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3才の娘の健気な努力

ふと育児で思うことがあったので、忘れないうちに書き綴っておく。


今月の9月から長女は「くま組」に進級した🐻

(通っている保育園はモンテッソーリ教育を取り入れていて、子どもの成長に合わせて年度に限らず進級をする。今までは同年代の子たちと一緒に過ごしていたが、くま組は幼稚園で言うところの「年少さんから年長さんまで(3才〜6才)」の異年齢の子たちが一緒にいるクラスだそうだ)


「大きな幼児さんたちが、小さい子たちのお世話をしてくれるので、子どもたちで助け合いながら生活をしているんですよ」と先生から伺って、自分の幼少期は同年代の友達しかクラスにいなかったので、すごいシステムだなぁ〜と感心した。


そのくま組に移行する前に1週間ほどならし保育があったのだが、本人は「くま組楽しい」「たぬき組(元いた同年代の子たちがいるクラス)には戻らない」なんて大人びたコメントをしていたので、進級に関しては全く不安を感じていなかった。


だがしかし、いざ9月が始まってくま組に進級した途端、「保育園行きたくない」「お家に帰りたい」と朝だだをこねるようになった。

そして、1才以降から夜泣きなんてしたことがなかったのに、夜、本人もよくわからず泣き出してしまうこともあった。夜泣きに加えて、靴の裏を舐めたり、道路でごろごろしたり、「お願いだから汚いからやめて」というような行為が目立つようになった。


これはどうしたものか…

と思ってググってみると、専門家のコメントに出会って私自身、冷静になれた。(以下抜粋)


元気に園に通い始めた息子ですが、最近、自分の服や髪の毛をなめたり、鞄のひもを口にいれるようになったことが、気になっています。
「汚いからやめようね」と私が声をかけるとやめるのですが、気がつくとまたなめています。入園してからの行為なので、園での生活が原因なのかなと思うのですが、どのようにして、なめる事をやめさせたらよいでしょうか。
M:お母さまからしてみると、不潔で困るなぁというご心配のお気持ちは、とてもよくわかります。でもこれは、赤ちゃんや幼いお子さんが指しゃぶりをすることと同じなのです。新しい生活に適応しようとしながらも、情緒を安定させようとする、お子さんなりの非常に健気な努力の姿だと思います。
T:園には元気に通っているようですが。
M:周囲からみるとそう思えるでしょうが、子ども達にとって、実際は新しい世界での驚きや不安がいっぱいでしょうし、興味や関心を持ちながらも、そういったものに関わる戸惑いもあるはずです。
入園したばかりのお子さんの中には、おねしょや、指しゃぶり、吃音が始まるといった例はよく聞きます。どれも、お子さんが無意識の中で、新しい生活適応への不安と、戦いながら自分をコントロールしようとしている姿なのです。つまり、マイナスな姿というより、子どもにとっては前向きな姿と考えるとよいでしょう。(ラジオ番組「楽しい子育て」より)



この“健気な努力”という言葉に、とても新しい発見を得た。


親からすると「夜泣で寝不足になって辛い」「汚いからやめてほしいな」とついつい思ってしまうけれど、それは3才の娘の健気な努力ゆえなのだ。

そういった健気に努力している娘を応援しないことがあろうか。(応援するに決まってるじゃん!)と、娘の気持ちに本当に前向きに向き合うことができた。


くま組がはじまってからまだ1週間ほどだけど、彼女は多分すぐに新しい環境に慣れて、「夜泣きをしない」「靴を舐めない」生活に戻るのだろう。そしてそれがまた親としても当たり前になって、忘れてしまうのだろう。

そう思ったので、この娘の健気な努力と成長の喜びを忘れないためにも書き残しておいた。

ebichileco




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