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チガサキ⊿ライフ059 : お泊り保育

1. はじめての外泊

 地引網を行った日の夕方に、娘のお泊り保育があった。夏休み前最後の幼稚園で、夕食を済ませた18時に家を出て登園し、肝試しをした後に就寝して、翌朝の8時30分に降園のプランであった。

2. 登園

 夕食とシャワーを済ませ、準備に手間取る妻を待たずに、子供2人と先に3人で先に歩いて出発した。朝からお泊り保育を楽しみにしていた娘だが、絶対に不安を隠していると思い、ゆっくりおしゃべりをしながら歩いて行った。幼稚園までの道半ばで、自転車に乗った妻が追い着き、子供2人を自転車に乗せて先に行ってしまった。幼稚園の門の前で怖気づいている娘を励ますべく、早歩きで向かったが、私が到着した時に娘の姿はすでに無かった。喜び勇んで走って行ってしまったらしい。父親の到着も待たずに…。

3. 降園

 翌朝迎えに行くと、泣いていないかと心配したが、何事も無かった顔で娘は現われた。帰り道に話を聞くと、別の組の1人だけが夜に泣いていたらしい。肝試しでも、6人グループの皆が懐中電灯を持つのを怖がって、しょうがないので娘が持ったらしい。昔は怖がりの甘えただったのに、強くなったものである。誰と一緒に寝たのか訪ねると、お父さんには内緒との返事だった。なぜ内緒なのかと思ったが、妻にはこっそり話をし、同じ組のかっこいい男の子達と一緒に寝たらしい。娘の確実な成長が如実に現われた機会であり、複雑な気分であった。しかし、さすがにぐっすりは眠れなかったようで、その日は珍しくまるで赤ちゃん返りをしたように昼寝をしていた。

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