過剰な無料サービスによって生まれるモンスター
様々な無料で受けられるサービス。みなさんも何かしら受けたことがあるだろう。
自分は学生時代よく利用していた「日高屋の大盛無料券」が記憶に新しい。
チープな味のラーメンが好き(日高屋ファンの方いたらごめんなさい)で、食欲旺盛だった学生には嬉しい無料券だった。
他にも試供品が無料、初回の施術が無料…どこにでも無料で受けらえるサービスがあると思う。
でもこの”無料”。恐ろしい”モンスター”を生み出しているかもしれない。
今日は仕事前に美容院へ行ってきた。
信頼している方でいつもカッコイイ髪型にしてくれる。
どんな髪型がよいかアドバイスももらえる。
加えて今まで接してきたタイプではないため、話していていくつも発見をもらえる。恋愛の話、旅行の話など近況報告をすると、たいてい逆の意見を言ってくれる笑。
今日の話題は、「無断キャンセル」について。
いつも予約するときに、早い時間帯が空いているため理由を聞いてみることがきっかけこの話題となった。
どうやら早い時間帯、予約しているのにも関わらず来れない方が一定数いらっしゃるようだ。お店にとって、スタッフにとってたまったもんじゃない。
※美容室をホットペッパービューティーで予約しているみなさん。
無断キャンセル2回で店からの予約不可、3回の無断で予約サイトが利用不可となるそう。(番号一緒なら登録しなおしても不可)
どうやらこの無断キャンセルと行う人がいるには背景があるらしい。
それは過剰なほどお客様の立場を主張する”モンスター”の存在だ。
中には40分も遅れてきて「無断を取り消して!」と言っている人もいるらしい…。
どうやってその”モンスター”はうまれるのか。遡ってみると、”無料”をはじめとする過剰なサービスを受けすぎて普通でなくなってしまったようだ。
美容室では「どうやら○○のサービス無料でお付けしますよ!」
こんなことを言ってしまう美容師さんがいるらしい。
え、嬉しいことじゃないの?と思ってしまいそうだがストップ。
よくよく考えてみると、それはお店のためではない。
一度受けたものが、次回なかった時にこう感じないろうか。
「あれ、前は無料でやってもらえたのに今回は…?」
自身の腕を売り物にすればよいのに、安直に無料に逃げることで、店の評判も、自分の信頼も下げてしまっている残念な行為だ。さらには、”モンスター”を生み出す原因にもなっている。
この現状は塾業界にも起きている。場所にもよるだろうが、授業無料合戦という名の戦いだ。とある期間は無料にしてしまい、顧客を囲い込む手段だ。もう最悪である。互いの首を絞めるし、選んでもらうポイントが値段でしかない。加えて”モンスター”を生み出してしまっている。
今年の夏もやっていた。
「無料なんでしょ?それだけお願いするわ!」
目的が明確であればよいが、短絡的に申し込む方もいでなんだか複雑である。
いくら金銭のやりとりがあったとしても、提供者と受け手は対等であると思う。どちらも上から、下から対応するものでもない。
過剰なサービスを期待する”モンスター”になっていないか、
安直に無料に頼って”モンスター製造機”になっていないか。
今一度振り返ってみたい。
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