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二極化へ? 〜運転するほうか、乗せてもらうほうか。

皆さんこんにちは。全日本MT車再普及協会会長のイージー★チューナーです。うそです。

いきなりですが、何と皆さん、わずか30年前まで、クルマの販売台数の半分以上は、マニュアル車だったんですよ! ほーら。

出典:現代ビジネス

ビックリしますよね。マニュアル派の自分は、メチャ少数派だと思ってたから。

いや今はもう、完全にそうなんですが。

ちょっと前までは、そうじゃなかったんだ、っていう。

それでね、今日はそういう、

クルマの運転が大好きで、特にマニュアル車が好きという人間として、将来への大いなる懸念と、メーカーさん他への心からのお願いを記しておきたい

と思って、書きます。半分、自虐的悪ふざけですけど、ね。

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〜第1章〜 マニュアル派は、なんでマニュアルが良いのか。

ワタクシ、7台の愛車遍歴のうち6台がマニュアル。今もそう。家にクルマは1台だけなので、奥様も、もちろんマニュアル車を運転します。

でもね、クルマ選ぶとき、マニュアルの設定があるかどうか、それを先に調べたことなんか、ないんです。カッコ良いかどうかから出発して、欲しいなと思う方が先。で、そう思ったクルマには、ほぼ全て、マニュアルの設定があった。

つまり、メーカーさんが見透してくれてたわけです。このクルマ選ぶ人にはマニュアル派がいるって。少なくともこれまでは、ね。

マニュアル派って今や1%そこそこなんですよ? それでも、必ず居るには居るその少数派のために、メーカーさんはMT車を生産してくれてる。ホントにエライ! ありがとうございますとお礼を言いたい。

いや前置きが長くなりました。

で、考えてみたんです。まずは、

マニュアル派は何でマニュアルが良いのか、って。

それはね、突き詰めれば、

運転したいから。

なんですよね。言い換えれば、
操りたいんですね。クルマを。マニュアル車ってなかなか、完璧には運転できない。30年近く乗ってる今でも。
でもね、それが楽しいの。
シフトダウンの時にアクセルを煽ってエンジンの回転数を合わせるとかね。低速ギアの変速でもウルトラスムーズにクラッチ繋ぎたいとかね。

つまり、完璧なドライビングに近づけたいのよ。自分自身の手と足でね。

マニュアル車はドライバーの操作の結果がダイレクトにクルマの挙動に出ますから、失敗したらガックンガックンになったりするけど、言い換えれば、

我々は、マニュアル車に残されたそういう荒野を征服する開拓者でありたいのだ。

なーんちゃって。ま、でもそういう我々からすれば、

自動運転? ふーん。だから?って感じ。

なのです。

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〜第2章〜 運転するほうか、乗せてもらうほうか。

さてここで、本日最大の問いを発します。

皆さんは、運転するほうか、乗せてもらうほうか、どちらが良いですか?

って。

そう聞かれれば、マニュアル派は必ず前者だと答えます。前者の最右翼ですから。

まあ多くの方々は、後者でしょう。車なんか移動手段でしかない、って言う人とか、車の運転、面倒だとか苦手だって言う人。このゾーンの方々は自動運転が普及すれば、まず飛びつくでしょう。

一方、運転するのは好きだけど、オートマが良いっていう人もいますよね。このゾーンのボリュームも、結構ある。でもこの人達は、生粋の運転好きではないと思える。
つまり、運転が好きなのにオートマ車を選ぶということは、こりゃまあ、運転の好きさとラクさを比べたら、ラクさが勝つ人ですから、自動運転が普及すればこのゾーンの人達も、そちらの世界に行くだろう、と。

ところで、トヨタが最近出したカローラ・スポーツには、マニュアル車なのに、電子制御でエンジンの回転数を合わせてくれるって機能があるらしい。でも、マニュアル派の人からしたら、

なんで楽しみを奪っちゃうの?

ってことになるんじゃないでしょうか。エンジン回転もバシッと自分で合わせられたときに、「今のシフトチェンジ上手だったよね!」っていう楽しみがあるのに。
これはつまり、トヨタは敢えて、マニュアル派なんだけど、ちょっとラクなのもいいかな、という、超・々・ニッチなゾーンを狙いに行ったのか?
いや、他のメーカーも、この方向に走る可能性があるけど、それはちょっと違うのでは、と言っておきたい。

開拓者には、荒野を残しておいてほしいのです。

綺麗に整地されてタネも植えられ、あとは収穫するだけ、なんて土地に、開拓者は惹かれないのです。

また、話が逸れました。

言いたかったのは、将来的には、マニュアル派以外の人は皆、自動運転車を選ぶようになるんじゃないか?ってことなんです。
つまり、クルマに乗る人のほぼ全てが、「乗せられてる人」になり、ほんの一握りのマニュアル派の人だけが「自分で運転する人」として残っている状態になるのでは?

ってことです。

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〜第3章〜 マニュアル派の将来や、いかに。

そうすると、次のテーマはこうなるわけです。

超ニッチ集団・マニュアル派はこれから一体、どうなってしまうのか。

僕は、その中にあってかなり悲観的な方ですから、将来は100%こうなると想像します。

・マニュアル車の生産が、今以上にメーカーの負担になる。

・メーカーがマニュアル車の生産を打ち切る。

・マニュアル派の人達が、マニュアルのクラシック・カーを漁るようになる。

・クラシック・カーそのものや、マニュアル・トランスミッションの部品などの価格が高騰する(オイルショックならぬ、マニュアル車ショックだ)。

・経済的に余裕が無い人は、思想信条的にマニュアル派なのに、乗せられる側に行かざるを得なくなる。(自動運転の普及が進めばもはや、そっちの車の方が安くなっていて、自分で運転するクルマを買おうとしたら、「全部ヒトが操るクルマなんて、そんな贅沢な! 」なんて奥さんから言わたり、世間から蔑まされたりする)

こうなると、二極化ですらなくなってくるわけです。自動運転車への一極集中ですわ。

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〜第4章〜 自動運転に押し潰されないために。

えー、そこで、全日本MT車再普及協会としての提言をここに申し述べます。

まず、メーカーさん!

頼みますから、今後もMT車を無くさないでください。

…でもこんなお願い、厳しいビジネスの世界では聞き入れられそうにないなあ。そいじゃ、

経済産業省殿!

日本の自動車文化を守るため、MT車を生産することでメーカーが被る損失を補填する補助金制度を作ってください。

これも無理かなあ。それでは、

最後に、マニュアル派の人達へ!

自動運転に押し潰されないように、マニュアル車を買い、マニュアル車の楽しみをわかりやすく世の中の皆さんに伝え、マニュアル車の販売台数増加に貢献することで、絶滅を防ごうではありませんか!

…以上、

冗談と、おフザケ半分で書いてますから、悪しからず。

それでは、またー。



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