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キンタマ少林寺

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  • A waster's notebook

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    カス記事の入門編です。

  • A Christmas Carol英文読解講義

  • よくないマガジン・blaspheME

    あまり大きな声で言えないような、よくない記事をたくさん書きます。たぶんおもしろいです。

最近の記事

前かいた

武蔵野はれた荒畑はねるつぐみを思い出す京王線はひなたの横移動

    • 高知で食ったでかいみかん

      太陽がふわんと沈んだりすずめのむれがさわいだりして、それを見るとウッカリ泣きそうになる そこまではいいがそうやってウッカリ泣きそうになる自分を一歩引いて鑑賞して「ウーム繊細で美しい本物の感受性ダナ」と自画自賛する自我がすぐでてきて嫌になる

      • 思想?的転換?

         以上は私が2023年6月11日19時18分に下書きに保存したまま塩漬けになっていた文書そのままの引用である。その日仕入れたものをアタカモ長らく蔵にしまっておいたような小芝居をして見せびらかしているのがイカニモ私らしいところだが、言っている内容に全く異論はない。なり損ないのものぐさユマニストを指針として生きている。他のものは考えられない。ぽつぽつと本を読んだり映画を見たり人と話したりしてほとんど1年経つのに!成長がないと言えば成長がないのだが、自分の思想(=引用の寄せ集め)が

        • 少し前、詩的想像力があってゴテゴテ悲嘆の感情を飾りつけて並べ立てる奴は実はしたたかで云々とか適当なことを書いたと思った。今日ジョンソン伝で気づきがあった。「平明な真実を知る心は常識であり合理的精神」で、「虚飾的な生命を失った比喩や詩語に価値を認めない」とは福原麟太郎の言。

        • 高知で食ったでかいみかん

        • 思想?的転換?

        • 少し前、詩的想像力があってゴテゴテ悲嘆の感情を飾りつけて並べ立てる奴は実はしたたかで云々とか適当なことを書いたと思った。今日ジョンソン伝で気づきがあった。「平明な真実を知る心は常識であり合理的精神」で、「虚飾的な生命を失った比喩や詩語に価値を認めない」とは福原麟太郎の言。

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        記事

          誰のおかげでチュールくえてんだ、お前は

          誰のおかげでチュールくえてんだ、お前は

          文法学者は戦争を呪詛せねばならぬ。日本国民が皆文学青年になっては国が滅ぶ。知識人は、考える自由と思想の完全性を守るために、強く、かつ勇敢でなければならぬ。

          文法学者は戦争を呪詛せねばならぬ。日本国民が皆文学青年になっては国が滅ぶ。知識人は、考える自由と思想の完全性を守るために、強く、かつ勇敢でなければならぬ。

          人間が嫌だ 轢かれて埋められる

           帰りに本屋に寄って、本を買って、駅まで歩いていたら、右足が萎えたか折れたかした小雀が、ピーチク、地べたを跳ねたり這ったりしていた、哀れに思ったが、通り過ぎた。通り過ぎてからやっぱり気になって、見に戻った、片足だけではうまく立てないから、すぐ、地べたにぺたんと座ってしまう。私が近寄っても、怖がるだけで逃げそうにない。保護を考えた。スマホで、怪我したすずめ 保護 とかなんとか調べたが、鳥インフルに寄生虫、「野鳥の捕獲は犯罪です!」と脅すばかり、それに保護したところで、野鳥を見て

          人間が嫌だ 轢かれて埋められる

          日記の一つも続かないとは!

          日記の一つも続かないとは!

          2/7

          ・二日酔いでぐったり。1時ごろにようやく家を出る。 ・Richard Jefferiesという19世紀の作家がいる。岡倉由三郎が注釈をつけた、研究社の"English Essays"のなかに、"The July Grass"という小品が1編だけ収録されていて、そのあまりの凄さにぶったまげた。調べたが、忘れ去られた作家のようで、邦訳はほぼない。愛しの"The July Grass"は国立国会図書館のデータベースに1つも翻訳が登録されていなかった。絶望していたが、ひょんなことか

