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コーイチへ

「ときめきメモリアル girl's side3」switch移植発売おめでとうございます。
高画質の兄弟すごくいいですね!空の青の深さに感動する。
とはいえ、私はもうしばらくPSvitaの当時の空気を感じられる画質でプレイをしていきます。

前回に続き、コーイチの一途ルートをクリアしました。
備忘録とルカとコーイチへの気持ちを整理するために書いていきます。
便宜上、「私」という自我と物語上の「バンビ」という呼び分けをします。
※ネタバレがすごいのでクリアした人向け

前回のあらすじ
三人で友達でいるエンドを選ぶと、兄弟は本音をぶつけ合うことで互いの絆を強固にして本物の信頼関係を築くことができるが、バンビは兄弟の仲を取り持ってくれた大切な仲間になってしまうため、いつまでもウェストビーチで暮らしましたとさ、という曖昧なモラトリアムから脱することができない。

それを回避するためにルカ一途ルートを選ぶと、幼き日の願いを果たした彼の魂は救済されるが、兄弟の魂は最初から一つではなかったことを突き付けられ、離別し、コーイチがいかに己の無力さを感じながら18年間生きてきたのかを思い知らされる。

好きな男の隣にいるのに、ルカに空いたコーイチという形の穴を埋められるかわからないよ、と私は項垂れ力を失うが、間にポケモンをやることでなんとか傷を癒し、真実のコーイチルートへ向かって歩き出したのであった――



コーイチへ

君のことはルカからよく聞いていました。
ぶっきらぼうで、体がデカくて、顔が怖くて眉が細くて、バツグンに腕っぷしが強い。妙に昔気質で尖っているけど、案外面倒見のいい頼れる兄貴肌で、独自の美学やポリシーがある、不良を絵に描いたような男だということ。
ごくせんではリーダー格を務めるほどのカリスマ性がある人間で、本人以上に周りが勝手に期待を寄せて、次第にヤ道への勧誘がついて回ってしまうような、そんな男です。
恋愛ゲームの登場人物の説明文なのか疑わしいですね。

ただ、彼をそうさせないためのストッパーがいます。桜井兄弟の二枚看板の片割れ、弟ルカの存在です。
彼と並ぶことで、キュート担当のルカとクール担当のコーイチ。ガキなルカ、大人なコーイチ。素直で甘え上手なルカ、素直じゃないコーイチ。そんな役回りが生まれます。
ルカが適当につないできた世間との糸を、めんどくせえなあと言いながらコーイチが回収する。そんな役を演じる姿を周囲が見ることができたから、コーイチは孤立しなかったのだと思います。

一方で、コーイチと向き合っていくうちに、思っていた人とは違うなあと思うことが何度もありました。
パンケーキを無計画にたくさん焼いちゃう!全部食べちゃう!といったルカのような勝手さはないですが、好きな女に自分の趣味全開のレコードを渡しちゃう気づかいのなさとか、ゲーセンでルカの記録を抜くために好きな女を放っておくとか。正直に言うとガキすぎる。リアルな男子高校生すぎます。

特に、「めんどくせえ」「なんでそんな女みてえなこと」「よくわかんねえけど」という彼の口癖は、ガキそのものだと思いました。
自分のルールを曲げたくないと意地になり、体面を守るために理想から外れるもの(かわいいものや子供っぽいもの)を遠ざけようとする行為は思春期そのもので、彼の可愛い部分だと思いました。それを逆手に取って、バンビにうまく扱われてしまうちょろさがあるのも、ベリベリガキちゃんエビデンス。
プライドを捨てて他人に甘えたり、素直に本音を話すことができるのは大人な証ですから。その点で言うとルカの方がよっぽど大人ですね。


特に意外だなーと思ったのは女の好みです。
「誰にもの言ってんだ、コラ」
これは、「ダーツなんかやれんのか?」という気づかいに対してバンビが吐いた小生意気なセリフですが、コーイチはそれに吹き出しながら「上等」と愉快げに笑います。
他にも、怖いもの知らずのバンビからは数々の挑発のセリフが飛び出しますが、コーイチはそれに気を悪くすることはなく、大体の言葉に喜んでくれます。

自分の怖さを自覚しているコーイチにとって、自分にビビらずに挑んでくる無邪気で明るい女性は、典型的なおもしろい女に見えているんでしょうね。
兄貴分という自分に染み付いている役割から解放してくれる存在に、心が安らいでいたんだと思います。
先述した通りコーイチはガキなのですが、その側面を見せられる相手というのもまた、童心と無邪気さがある人物=バンビなのでしょう。

