前回に引き続き、ホットな話題だからポケカの話しようかな。
今回は輸出編ね。

なんで今回この話を取り上げることになったかなんだけど、ポケカが噴き上がってからというもの、ポケカに関する問い合わせや相談がものすごくたくさん寄せられるようになったんだよな。

✅ポケカはeBayで売れるの？
✅どうやって立ち回ったらいいの？
✅リスクを抑えてポケカを扱うには？
✅さこさんの手法は通用する？

ちょくちょく開催しているさこ飲みでも話している通りなんだけど、俺はポケカを扱うことにはやや懐疑的だ（ボラがでかすぎて）。

ただし、相応の準備や明確な差別化戦略があれば高利益が狙えるのは確かなので、少しボラの高いアイテムの市場原理的なところを解説しておこうかなと思う。

これは、俺がさこ飲みでeBayで高い利益を上げられるようになった人から聞いた話と、実際に市場調査をしてみて俺が判断した内容を踏まえたレポートと思って読んでほしい。
じゃ、いくぜ。

１．ポケカをめぐる状況について

一言で表現すれば、ポケカは間違いなく多くの市場でバブルの状態にある。落ち着いたとはいえ、今だバブルの途中と見るのが妥当と思う。

日本の不動産価格や、再度噴き上がっている仮想通貨と似たような様相で、いつ終わるかは誰にも分からない。

２．市場の特徴

ただし、俺が色々な市場のポケカの取引履歴を見ていて以下のことは言える。

✅ボラリティが極めて高い
✅意味不明な値上がりで売上が立つケースが多い

こういう傾向はWCのあったサッカーカードやWBC直後のオータニサン一強の市場環境とよく似ている。

当然この手の環境で一番やってはいけないのは「高値掴み」で、二番目に勿体ないのは「指を咥えて見ている」だ。

３．ブームに乗らなくてもやっておいたほうが良いこと

それでさ、ポケカに関して言えば、遊戯王と同じように、一度ブームが到来してしまったが最後、以降は周期的にブームがやってくる。
ブームってのはそういうもんだし、これは次の代替となるコレクションが出てこない限り、ずっとこのままだ。
※ コレクションと言うと、だいたい「次はNFTですか？」などと訊かれたりするが、たぶんそうはならないと思う。ポケカほど敷居が低くないし、第一、無限の広がりを見せるコレクションが価値を維持するとは考えづらい。

・・・なんだけど、別にいつブームがやってくるか把握、というか予測しておく必要はない。というかあまり意味がない。
ブームとは、常に大量の敗者と少数の勝者を生むゲームだからだ。
さっきも言った通り、明確な戦略がなければ自分でも分からないうちに「高値掴み」をしてしまうだろう。

で、そういう場合でもやっておいて損がないことがある。

✅環境知識
✅メインとなる仕入れ市場

この２点の情報を把握しておくことだ。つまり情報収集だね。

環境知識については、別に今参戦しなくとも、次のブームが来た時に「今回あのカードが強いのか」「高値とされるラインはこれくらいか」ぐらいの把握で十分。
だいたいにおいて、次回のブームでも似たような展開が待っている。その傾向を知っておくんだ。
ちなみにeBayならキャラじゃなくてポケモンの方が強い（細かく解説するとお国柄的な性的指向が絡んでいるのだが、割愛）。この手の超基礎を知っておくだけで環境把握がしやすくなる。

仕入れ市場についても同様。
これはどちらかといえば「どの市場で噴き上がりやすいか」「話題となったのはどの仕入先か」など知っておくだけでもいい。今回は話題の多くはメルカリだったな。あとはヤフオクか。

４．効果的な立ち回り方

さて、ポケカのような市場でどのように立ち回るか、だが・・・
特徴をもう一度整理しておくと

✅ボラリティが高い
✅意味不明な値上がりで売上が立つケースが多い

そして・・・周期的なブームがある、だったな。
意外かもしれないが、「周期的なブームがある」からといって「高値掴みしたカードを寝かす」といったことはしてはいけない。
これは単なる「負債の塩漬け」であって、損なら損で早く現金化すべきだ。