          2/6

          ・別役実『鳥づくし』を読む。本当につまらなすぎて衝撃を受けた。最初の数ページで退屈さが閾値を超えてしまった。一生懸命ひねくれてシニカルな笑いを作ってやろうという意図が透けて見える。全編通して滑りも滑りの大ド滑り。ユリイカの特集を見たら、冒頭の娘のインタビューで、自著はくれないけどエドワードゴーリーを読ませてくれたとかいう話で心底うんざりしてやめた。別役実を好きな人間は全員嫌いだ。「おれたちは本物のユーモアを知っている」という、青っ白いインテリの鼻っ面をぶん殴って回りたい。

          2/4・2/5・2/6

          ・本日初バードはシジュウカラ。姿は見えず。 ・おれ「マラルメわかんね〜」→モーム「マラルメはガワが目立つだけで思想が陳腐」→おれ「そうなんだ」→おれ「マラルメは好かないね。みんな華麗な詩的文句に幻惑されているけど、よく読むと皮相的で深みがない、かな笑」 ・本当は昨日も一昨日も大量に書いていたのだが、後々見直して、嫌になって消した。自分が下痢便のごとくひり出した駄文の山に、親近感を覚えたことはない。全てが異物にみえる。 ・一般に、感受性の強さは、現実に対するナヨナヨとした

          2/4・2/5・2/6

          2/3

          ・散歩中、民家から「まだ冷凍してあるよ」「えーッ、そうなの!」という会話が聞こえてきた。おいしいものにちがいない。 ・電車の運転見合わせで、ボロボロになって深夜帰宅。ストレスが閾値を超えている。「バーーーーーカ❗️❗️❗️」と怒鳴りたい。無料で怒鳴ってもいい場所を持ち得ないのは現代人の悲劇である。 ・この歳になってようやく、読書の仕方がまとまった、小説は必ず図書館か家で読むべし、それ以外は電車内でも喫茶店でもよし。小説には色とか匂とか温度が強く染め込められているから、周囲

          2/2

          ・モモヒキっていいもんだ。 ・『地震憲兵火事巡査』を拾い読み。今も昔も、水呑百姓の末々が武士道武士道と喚く狂気がある。 ・『タイタス・アンドロニカス』。紆余曲折あって、第二幕第四場、美しいラヴィニアの両手と舌は切り落とされ、2人がかりで陵辱される。その実行犯ディミートリアスとカイロンのセリフ。 ディミートリアス「さあ、その舌でものが言えるなら帰って言うんだな、だれに舌を切りとられ、手ごめにされたか。」 カイロン「でなければ思うことを書いてみんなに知らせるんだな、手首を切

          2/1

          ・久しぶりにカフェロワイヤルをやった。ブランデーの池で炙られる角砂糖がゴボゴボあぶくをたてる。素敵だな、と言うより、『死霊のはらわた』映像を想起した。 ・天下無双のz級クソドラマ「大病院占拠」の悪口を調べようとするたび、大母音推移と混ざって、「大病院推移」と間違える。 ・「AのことをBと間違えちゃってさ」「AみてたらB思い出しちゃってさ」と言う時、本当に愚かでささやかな錯誤行為(息子を飼い猫の名前で呼ぶ、ノーパソをノーパンと間違える等)を除いては、Aが極めて日常的な語彙な

          1/31

          ・老いは長く生きた罰、というのはシオランの言葉だ。確か。 ・最近は寒いんで、汁粉がうまい。自販機でもよく買う。あずきが出やすいように、缶にくびれをつけている。ハハ便利なもんだ、と思う。だが、一体どうやって缶にくびれを形成しているのか。そもそも、どのくらいのくびれをつければあずきが出やすいか、その型を作るにしても、あーでもないこうでもないと、汗と血の滲む研究があったはずだ。そんな知恵と情熱の結晶が、100円かそこら、しかも温かい激ウマおしるこつきで、お気軽に手元に来るんだから

          1/30

          ・中野好夫が、「文学と老人」といういささか通俗的なエッセイで述べている。文学の場に現れる老人は、そのほとんどが醜悪で、歯無しの糞垂れ愚痴垂れ、頑迷固陋、老耄、貪欲、場合によっては下がお元気。およそお年を召した方々の喜ぶものはないのだ。ここでは能の『恋重荷』から、『リア王』に『ゴリオ爺さん』、『源おじ』『ガリヴァー旅行記』などなどが引用され、老人のみじめさ、醜さが暴かれている。それをそのまま孫引きというのも無粋であるから、彼の挙げていないものからいくつか抜粋する。  E・ケス