ただ、無邪気な子が好きと言っても、ルカにとっての無邪気は=inocentだけど、コーイチにとっては=natural、childlikeなのでは?と思います。
PSVita版でいうとルカは天使でコーイチは小悪魔。ドキサバでいうとルカは山ヒロイン、コーイチは海ヒロインが好きなんだろうな。


でもこの辺りに関しては、「そうしたいから」ではなく、「そうしないといけなかったから」なんですよね。二人の生い立ちが大きくかかわっていることは自明です。

幼くして両親を亡くし、桜井家にお世話になることになったルカ。彼は、桜井家のご両親からものすごく良くしてもらっていることを幼いながらによく理解していました。むしろわかっていたからこそ、それを素直に受け取れない自分に、罪悪感を抱いていたのだと思います。
故に、開け広げに好意を受け取ったふりが上手い。ありがとうもうれしいも大好きも簡単に言えます。だって、そっちの方が桜井家のご両親も喜ぶから。罪悪感は余計募るかと思いますが……大人だから、賢いからこそ、人のために子どもらしさをあえて演出することができるのがルカです。

対してコーイチは、自分もガキなのに、ある日急に弟ができてしまった。しかもその弟は両親を亡くし落ち込んでいる。ここからは想像ですが、きっと桜井家のご両親からこう言われたのでしょう。「コーイチの方がお兄ちゃんだから、やさしくしてあげてね」と。そうして、コーイチは兄という生き物なったのです。兄貴は弟を守るものだという役割に張り切って、責任を感じて、人よりも兄然としようと振る舞った。そんなコーイチの姿を、ルカはヒーローだと思っていたのですから、きっと立派な兄だったのでしょう。

ですが、皮肉なことに、ルカは何をやらせても天才肌だった。コーイチは、そんなルカよりも頼れるところを見せてやらないといけなかった。だから、コーイチは、弱い部分を見せるわけにいかなかった。兄として、庇護者として、大人でなくてはいけなかった。本音を言ってガキくさくはしゃぐところをルカに見られるわけにいかなかったのです。

ここからは私個人の考察です。
兄としてルカよりも立派であろうと努力をするコーイチの姿を見たルカは、無茶で危ない行為や喧嘩をすることで、コーイチの努力の方向性を「危なっかしいルカを捕まえておく」にシフトチェンジさせたのでは?
コーイチが勉強や不得意なことを頑張るところを見ても面白くないし負担にもなりたくないので。
以上のことから、「ガキなルカ、大人なコーイチ。素直で甘え上手なルカ、素直じゃないコーイチ」という関係値は、彼らが作り出したペルソナなのでは?と私は考えています。何度か言葉にしていますが、彼らは「役回り」をある程度演じているのではないでしょうか。

深く付き合うと、初見のイメージとは正反対になり、互いの印象がスイッチする展開のこと、オタク大好き。サンキューな。

お前、可愛い担当だよ



前回、互いを思いやることで彼らは兄弟であり得たのだと高らかに言いましたが、今回コーイチルートをやっていて強く感じたことは、まさにその思いやりによって、二人の関係性は必ず歪んでしまうということです。

彼らは二人で家出しウェストビーチに泊まり込み、不良として喧嘩に明け暮れ、大絶賛モラトリアムを満喫しています。
しかし一方で、この兄弟関係を続けることは正しくないと、とっくに気付いているのです。

それを象徴するのがプラネタリウムデート。ふたご座の物語、ギリシャ神話に出てくる二人の英雄の話を聞いたバンビとコーイチが会話するエピソードです。

大神ゼウスと王妃レダの間に生まれた双子の兄弟、カストルとポルックス。
仲が良かった二人は、成長すると勇者となって戦いに身を投じるようになる。供に戦場を駆け巡り、多くの戦功を上げていったが、兄のカストルは敵の矢に当たり命を落としてしまう。
弟のポルックスは深い悲しみに陥った。兄の死は彼には耐え難く、離れ離れになる運命を受け入れることができなかった。
しかし、自死を選ぼうにも、ゼウスの血を引いて不死身の身体を持っていた彼は、兄と同じように死ぬことができない。
悲嘆にくれた彼は、大神ゼウスに自らの死を懇願する。大神ゼウスは、兄を慕うポルックスの心に打たれ、その願いを叶えてあげた。
そうして二人は、冬の星座を彩る一つの星座「双子座」として空にのぼり、いつまでも仲良く輝き続けるのであった。

