桜井兄弟へ
こんにちは。ループ主人公です。
ついにときめきメモリアルGS3 桜井兄弟の三人恋愛エンドを迎えました。
備忘録とルカとコーイチへの気持ちを整理するために書いていきます。
便宜上、「私」という自我と物語上の「バンビ」という呼び分けをします。
※ネタバレがすごいのでクリアした人向け
やったー!!!!!!!!!
大団円だ〜!!!!!!!!
ひゅーーーーー!!!!!!いえーーい!!!!ピース!!!ピース!!!!
ときめきメモリアルgirl's side 3 完結!!!!
応援ありがとうございました!!!!!
はい再開
本当はもう何も言うことないです。心からベストエンディングを迎えられたと満足しております。
正直これ以上言葉にするのも野暮だなとは思うのですが、これだけだとあまりにも脳直すぎるので……改めてプレイ記録と考察、自分の中での結論を書きます。
今回、大団円ルート(三人恋愛エンド)を迎えるために、二人と仲良くしながらも決して喧嘩をさせてはいけない重大ミッションを課されました。
初回ルートでは、互いを傷つけるための言葉を吐かせて大喧嘩させてしまったし、何度も兄弟が離別する姿を見てきた私に……本当にできるのか?
不安に思いながらも三人デートを重ねていきます。
ですが、対する私も兄弟に向き合ってループは4回目。
二人の性格やスキンシップの方法も完全に理解しているため、不安をよそに難なく攻略を進められました。
1周目では気遣いと忖度で胃がキリキリしていた二人大接近モードも、「今回はコーイチと仲良くするか」「ルカと話してコーイチを嫉妬させよう♪」なんて器用さを見せるくらいには楽しむことができました。正直ループを頑張ってきたご褒美なのでどうぞ大目に見てください。
個人的にはルカの嫉妬がよかったです。
顔が見えないから何を考えているかわからない……と1周目では散々不安を煽ってくれたルカの後ろ姿ですが、心にゆとりをもった状態で見ると、両親が難しい話をしている時の子どもの気分なのかなと思わされますね。
仲間外れを露骨に嫌がり、当てつけのように「二人はそのまま仲良くしてれば?」なんてツンと唇を尖らせる姿がすごくかわいいです。
ルカにとってこの三人恋愛状態は、バンビとコーイチが側にいることで、素直に拗ねたり甘えたりできる、言うなれば不機嫌を表に出してもいいリラックスできる環境なんですよね。二人が自分を受け入れてくれると信じているから、嫉妬を露わにしていつもよりも年相応に振る舞っているのがわかります。
少し子どもっぽい印象も受けますが、本来のルカは両親が亡くなった時点で精神的な成長が止まっているので、彼のインナーチャイルドを鑑みると年相応と言えるのではないでしょうか。(高校生もまだ子どもなのでこの表現が正しいかわかりませんが……)
今回、どちらからの好感度も友情状態で修学旅行に行きました。
北海道の実家にも、桜井家にも、どこにも居場所がないと孤独を嘆くルカが得られた、安心できる居場所。
「三人で回れて本当に良かった」
頭のいいルカにしては幼稚すぎるこの言葉が、幼いままの彼の精神から素直に出た声なのだと思ってジーンと来てしまいました。
とき修やカニを食べに行くイベントは起こりませんでした。でも、ルカにとってもコーイチとっても、特別なことのない退屈な旅に出て、みんなで家に帰るなんて平凡な出来事が、何にも代えがたい大切な思い出になるのだろうと思える良いイベントでした。
そして完成。「かたい絆」状態です。
ここまで来たらこのまま突っ走るだけ!三人四脚で走っていこう!
