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ビジネス出張記099 : 岐阜羽島 (円空)

1. 生誕の地

 岐阜羽島駅前の最も目立つ場所にモニュメントがあり、タクシー乗り場から目に入った(タイトル写真)。“円空生誕の地”と書かれているが、同行者も全員知らなかったので、何者かとスマホで調べた。

2. 僧侶

 家に帰ってからもう一度調べてみたが、今まで接する機会の無かった江戸時代(1632-1695)の僧侶であった。詳細説明は以下の通り。

美濃国(現在の岐阜県)に生まれ、法隆寺(奈良)、園城寺(滋賀)、輪王寺(栃木)などで受法して法脈を継ぎました。一方、修験者として大峰山(奈良)、伊吹山(滋賀)、二荒山(栃木)など霊山に登り、その途次立ち寄った集落で仏像を造りました。12万体造像の願を立てたと伝えられ、今までに5000体以上が知られています。もっとも早い造像は寛文3年(1663)美濃国で、寛文6年(1666)に北海道に渡り、北海道、青森、秋田などに初期の作例を残しています。近畿以西に足を踏み入れた痕跡は知られていません。元禄8年(1695)7月、美濃国関の弥勒寺で没しました。

3. 仏像

 有名でも無いが、有名なのは彫られた仏像であった。“円空仏”と呼ばれ、過去には東京国立博物館でも展覧会が行われていた。訪れた土地の山林の木を素材にし、表面には何も塗らず、木を割った時の切断面、節(ふし)や鑿跡(のみあと)がそのまま見えることにより、木の生命力を感じさせ、素朴で優しい作品だそうである。駅前の得体の知れない作品も、円空仏の一つのようで、木から彫り出したデザインであると、遅ればせながら分かった。

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