引用元:https://koyamachuya.com/contents/81094/


悲しい物語だったと涙ぐむバンビに、コーイチはどこかシラケたような顔をしています。
そして、「兄弟だもん。コーイチだって、ルカと一緒の方がいいでしょ」と二人の関係に重ねて話すバンビに、「どうかね。死んじまった方は、案外独りになってせいせいしてたかも知れねえだろ」と答えます。
なんて冷たいことを言うんだ……と言わんばかりの言葉ですが、コーイチの真意はこうです。

「オレは、ルカの世話を焼いているふりをして、ヒーローぶって兄貴ヅラをしてきた。でももうルカも落ち込んでたガキじゃないし、面倒を見る必要もない。だからオレたちはもう兄弟じゃなくていい。ルカだってそう思っているはずだ」


そ、……

そんな……

そんなよお…………


んなわけねーーーーーだろが!!!!!!

神妙な顔をするバンビの裏でデカい声でキレる私の構図、完成。
そんなわけない、そんなわけないだろ。怒りで脳が焼ききれそう。

でも、コーイチは本気でそう思っているんです。なぜなら、こいつら話し合わねーから。
前々周回のPVPでは、大ゲンカの中で「可哀そうな弟から、奪うわけにはいかないか?」「いつまで保護者ぶってんだ?迷惑なんだよ」というルカの言葉を聞くことになりましたね。しかし、これは所詮売り言葉に買い言葉。ルカにとっては、発破をかけるための暴言。言うなれば煽り文句です。
でもコーイチはそうは思わなかった。本当にその通りだと、その言葉を認めてしまいます。図星だからこそコーイチも逆上したのです。
自分のお節介を自覚している。だから、離れた方がいいと思っている。所詮二人で作り出したペルソナだ、全部嘘なんだから。
ルカを励ますために始めた偽りの兄弟関係なのだから。むしろせいせいすんだろ。そう言っています。


マジで勘弁してください。私の願いを忘れたか?

胸に刻めよ



二人で作り出したペルソナなんだし、望み合ってる関係なんだから受け入れてそのままでいてもいいじゃん!と私は思いますが、成長=自立=独り立ちと考えるならば、コーイチとルカが短絡的に別離を考えるのもわかります。そうじゃなくても高校生って、クラスメイトの中に今後二度と会わない人も出るくらいには重要な分岐点なので、いろいろなことを考えるだろうし。

でも大人になった今ならわかる! 
別にそれでもいいじゃんかよ! 
お互いの時間ができれば自然と距離ができるって! 
無理に離れなくても自然と飛び立てる日が来るって!
社会に揉まれた私たちなら楽観的にそう言えるのですが、バンビも高校生なので。
コーイチとルカって、自分たちで徹底的に大人の介入を排除してしまっているので、誰も彼らを導いてくれないんですよね。彼らに本当に必要なのはバンビじゃなくてヤンクミなんだと思います。






しんどい話が続くので、楽しかった思い出を挟みます。

修学旅行です。

どんだけ時計台にがっかりしたの?って感じの顔になってる

後日switchでGS初プレイしたフォロワーはカニ食べに行けなかったらしい。愉悦でどうにかなりそうだった。
ルカの兄貴の恋路を茶化しながらも応援したい!の雰囲気も絶妙で可愛かった。
「コウ、ニヤけてる」「赤くなってる」「ヤダ、ついてく」の三段活用、弟すぎてかわいい。


冗談みたいな本当のスチル

冗談すぎる


半袖Tシャツの存在を今日まで知らなかったコーイチ

知らなかった?



これはそっくりの兄弟

どうもショコニンどす~
ショコラッテやらせてもろてます~



あと三年目の夏祭りデートのときめき会話が個人的にすごく好きでした。

「なぁ、オマエと二人で花火観んの、これで何度目だ?」
三年生だから三度目だよ
「三年だとどうして三度になる?」
どうしてって、だって…
「三年だからじゃねぇ、毎年来たからだ。」