実はこのあたりで、「下の名前で呼んでもらいたいな。一回くらい個人デートしても大丈夫でしょ!」と魔がさしてルカとデートしたのですが、一瞬で二等辺三角形がぐっちゃぐちゃの星座になってしまい悲鳴を上げました。
三人で仲良くしてる!って共通認識でいるのに、抜け駆けされたと知ったらそりゃ歪も急激に大きくなるよね。本当にごめんなさい。
どうりで私を個人デートに誘うルカの声が震えている訳です。緊張もひとしおだよな。大切な兄弟を出し抜いて好きな女を独り占めしようなんてさ。本当にごめん。
そこからは個人デートに誘いに来てくれる彼らの誘いを断りながらも「三人で遊ぼう」と律儀に誘い続ける女になりました。
下の名前で呼ばせるなんてもってのほか。お誘いの電話は平等に交互にかける。バレンタインチョコやクリスマスパーティーでも偏りがないように仕組んでおく。
この女、男二人を手玉に取るために生まれてきたんだ。本物すぎる――
バンビの断りの仕草ってすごーくかわいいので、ルカやコーイチが一度は食い下がるけど結局諦めさせられちゃう気持ちもわかる。強い女だ
そして、今回はついに見ることが叶いました。
三人花火大会スチルです。
一周目から楽しみにしてましたが本当〜に見れてよかった。
同じビジョン、同じ未来を、同じ景色を見ながら思い描けるイベント。本当にいい。
また来年も、三人で来ようね。
そしてこのイベントを見て、改めて「三人でいる」ことを全員に想像させることが大事なんだと思いました。さらには「三人でいるための理由」が重要なのだとも。
桜井兄弟の関係は、やはり歪だったのでしょう。
はじまりこそ、コーイチの存在はルカが前を向いて歩くための支柱だったのだと思います。それは紛れもない事実で、ルカもその支えに感謝していました。
しかし、もう支えがなくても走れるはずのルカが、その支柱を手放すことを惜しんだその日から。それをわかっていたのに、コーイチが弟可愛さから見て見ぬふりをしたその日から。少しずつ彼らの関係は歪んでいきました。
桜井兄弟は元より、片輪同士が集って連なることで走ることができる機械ではなく、それぞれが単輪でも自走できる機械です。それがくっついて同じ速度で走ろうとしているから、ガタが来てしまうんですよね。
二人乗りのバイクの心地よさと窮屈さを天秤にかけて、前者を選んでいる。
本当は一人でバイクを走らせることができるのに、です。
さんざん別離しないでくれと駄々をこねてきましたが、やはりこの形は正しくないと思います。彼らは魂を分けた一対の生き物ではないのだから、それぞれで走っていくべきなのです。
(それはそれとして、別々の生き物が寄り添っていることの尊さはあります。ありがとう)
故に、三人で解決する話にしないと、桜井兄弟は離れた方がいいという結論に一足飛びに向かってしまいます。そうならないために、二人が離れたくないと思う理由を無理やり作る必要があります。その理由こそが、バンビという大切な女の子の存在なのでしょう。
そして、いよいよ最後。
エンディングを迎えます。
琉夏「卒業か……そうだな、オマエがいなかったらきっと俺達、あの頃のままだ」
琥一「あぁ、そうだろうな……ルカ、感謝しろ?」
琉夏「してるよ。高校3年間、ホント、楽しかった」
琥一「学校ってのも、悪かねぇ。オマエのお陰だな?」
琉夏「コウもさ、そろそろ卒業しなきゃな?俺達から。ほら、もうガキじゃないし」
琥一「待て待て……そりゃこっちのセリフだ。ガキじゃねぇんだから、いい加減空気読め?」
すごくいいエンディングだと思いました。
ルカもコーイチも、理由は好きな女のためだとしても、それぞれが目指せる最良の自分になろうと努力する道へ進みます。モラトリアムを脱し、大人になるために、別々に走ることを決めたのです。
そして、サクラソウのおまじないなんかに頼らなくても、自分たちで未来を、居場所を作るんだと決意した二人。バンビはまだ未来を決めかねているけど、いつかたどり着くのを二人は待っている。バラバラに走る彼らが離れすぎないように繋ぎとめる役割を担っていると知らない彼女に、心からの感謝しながらほほえましく見守っている。
本物の信頼関係が出来上がっているからこそ、先に行って待ってあげられるし、遅すぎたら迎えに行けるんです。
三人ルートって互いにダサいところを見せ合いすぎているんですよね。嫉妬も、ケガも、好きな子にタジタジになってる情けないところも。全部。
だから桜井兄弟も最後は「お前に見せても恥ずかしくない俺になるから、近くで見守っていて」という一皮剥けたいい男になっているんですね。
これはヤンキーあるある的な文脈ですが、「女にかっこ悪いところを見せたくない」「恥ずかしい俺をお前に知られたくない」というプライドが「俺が全部一人で片付ける」という無謀な決意につながり、その結果、取り返しのつかない悲劇を生むことになります。周囲に頼れないガキさ、逃げられない状況が男を孤立させ、別離を選ばせてしまうのです。
個人の一途ルートでは、お互いがお互いの恋路を応援してくれてる節があります。ですが、彼女に向き合うあまりに「オレ一人で」を抱えてしまうことで三人目の兄弟が置き去りになり、結果関係が崩れていました。いかにこの「ダサい姿を見せる」ということが大切なことなのかわかります。
皆を救ったヒーローが笑顔のまま立ち去るのはかっこいいです。
でも、現実はそうはいかない。
誰も超人じゃないし、怪我もするし、正直ダサいところもある。
それを見せてほしいと思うのは女のエゴでしょうか?
