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アンクへの道

このでたらめな冶金環境を見てくれ( ^ω^)・・・こいつをどう思う?

冗談はともかく、失敗したと思っていた耐火セメントで作った炉がちゃんと機能していることに驚きを隠せない。そして、耐火煉瓦が7つに割れてしまっていたものが、防御壁に進化したのも凄い。生かすことができた。

熱損失を甘く見過ぎていた。こんなにまで変わるとは思わなかった。常にヒントはあったのに見過ごしていた。

ここ数日、右手の関節炎や、呪いのような疲弊感によって、一日中ぐったりしていた。三日ほど続いた。やすりがけを懸命にした結果、自分までやすっていたことに…。機械を導入したいが、音がね。家が狭いのと、近所迷惑になるので、やっぱ無理ナンス。自分の太ももをクッションにして、金属をやすって消音していたのも、大きな負担になっていたのだと思う。端的に言うと、アホである。

余りにも疲弊が酷いので、ほんとに死ぬかと思った。最近兄弟が、自分そっくりな人をみかけたらしく電話してきたが自分では無かったので、ドッペルゲンガーをみたようであった。ものすごく似ていたらしい。まだ死んでないので、セーフだったようである。

このところ、こうした極度の疲弊感を経て、強制的に身体を休め、休み明けに冶金するとレベルアップしている。やはりうまごや育ちは伊達じゃない。(ゲーム脳)マダルト、ソコルディを覚えて、中堅クラスに挑める感じ。

左、銅&アルミまだら合金。右、銅。失敗したのでのち再冶金。サイヤ人。

合金を何度か試すうちに、合金される時のじわーッと合わさる瞬間がとても楽しく、打ち震えた。残念ながら動画に収めていない。炉を使って行ったことで、熱損失を大きく抑えることで、なかなか合金化されなかったところが、今回は非常にうまくいって、今までにない現象を目の当たりにして、とても特別な瞬間を垣間見れたのが嬉しかった。疲弊してぐったりして死にかけていたのが嘘のようである。

赤毛の死体ではなく(笑)、銅を乗せているだけ。
このやり方で銅冶金してアンクを作っている。追加でこの2倍は入れる。
そして今回は10cmに挑戦!やぶれかぶれ。

このところ銅の消費が激しくなり、また手元の銅が少なくなってきた。だが、失敗したものを取っておいてよかった…石粉粘土が付着していたり、合金が促されていたものは、残念ながら今まで捨ててしまっていた。もちろんニッケルが入っていたものに限るが。炉が威力を発揮し始めたので、再冶金がいよいよ可能になった。エクセレント。

トリプルバーナーで、銅アンクわからせ。
冶金中は必死に願いながら行っていた。
銅が加熱されているのがよくわかる。

普通のバーナー2本、プロパンバーナーという、あたおか冶金でレッツラゴーだったわけですが、耐火煉瓦も大活躍で、熱損失がかなり抑えることができるようになり、銅冶金で100gも夢ではなくなった。今まで15g近辺が限界だった。なんというミニマムな話であろう。

Done, finished.
これを待っていたのだ。少し凸凹だがオジョーズッ!(コレン・ナンダー)
ちなみに87g。

こうなるまでに約半年かかった。アホですいません。普通に6kgくらいの炉でやれって話ですよね。ですけど、バーナーでどれだけできるか、というのに挑戦しているので。

左上アルミ、下銅、やったぜ。
右上銅&アルミ合金。大きいほうはより合金が均一。
右下真鍮。まあまあ。

あとは磨くだけであるけども、右手の関節炎に配慮して、ゆっくり行っていく。無理したらいけないことは、身体で覚えた。

でかい銅アンクができたので嬉しい。アルミではもう10個くらい作っているけど、やっと一つができた。微妙に凹んだところはあるが、これだけまとまっていれば十分。自分にしては最善を尽くした。

左、銅&アルミ合金。合金の際、融合する瞬間を初めて見た。僥倖。
右、真鍮。表は良いが、裏はぼこぼこ。

銅とアルミの合金についてネットで色々検索しても、まともな返答がない。アルミニウム青銅ではあるけども、他に色々混ぜるのが前提であるようで、半々で冶金した際については述べられていない。

実際やってみてわかったことは、合金したのち、黒ずんだところは脆く割れる。真鍮のように黄金色の部分は非常に硬い。モース硬度も絶対上がってるはず。やすりがけが非常にしづらい。合金の面白さを、手の感触で体験できる。融合の瞬間を見れるのが非常に楽しい。

銅とアルミの合金だけでは、実用性が無いということを実際に学んだ。割合にもよるけど。綺麗ではあるけども、こういういきさつがあったとは。どおりで調べても情報がでてこないわけだ。錫で10%合金のブロンズの意味がよくわかる。

当初の目標は達成された。あとは精度を上げるだけ。今度は真鍮でやりたい。銅でできたのなら、真鍮でもできるはずである。銀も。金はね( ^ω^)・・・今の相場で、100万ちょいするからね。100gとして。いずれね。

冶金は、鉛、錫、ピューター、ビスマス、から始めたほうが良い気はする。溶かす手ごたえに慣れるには、融点が低いもののほうが良い。ただ表面張力関係で悩まされることもあるのは事実。その点アルミはやりやすいかも。いきなり銅は良くなかった。せっかく集めた銅を始めはけっこうポイポイ捨ててしまっていた。

達成されたのでゴキゲンである。とにかく、疲れすぎて冶金やめたほうが良いのかとか考えていたところであった。やすりがけと分解が身体に負担なんですよね( ^ω^)
楽しいけど、生死をさまようようでは、なっとらん。

これでもういつ死んでも良いな!( ^ω^)
半分本当だけど、冶金もうちょっとやりたい。遺品として作ってるのも実際あるし、アウトサイダーアートとして、ヘンリー・ダーガーみたいな扱いで作品が見られるのなら僥倖である。あの人は作品全部捨てる気満々だったらしいけど。ヨーゼフ・シュトラウスとかもそう。鍛冶屋のポルカ好き。動画のイントロに使うくらい。

病み上がり冶金最高( ^ω^)
そして数日後またぐったりするんだろうな…ほどほどにしないとね。
Hybrisってあるでしょ。倨傲。己の節度。何事もほどほどに!

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