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SIG P226のブルーイング!

ボクはブルーイングのプロでも何でもないので、皆さんの参考にしてもらうために、

失敗作も紹介しちゃいます。

と言っても、このくすんだ感じの仕上がりも嫌いではないんですけど。
ブルーイングは、たまーに休日や夜に家でやってるだけなんで、もちろん、語れるような立場ではないんですが、やってみるとそれなりに気づきなんかはあるんですよね。そういうのを、参考にしてもらえればと思います。

というわけで、過去のブルーイング記事は下記をご覧ください。
ブローニング ハイパワー
SIG P210

さて、今回のお題は、ボクがデザイン的に相当好きな、ドイツ🇩🇪はSIG SAUER(シグザウエル/シグザウアー)社の、

P226。

まずはノーマルのモデルガンを見てもらいましょう、タナカ製の、ハイこれです。ドーン💥 ↓

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どうでしょう。
P210がデザインコンシャスな芸術品っぽい趣きだったのに対して、数世代の進化を経て生まれたP226は、フロント下部にライトやレーザーサイトが取り付けられるレールが切ってあったり、樹脂のグリップで全身黒ずくめだったりと、なんか、

プロの道具感

がハンパないです。
細かいことはやめておきますが、スタイリングが良いだけじゃなく、性能もスゴく良い。
装弾数が多い(15発。ルパンのワルサーが8発、次元のS&Wが6発ですから。2丁合わせたよりもまだ多い!)とか、命中精度が高いとか、水や泥につけても正常に動くとか、マニュアル・セイフティがないのに安全で扱いやすいとか…

ま、とにかく、高性能なんですわ。

そのかわり、

値段が高い!

らしいです。だから、世界中の、"予算に余裕のある" 特殊部隊や法的機関に採用されています。日本でも、海上自衛隊の特別警備隊が採用しているとのことです。↓訓練なのでラバー製の赤いやつ持ってますけど。

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安ければ、どこの機関も使いたいと思ってるであろう、高性能ハンドガンなのです。
あ、そうそう、米軍もM9(ベレッタM92)の後継に、ここんちのP320を採用しましたしね。道具感が凄すぎて、美しさの観点では全くダメですけど。

いかん、またブルーイングの話から脱線した。

まずはブルーイングの前に、バランバランにバラすのですが、おススメしたいのは、どの部品とどの部品がどう噛み合ってどんな動きをするのか、動画を撮って確認しておくこと。こんな感じで。↓

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じゃないと、あれ、この部品とこのスプリング、どう噛んでたっけ?
ってなりますから。
P226だと、下記のハンマー周りが組みにくかったような気が…かなり前なので忘れましたケド。

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さて、バランバランにしたら、いつも通り、サンドペーパーをかけまくります。ボクは手でやります。毎度のことですがこの擦り・磨き作業が最も重要な作業。しかしそれがわかっていても、気の遠くなるような作業に根負けして、なあなあで済ませて、失敗するんです…

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↑これは、フレーム(下の部品)はペーパーをかけ終わって、スライドはこれから、の図ですね。色の違いがわかっていただけるかと。
ボクはP226、レールがあるのとないのと、2丁持ってますので、今回はよりクラシックな、レールなしの方をブルーイングします。

ペーパーをかけた後は、ヘラがけです。ヘラがけについて、詳しくはこちらをご覧ください。
これは、フレームはヘラがけが終わって、スライドはこれから、の図ですね。↓

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↑どーですか? ヘラがけの終わったフレーム側に、金属的光沢が出てると思います。ボクは横着ですから、グリップで隠れる部分は磨きませんけどね。スライド側はまだマットな質感でしょ。

そうこうしているうちに完成!

すみません。途中の画像撮り忘れで(というか1人でやってるとなかなか余裕ないんデス)、いきなり完成ですけど、ご覧ください。ドーン💥 ↓

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↑とうですか、この

たまたま出せた、使い古し感。

悪く言えば染めムラとか、失敗とかいうんでしょうけど。
なんか、

「百戦錬磨の凄み」みたいのが、たまたま、出てます。↓

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染めは、いつものバーチウッド社の「アルミブラック」原液を化粧用コットンで塗り込み。

あとこの、

木製グリップ

ね。

実銃用なんです。SIG SAUER社純正品。
木目がイイ味出してるでしょ?

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P226は樹脂かゴム製の黒いグリップしか似合わないとかいう人いますけど、そんなことないです。デザインにクラシカルな要素もありますから、

絶対、木製グリップも似合う!

と思ったんですよね。ただ、取り付けには加工が必要でした。近所のモデルガンショップで加工してもらいました。あと、握りはかなり太い感じ。樹脂製の、スリムでピタッとくる感じには敵わない。でも見た目的には、

圧倒的勝利。

どーですか、下手っぴなブルーイングでも、何だかいい感じかなと。↓

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↓こちらは、ブルーイングしていないP226R(上)と。

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ザラザラした感じの質感と、深みのあるブルーとで、表面の趣きがかなり異なります。

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本当は、下記のように、顔の映るようなツルピカのブルーイング が好きなんですが…↓

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↓これはこれで、使い尽くしたプロの道具感みたいなのが出ていて、

好きなんすよね。

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でまあ、なぜ失敗したのか。これはね、

わかりません。

染める前の磨きが足りなかったということの他に、想像するにタナカのHW樹脂が、バーチウッドのブルー液に合っていなかったのかもしれません。
もちろんブルー液の種類は沢山あるのですが、試し染めするだけの時間とお金のかけ方はできないので、そこら辺のノウハウが、ボクには無いのです…ま、それこそが、高いお金を払ってプロにお願いする価値なんでしょうね。

それでは、またー!



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