判断軸が増える「喜び」と「弊害」

通勤の木々を見ると葉の色が変わり、散りはじめていた。そんな秋の終わりを感じながら、大好きな佐藤ゆきこさんのラジオを聞き直していた。

尊敬している人のメッセージに触れると自分をリセットできる。
お布団の誘惑に負けたとき、すべきことに着手できなかったとき、自分に負けてしまったときは気持ちを引き締めてくれる。

恋愛の相談「付き合った後になって相手の気持ち悪い部分を探してしまう(見えてしまう)」に対して、このように応えてくださっていた。

「おそらく相談者さんはイケメンが好き。イケメンだと他のことも優れているように見えるから付き合った後に気持ち悪いが出てきやすい。イケメンでない人と付き合う、年齢を重ねるを外見以外の部分を必然的に見るようになるから時が解決してくれる。」

若い頃は人を見る項目も少なく、表面しかなかなか見えづらい。
顔のきれいさや運動神経の良さなど見える部分で判断しやすい。
学生時代の好きな人は(内面はほどほどに)みんなカッコイイ・可愛いひとじゃなかった?

上手くいけばそのまま入籍ってケースもあるけど、大抵はよくも悪くもお別れする。出会いを別れが重なって人見る際の軸をつくる。

恋愛活動中に女性と話していて驚いたのは、「どんな男性が理想か?」の質問に「誠実な人やイケメンじゃない人」を挙げる人はほぼ過去の恋愛で失敗があった。

格好良くて一夜を共にしたら連絡が取れなくなった、
外見に惹かれて付き合ったらハラスメント男だったなど。

挙げる理想や出てくる言葉は今までの経験に裏付けられている。

失敗を重ねるほど、このまま突っ走ると大げさに転ぶな…。
この人は魅力的だけど結婚を考えると不安しかないな…。

人を見るうえでの判断軸はどんどん増えていく。

人生経験豊かに年を重ねた方ほど、本質をつく発言ができるように感じるのはまさにこれだと思う。

でもね、見る項目が増えるがゆえに動きづらくなるんだよね。
経験が物事を優位に進めることもあるけど、せっかくのチャンスを見逃すこともあるんだ。

あれこれ考えすぎるから「えいっ!」ってすぐに行動しずらくなっている。
大人になることで生きやすくなることばかりではなかった。

経験を重ねて深みのある人にはなりたいけど、頭でっかちで腰が重たい人にはなりたくないな。
いつまでも過去の経験のみに頼らず、向き合っている今や充実して未来へとつながる挑戦する機会を持っていたい。

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