいで壊れました。いくらなんでも、数年は動いてもらわないと困ります。
結局のところ、ユーザーレビューを見ても、「梱包がしっかりしてた」とか「高級感がある」とか…そりゃ、1年後にちゃんと動いているかのレビューを書いてくれる人、いないですものね。

だからこそ、そういう情報を、取材に基づく記事で読みたいのに。

商品ページをサーっと流し読みすりゃあわかることしか書いてない。コタツ記事ってやつですか。これ参考にして買う人いるのかなあ。

結局、耐久性がわからないから、今回、買いませんでした。何万円も払って半年も持たないようでは、泣けますもんね…
ショップやネットメディアの皆さんには、耐久性のランキングのような情報を載せて欲しいということを切実に訴えたい(笑。

ちなみに、ワインディングマシンの売り文句によくあるのが、

「機械式時計は長時間止めておくと機械に不具合が生じる」

というもの。だけど、これはほぼウソです。
実際ワタシ、20年以上、何本か機械式時計を愛用しており、うち何本かは何年も止めたままにしたことがありましたが、全くもって不具合なかったですから。止まっていたって、別にいーんです。

ワインディングマシンのデメリット

逆に、ワインディングマシンにかけていると常に時計が動いているわけですから、歯車なんかの摩耗のスピードが早まり、オーバーホール(分解修理。何万円もします)の時期が確実に早まります。仮に耐久性のあるワインディングマシンを買えたとしても、時計(と財布)に与えるデメリットもあるわけです。放置して止めたままの方がマシかもしれない

メリット

一方で、ワインディングマシンの機能的なメリットは、

①時計合わせの手間が省けること
②時計合わせの際に時計を壊すリスクの軽減
(リューズを壊したり、リューズを押し引きすることによるゴムパッキンの劣化、夜(カレンダーが回りかけている時間帯)にカレンダー機構をいじって壊すとか)

この2点くらいしかないと思います。

高い買い物ですから、これらをよーく比較衡量することが大事だと思います。

ワタシの結論は、メリットは享受したいのだけれど、耐久性がわからないならば、

不要

ということです。(逆に、耐久性が納得できるモノなら、是非欲しいのだ!

それでは、またー。



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