君と夏の終わり将来の夢大きな希望忘れない

思い出を覚えてくれているんだね。
飾らないお前なりの”””愛”””を感じさせてくれてThank you……届いたぜ、真っすぐ俺の胸に






はい閑話休題。しんどいお話再開。


そうして歪みが大きくなり続ける中、一月がやってきます。
年が明けてやってくるのはお正月だけではありません。余多門高校の不良と共に、地獄がやってくる。

いつも通り喧嘩をしようとコーイチに吹っ掛けてくる余多門高校の不良。
これから先もバンビと一緒にいるために、卒業後に真っ当な人間になろうと、もう喧嘩をしないと誓いを立てたコーイチは、彼らにこんなことはやめようぜと持ち掛ける。
しかし、そんなヌルいことを不良たちは許すはずもなく、無抵抗のコーイチをここぞとばかりにボコします。

そんなダセえ姿をバンビに見せてしまったコーイチが真っ先に心配するのは、弟のルカのこと。
どうか巻き込まないでくれと懇願します。
自分の無力さ。これまでの振る舞いに対するツケ。それを自覚しながらも、コーイチは悔しさと情けなさに震える拳を握りしめるしかありません。

何も言葉をかけられないバンビの前に、パトカーと共に警察官が現れます。そして、傷だらけのコーイチを見て、疑いの目を向けながらこう言います。
「近くで喧嘩があった。余多門高校の生徒が、重傷を負ったんだ」と。
無関係だと弁明するバンビ。鋭い目線でにらみつけるコーイチ。ロクな捜査もしないで!?とキレる私を前に、警察官はこう続けます。
「君、この辺りで彼らとケンカしたことがあったろ? 付近の人が見てるんだよ。確か、弟もーー」
その言葉を聞いた瞬間、コーイチの態度が一変します。

「オレがやりました」「あいつは関係ありません」「この人のことも、知りません」
妙に落ち着いて、淡々と早口でそう告げるのです。


ごくせんで見た!! ごくせんで見たことあるよ!!!!
助けてくれヤンクミ~~~~~!!!!!!!


どうにもなりません。
この世界にヤンクミはいません。バンビとわたしは無力です。
自白をしたコーイチの身柄を押さえた警察官。淡々とその場が処理されていきます。なんで恋愛ゲームで好きな男がパトカーに乗り込むところを見ないといけないんですか?
2月14日、世間がSwitch版発売に沸き立つ中、一人血涙を流すオレ……

結局ルカに連絡して親が迎えに来ることで、この事態は収拾するのですが、私たちはその日中にコーイチには会えず、ルカからその顛末を聞かされます。

責めないでやって。コウはさ、俺をかばったんだ。俺、信用ないから
当然だ。
一歩間違えば、俺がやってたんだ、きっと……
ありがとう、信じてくれて……兄弟でも信じ合えないのにな

「コウくんは、ルカのことになると、冷静じゃなくなっちゃうんだよ…… 」

うん……そうだな、昔からそうだ……
……帰ってきたらさ、コウに優しくしてやってくれる?
アイツはさ、バカで乱暴で、自分の気持ちもよくわからなくて、
でも…… いいヤツなんだ。
きっと、誰かのためにしか生きられない。
そして、その誰かは、もう、俺じゃない。
……俺たちはもう、大人にならなきゃ

私これ前回も見た!!!!
ケガをしたルカのお見舞いに行った病院で、コーイチに聞かされた無念の言葉のアンサーすぎる。

こいつら、完全にお互いのことわかってるんですよ。
だってルカルートでは本当にルカがカチコミに行って大怪我をするんだから。
すれ違っているわけじゃないんです。理解してるからこそ離別するんです。正しい運命だと思い込んでいるんです。
話し合うことが大事なのではありません。大人になる時に、二人が共にいる理由がないと思い合っていることが問題なんです。

コーイチの守り方は極端です。彼がやってきたのは、降り注ぐ雨からルカを守るために庇になることでした。雨の冷たさなんて知らなくていいよと、ルカが濡れないように精一杯手を広げて守ります。

でも、ルカはそんなこと望んでいません。自分だけぬくぬくと温かい室内にいればいいなんて思いません。いっそのこと、二人で雨に濡れながら走って帰る方がよほどいい。風邪引いたって死にゃしないし、看病も交互にやればいい。対等な兄弟なんだから。

しかし、歪は大きくなりすぎていた。願いも虚しく、ついに二人の関係は壊れてしまいます。

「コウのこと、よろしくね」

「じゃあ…… さよなら。」

自分の存在は、コーイチにとって重荷になる。
自分が作り出したペルソナ、役回りが、コーイチを不幸にしたのだ。兄弟なんて偽りの関係を維持しようとしたから。
それを理解しルカは姿を消します。それ以降、一切姿を現しません。バレンタインに義理チョコを渡すことすら許されません。

決別しないでくれ~~~~~~~
どこにもいかないでくれ~~~~~~

ここからの学園生活なんかもういらねーだろなんなんだよときめきメモリアルGS3はもう~完~だよチョコなんかつくらねーーーーーーーよ!!!!!ショコニン閉店!!!!!