何よりも大事なのは、「高値掴み」を避けることだ。
これは以前書いたnoteでも似たような（しかし邪道な）やり方でリスクヘッジの解説をしているが、やり方は正直なんでもいい。

さらに、意味不明な高値での取引の存在がある。
ここってある意味eBay市場から逸脱した世界が干渉してないと起こり得ない状況なんだけど、なぜこんなことが起こっているか、解説できるヤツはいるかな？
これ読んでくれてる人たちの中でもそんなにいないと思うけど、俺にはまぁまぁ自信のある理論があるぜ。

意味不明な値上がりを見せる理由は、ズバリ仕入先の値段が高騰しているからだ。カードは特にこの傾向が強い。

仕入先が高騰したから、売値だって上がる・・・まぁ考えてみたらそうなるわな。
だけど、そんな簡単に起こるものか？そもそも、仕入先が高騰ってなんだ？って思った人、ぜひ想像力を働かせて考えてほしい。

ヒントとして、仕入先の価格の高騰には仕手筋が絡んでいるケースもある。
価格の釣り上げってやつだな。
高値づかみを誘導して、利ザヤを得ろうとする悪どい連中がいるわけ。
そういう連中は（ポケカに関しては）日本市場で特に暗躍してるわけだけど、それに連動して、eBay市場が意図せず動いてしまっている・・・そういうシナリオだな。

もちろんこれは数ある高騰ケースのひとつにすぎない。
こういう思惑がいくつも絡んでこれまでのバブルが醸成された、と見るのが大筋正しいと思う。

決して「人気だから値上がりした」などという短絡的な見方をするべきではない。貴方が転売ヤーなら特にね。

・・・ここまで書いて、「アレ、これもしかして・・・」という気付きがあった人、鋭いね。
おそらくアンタは俺のnoteの手法２を読んで気がついたのだろう。
これ↓ね。

そう、ポケカに関してもこの手法がバチクソ当たっているし、というか「意味分からん価格の高騰」なんてのは、こういう形で仕入れ側での高騰が背景にあるわけ。読んだ人なら分かるけど、この意味分かるよな？

もちろん俺の紹介している手法は仕手筋のそれとは違う。
逆に、仕手筋のシナリオすら（結果として）利用してしまう、そういう強力な原理を内包した手法だ。

仕手筋の「弱点」として、表立った市場に出てこないと暗躍ができない、という特徴がある。
これは大いなる矛盾だよな。本当は裏で価格を操りたいのに、その価格の高騰をカモに見せなきゃいかんわけで、そこで俺みたいな変な手法を使うヤツに逆カモにされるってワケ。
もちろん俺たちは儲かるし、仕手筋もそれなりに儲かるし、win-winではあるんだけどな。単純に利ザヤの大きさの違いってだけだ。

そして仕手筋の多くが国内市場をカモにしている点も利用できる。
仕手筋が国内のワナビをカモにしているのは相応の理由があるけど、俺の手法は、その仕手筋ムーブを強引に海外筋と「接続」してしまうところにキモがある。
まぁこんなこと考えてるの俺と手法買ってくれた人たちぐらいだと思うよ。
実際さこ飲みで知ったけど、ポケカにターゲットを絞って手法実践したらそれまでの月利（数十万）を超えた・・・という猛者も居た。ブームってのは怖いね。

まぁ俺の手法の話は置いといて、こんな感じで、仕手筋を含めた価格の高騰を望んでいるヤツの裏をかくのが、効果的な立ち回り方だ。

俺が「次のブームがいつか予測するのは意味ない」と言った理由はコレな。
そもそもいつ来るか分からないものを頑張って予見したって意味ないんだわ。
それよりも、仕手筋が暗躍し始めた時に、その動きを更に上のレイヤーから俯瞰して利益を得ていく手法を実践していくこと。

これが、最も効果的な立ち回り方だと思うね。
今回は少し記事購入者向けの解説になっちゃったかも、スマヌ。
ただ基本的な考え方は変わらない。やり方が色々あるだけだから、そこんとこヨロシクな。

じゃ、またな。