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ど素人ブルーイング-2! ベレッタM84編。

さて好評頂いておりますブルーイングの記事
今回は、

少しレシピを変えて新ネタに挑戦してみました。

というのも、今回のモデルガンを買ったお店の方に聞くと、染める前の磨き工程が、

ボクのやり方とは結構、違っていたから。

それは後で詳しくお伝えするとして。

今回選んだモデルはこちら。

ベレッタ M84。

↑ (写真はホンモノ。)

でもベレッタといえばM92(M9)の方が圧倒的に有名。

米軍にも採用されましたし↓、

映画にもよく出てくる。↓

M84はM92より随分小型で、パワーも低いですが、でもね、92より84の方が、

デザインが良い。カッコいい!

と思うんですよね。

特に、
・92より寸詰まりなのに、グリップから銃口に向けてスーッとすぼまって、全体として美しい三角形を描く感じと、
・各部の曲線が、何とも言えないヨーロッパの香りを醸し出しているところ(例:トリガー(引き金)ガード、バックストラップ(握る部分の後ろ側)、スライド上部のアーチ型↓)

↑これもホンモノの写真。

で、モデルガンについては老舗のマルシン工業さんが、かーなーり昔から発売してくれていて、最近また、再販された模様。

しかもキット(自分で作るやつです)がある!

ブルーイングは一度バラバラにしますから、むしろバラす手間が省けるキットの方がありがたい。
それに完成品とは、

1万円程度の価格差

があるので、財布にも優しいのです!

ただね、完成品は色んな部分をあらかじめ処理してくれていて、人の手で手間をかけてあるのがスゴくわかるので、この価格差は仕方ないとも思います。この点も後ほど。

おっと

また前置きが長くなりました、ブルーイングの工程を始めます。

1. パーティングラインを消す。

まず箱出しの状態はこちら。↓

色はまぁ、艶消しの濃ゆいグレーというか黒というか。

でね、キットだと、まずこういうところの処理から始めねばなりません。↓

↑見えますかね。
フレームの右半分と左半分のパーツが合わさった境目にできる、クッキリした線。
パーティングラインといいまして、実銃にはありません。

これはフレームの作り方の違いでして、実銃の作り方はフォージング(鍛造。プレスとも、曲げ加工とも)だから、モデルガンのようにキャスティング(鋳造。溶かして型に流し込むヤツ)による左右の合わせ目の線が出ないわけです。(ホンモノでフレームがキャスティングのモデルであっても、その後しっかり切削加工してある)

だから、消したいんです、この線!

ということで、私の消し方は、まず、カッターの刃を当てて荒くバリを削り取ります。

私は刃を寝かせてバリを削ぐ感じですが、その場合、歯が深く入りすぎてフレームに傷を付けるリスクがあります。なので、垂直に刃を当てて動かす派もおられます。

ま、傷ついても後でリカバリーできますから、そんなに気にせずに進めます。ここの削りが甘ければ甘いで、後の磨きで時間がかかりますから。↓

でこの後、紙やすりで段差をならします。↓

↑ワタシは電動ポリッシャーに頼ってます。コレ、手でやると、ホント大変ですから。微妙な作業は、後で手でやります。
もちろん全部、手でもできますけどね。

ここで、単なるバリ↓なら、比較的楽に除去できますケド、

大変なのはですね、左右の部品がズレて引っついているような、こんなパターン。↓

この場合はね、削っても削ってもナカナカ線が消えない。凸状の部分(バリの部分)を削り終えても、今度、凹状のラインが出てくる。この凹側を消すのが厄介です。

ま、出っ張った側を

ひたすら削って、段差をならすしかないのですがね!

そしてコレが、作業後。↓

まあ、ヨシとしよう。後でもう少し滑らかにしますし。

でね、完成品の凄いところその1
この線を予め、消してくれている! 自分でやってみればわかりますヨ、この手間も結構なもんですから。僕はこれだけで数時間かかりますね、ハイ。

さて、次の工程にまいりましょう。

2. サンドペーパーで磨く。

ワタシはスポンジヤスリを愛用してます。
特に曲面が磨きやすい。

ワタシの手順は、
・まず400番くらいで荒くヤスる。
・次に600〜800番、
・3周目は1,000番で
磨き倒す。

でね、ここからが新レシピ
今まではヤスリはここまで終了、ここからドライバーの柄とモデラーの工程に行ってましたから。

・3,000番のスポンジヤスリで磨く、
・15,000番(!)の研磨シートで磨く。

ここがね、冒頭のモデルガン屋さんが教えてくれた方法なんです。
曰く、さらにこの後に、新聞に織り込まれているカラー刷りの広告の紙(!)で磨くと、さらにピカピカになると。

ワタシもやってみたんですが、手持ちの広告の紙が結構、硬い目のモノだったので、確かにピカピカにはなれど、一方で硬さが悪さして、キズのような細かい筋が入ってしまう。

それでやはり、従来のワタシの工程である、モデラーとドライバーの柄で擦る方法に戻しました。

ヤスリがけの注意点は、

・平面は平らになるように磨く
(モデルガン屋さんは、平らな場所に紙ヤスリをテープなんかで固定して、部品側をコレに擦り付ける、と仰ってました。)
まあ僕の場合はできたモノを売るわけでもない、ど素人ブルーイングですから、平面もスポンジヤスリです。だからビシッとした平面とは程遠いと思います。

・角は磨がなくていい(ビシっとしたエッジがダレて何となくみっともなくなる)

ってところでしょうか。
では、次の工程に行ってみましょう!

3. モデラー/ドライバーの柄でこする。

と思いましたが、かなり長くなってきましたので、以降の工程は、次回に譲ります。

それでは、またー!






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