そして、卒業式。コーイチから告白を受ける。

「ルカとお前のことを弟と妹みたいに思ってた。
間に入って二人の関係を壊すなんてしちゃいけないって思いこもうとしてた。
それでもお前に惹かれちまった。
俺は、ルカの恋を奪ってしまった。
サクラソウに水をやっていたのは、せめてもの罪滅ぼしだった」

やめてくれ~~~~~~~~

ジョウロ持ってるお前のスチルかわいすぎ♡って思ってた私の過去まで焼くのはやめろ!!!!!!


痛いほどコーイチの気持ちが伝わってきます。
バンビのことを好きな気持ちと同じくらい、ルカを思う気持ちが強いこともわかります。
結局、コーイチにストップをかけていたのは「ルカの兄である立場」「かわいそうな弟から奪うわけにいかないという意識」だったのです。
大喧嘩をした時にルカが言ってたことは本当にその通りなんだとここでわかってしまう。

つまるところそれは、コーイチがバンビを選んで二人が幸せになるには、ルカの存在が邪魔だということになるのでしょう。
さらに言うと、警察沙汰になった時、コーイチを本気で心配する父の姿を見て、自分はやはりこの家の子ではないのだとルカは思い知ってしまったのかも。
自分の居場所はここにはないのだと、ルカは認めざるを得なかった。

コーイチの恋が叶うこと=ルカとは二度と二人にかかわらないことという最悪の方程式が出来上がってしまいました。
ルカ、一人にしたら死ぬじゃんと言っていたフラグが、こんなにもたやすく回収できてしまうなんて。

こんなの絶対おかしいよお~~~~~~~~~

この場にいないルカのことをこんなに思わされるのは、その輪郭が脳裏に浮かびあがるくらい、コーイチがルカを見つめてきたからに過ぎないだろ。だってコーイチがバンビにしてやりたいことを聞いているとき、きっとルカにしてやりたかったことなんだなと私は常に思っていたよ。「思っていることがあるなら言え、やってほしいことや願いがあるなら、言葉にしてくれ。俺はわからないから」という言葉は、ルカに対して感じていた無力感の一部なんだろ?願われたら、なんだって叶えてやりたいんだろ!バンビもルカも大事なんだろ!!!

苦しくて、悲しくて、切なくて、告白そっちのけで泣いてました。
ルカのいない街を二人で歩くバンビとコーイチのシルエットを見て、叫んでしまいました。

絶対絶対おかしいよ。こんなの絶対だめだ。
こんな決別になるくらいだったら、二人が幸せにならないなら、オレの恋愛なんて成就しなくていいよ。


正しい形だろ



ルカとコーイチが幸せになってほしい。
二人が共にいる理由がないなら、オレがなるから。
オレが二人を幸せにするから。
二人のこと、オレが絶対救うから。



何度でもループして、二人が幸せになれる世界を探してみせる。
だってまだ残っている! 三人恋愛ルートがよ!!!
見ろここ!スチルの枠が空いてるぜ〜?!?!?!



ということで一縷の望みをかけて私は行きます。
歴史改変の旅へ。二人を幸せにする世界線まで。
この決意をもって、真実のコーイチルート「完」とさせていただきます。
前回自分が考えていたことに答えをもらえたので、本当に「真実のコーイチルート」という名が相応しいストーリーでした。


あと今回気づいたのですが、バンビに会った時にはすでに「桜井ルカ」だったので、バンビに出会った時点でご両親は事故に合ってるんですね。間違えてました。すいません。
オープニングで「会いたい人にもう一度会える」というサクラソウのおまじないの話をしたルカにコーイチが「バカ!」って言ったのは、「死んだ人になんか会えねえのにまだそんな願いを」というモヤつきだったということがわかったのも切なかったです。


すげえ長く苦しい戦いだった。だけどもうちょっとだけ続くんじゃ。
次回!「ありがとう、ときめきメモリアルGS3〜涙の大団円ルート〜」
デュエルスタンバイ!

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