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プライベート旅行記073 : 宮崎 (炭火焼鳥)

1. 鳥万

 青島駅前で炭火焼鳥の店をネットで探すると、鳥万(とりまん)のみが引っかかった。選択しが無く、鳥万に行く事に決めた。青島駅に着いたのは19時頃で、すでに真っ暗で方向も分からない。住民らしき人の歩く方向についていき、グーグルマップのGPSを頼りに歩くと暗闇の中に、ぽつんと唯一の灯りが見えた。日本昔話なら、山姥が現れるシチュエーションに躊躇したが、電気がついているので空いているだろうと息子に促され、店の扉を開けた。山姥でなく大将がカウンターの中に立っており(タイトル写真)、カウンターの席を促された。

2. メニュー

 メニューが見当たらず尋ねたが、会話がかみ合わず、準備中なのでちょっと待ってと言われた。奥さんらしき女将さんがやって来て話が通じたが、どうやらカウンターの上の壁に掛けられた札は、炭火焼、たたき、ビール、ジュースの4枚のみから選ぶらしい。普通の店ではできない、男前なすべてのメニューを注文した。また、女将さんが息子を見て、メニューにない、白いご飯も出してくれた。二種類のみの料理でも、美味くて腹いっぱいになり、ビール瓶二本飲んで3,000円程だった。

3. 常連

 遅れて常連らしいロン毛のお爺さん客が登場し、隣のカウンターに座った。ちょっと話していると、年季の入ったピンク色のダイヤル式電話が鳴り、これから鶴岡がやってくると話になった。鶴岡の名前に息子が反応したが、数年前まで阪神に在籍したキャッチャーである。野球選手はよく来るらしく、常連客がスマホで調べて、鶴岡は現在ロッテの二軍のバッティングコーチをしていると教えてくれた。阪神時代にヒットを打っているところを見た事なく、余計な事を言いそうなので、真後ろで飲んでいたが何も言わずに店を出た。息子はチラ見して、思ったより体が大きいと言っていた。バッティングコーチはおかしいと思ったが、やはりガセネタで、ちゃんと調べると千葉ロッテマリーンズの二軍バッテリーコーチを務めており、的外れな事を言わなくて良かった。

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