イタリアに住む知人が、桜を見に大阪にやって来た。
今年は桜の開花が遅かったこともあり、気候も出歩くにはちょうどいい塩梅。お花見には良い年となったことだろう。
知人は日本人。イタリア人のパートナーは初めて見る満開の桜にとてもお喜びだったそうな。日本人としては嬉しい。

折角だからとランチをご一緒したのだが、沢山おみやげを貰ってしまった。ありがたう、ありがたう。

袋に入っているのはお菓子。

キャラメルになる寸前の、ホロホロ砂糖を固めたような……。
日本ではあまり食べたことのない食感が楽しい。
あとド級に甘くて……美味しいんだな、コレが……。
コマッタナァ。

もう一つの筒の方は、ポンと蓋を開けた瞬間から強烈なアルコール臭。
お酒だ！

小ぶりで可愛いらしいラベル。
色もきれい。

なんだが。

もそっと近づいて。
よぉく見て。

alc.40%……

これ『グラッパ』じゃぬぇーか！！
イタリアの超絶強力蒸留酒じゃァ！！！

確実に喉を焼いてくる、恐ろしいヤツ。
一度飲んだことがあるが、マジで引火しそうなアルコール度数だった。
お酒が好きなのは向こうもご存知だが、流石にグラッパはラインナップにないよ……。
どうすんだ、これ。ディスプレイか？
100mlとは言え、一人で飲みきれる自信がない。

驚いたけれどしかしまぁ、嬉しやには変わりはなし。
ありがたう、ありがたう。

イタリア人のパートナーさんは日本語を話さないので、当然だが直接は会話が出来ない。知人が間に入って、ワンクッション置きながら沢山色んな話を聞かせてもらった。
こんなときは他の言語が話せればな、と強く思う。イタリア語に限らず。

別れ際、またイタリアにも遊びに来てね！　と朗らかに言ってもらったが、天井知らずの円安ユーロ高の状況で気軽にSi,si！　とは言えない。
むしろこっちにバンバン来てくれればいいのよ、なんてね。

遠いのは間違いないけれど、こうしてあちらを感じられるお土産がぐんと距離を縮めてくれる。いずれまた、会いに行きたい。
今度は日本のお土産をわんさか携えて。