いいえ違います。信頼する大切な人だから、そう思うのです。だから私やバンビがそう思っている時、ルカやコーイチだって同じように思っているのです。尊敬するヒーローの、才能あふれる器用な男の、ダサい姿を見せてもらえて嬉しいと。
このルートでは、ルカがカチコミに行くのでも、コーイチがカチコミに行くのでも、バンビもすぐに二人に頼る相談ができます。ダサい姿を見せ合うことになったって、俺たちダサすぎるって笑えばいいんですから。
何をハッピーエンドとするかは個人の自由ですが、もっとも成長を感じられるエンディングだと個人的には思っています。
本当に、本当に大人になりました。自立した一個人として。桜井ルカとして、桜井コーイチとして。
二人は本当に波瀾万丈の人生を送ってきたのだと思います。
ルカは両親を亡くしてから今日まで、負けないように振る舞ってきた。弱い自分は邪魔だと、誰も本物の自分を抱きしめてくれなくても、痛みに耐えて生きてきた。
コーイチは弱っちいルカを守るために、幼き日からずっとヒーローとして庇護者として振る舞い続けてきた。急激に才覚を表す弟に負けないように、先頭を歩き続けられるように無茶を繰り返してきた。
互いに憧れ、嫉妬し、たまに疎ましく、ないものねだりを抱えながらも大切な関係を保ってきたのでしょう。
中学時代に同じ髪型で同じ場所にピアスをしていた二人の姿は歪さの象徴だと考えています。
一対のピアスを分け合うのはまだしも、なぜ二人とも左に?通常なら、1セットなんだから、左右につけるのではと思いますよね。
個人的な考察ですが、あれってルカによるコーイチへの憧れなのかなと思います。家族もいて、かっこよくて、強くて、帰る家がある。そんなコーイチになりたいと望んだルカが、形だけでも同じになろうとしたのではないでしょうか。
その思惑にどこまで感づいていたかはわかりませんが、コーイチも一度はそれに付き合ってやった。ルカは最初こそそっくりな姿形に安堵していましたが、成長期や声変りを経て、どんどん乖離していくことに嫌気がさして、やはり自分はコーイチになれないのだと諦めて、髪を金色に染めた。
そして、同時期にコーイチも、他人からもそれを指摘されるようになり、否応にも違いを思い知らされたルカが傷つかないよう、髪を短く切った――なんてことがあったのではないでしょうか。
どうにもできない閉塞感がついて回る思春期。窮屈な靴を脱ぐみたいに、見えない殻を破こうともがくみたいに、彼らは自分を傷つけ続け、不良から一目置かれる存在にまで登り詰めて、平和を遠ざけた。
だから学校に行くなんていう、当たり前のことを当たり前にできる安心できる人生を、退屈さを欲していてしかたなかった。
そして、ついにそれを手にしました。
わだかまりつづけてきた今日までを受け入れて、一個人として生きていく決意をした二人が、あえて兄弟を名乗る。それは好きな女のために。大切な悪友のために。
別々に歩いていても、向いている方角がバラバラでも、振り返ればバンビがいて、隣を見れば兄弟がいる。
他人にとっては取るに足らないありふれた未来。それがこの歪さが崩れない唯一のルート、三人恋愛エンドです。
友情と愛情でどこまでも走っていける。
これが愛だ!青春だ!人生だ!
素晴らしい三角関係をありがとう。かたい絆をありがとう。
ループの果てで、三人の笑顔が見れて本当に良かったです。
ときめきメモリアルGS3!最高に楽しかった!
愛してるぜ、永遠に――――
と、美しく終えようとしたのですが、ADVを読んで情緒がアホアホアホおしまいになってしまいました。
え?
なんで乙女ゲームに兄弟への独白が入っているんですか?
致死量の感情。複雑な愛の形。抱えてきた想い。言えない過去。そっと花に触れるための練習。すべてが愛の話で死にそう。頭がおかしくなる。
桜井兄弟の絆、2024年この愛がもっとも深い大賞だろ。
本当に本当におかしくなっちまいました。
天井を見上げて放心してます。一人では消化できないのですべてを読んでからもう一度記事を書きたいと思います。
最後の最後まで大暴れしていて締まりがないですが、一旦プレイ日記はおしまいです!お付き合いいただき本当にありがとうございました。
それではまた次回。ADV特別編でお会いしましょう。
【余談】
三年目文化祭が終わったタイミングで一回データが消えるトラブルがありました。嘘みたいに狼狽えましたが無事サルベージできてよかった。
いい加減switch版買います。ガビガビの画質の写真を見ていただきありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?