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思い出はどうしても雨なん? 〜山口へ橋旅〜

1月末日、またしても急に思い立って大阪から深夜バスで中国地方へと旅立った。
寒いのが嫌だと常々泣き言を漏らしておきながら、なんでわざわざそんな寒い時期に出かけるかね? と我ながら思う。思い立った時はどうにかしていたのだろう。
雪国に雪を見に行くならまだわかる。大阪暮らしには縁のないものだから、非日常を楽しむためだ。しかしながら中国地方。平均気温も降雪状況もさほど変わらないのではないか。
なんでわざわざ?(二回目)

せっかく旅に行くのにいまいちなテンションで2月1日早朝、降り立った広島はやや雨。またかよ……。寒いよ……。
どうも最近旅の空模様が芳しくない。
年始の京都でも去年の岡山でも降られたし、徳島は逆に暑すぎたし、友人が大阪に来た時は雹が降ったし。
今まで意識していなかったが、雨女なのだろうか。日頃の信心が足りないのだろうか。徳か? 人間としての徳が足りないのか?
広島の左立ちエスカレーターに面食らいながら、朝から開いていた星乃珈琲でモーニングをしばく。眠いし寒いな……しょぼしょぼ。

コーヒーは美味しいんだけどね


なんてうだうだ言ってても目的地に到着すれば現金なものでコロッと機嫌も直る。
電車とバスで一時間ほど。来ちゃったゼ、錦帯橋〜〜〜〜!!!


けぶっとるけどな

見事!

これ! この! 木組み!! ウォー!!!!

ふぉぉお
はわわ〜〜〜
はぁん……(恍惚
絵画かな?

これが見たかったんやで、感無量なり。

1673年、岩国第三代藩主の吉川広嘉が錦帯橋を架けましたが、残念ながらすぐに流失しました。
しかし改良を加えて翌年再建された錦帯橋は、1950年9月にキジア台風による洪水で流失するまで276年の間、架替えを繰り返しながら威容を保ちました。流失後、鉄筋コンクリートで再建という意見もありましたが、市民の強い要望により、1953年に再度、木造の錦帯橋として再建されました。

岩国氏公式HPより

横から見ても下から見上げても、360度鑑賞に耐えうる建造物。しかも木製。そんなん他にないんと違う? ハァーッ
350年前の造りでありながら、その技術は現代の土木工学においても十分通用するものなんだとか。完璧と違う?? ハァアー

渡るのには往復で300円ほど。これにすぐお隣に建てられている岩国城までのロープウェー乗車券もついたセット券を購入しようとしたのだが、なんと2/7まで年一点検の運休中……!!
嘘やろ……。
山城である岩国城への入城はロープウェーかわりとガチ登山(2km)の二択※車は不可
一瞬「登る、か……?」との考えも過ぎったが、雨で足元の悪い中では無理だと泣く泣く断念。手落ちにも程がある。
寒い季節、朝早い時間帯もあって観光客はごくまばら。
だよね、そういう時期だから設備点検するんだよね。涙。

予定が突如ぽっかり空いてしまったので、周囲を入念に散策。
隣の吉香公園はかなり広く、噴水や沢山の木々が植えられていた。


ところどころ綻んで良い香りがする


佐々木小次郎

なんで? 巌流島は下関では?
と思ったが吉川英治の『宮本武蔵』では岩国出身となっているらしい。史実は不明。

他には岩国藩主・吉川公に関する建物や神社、墓所など。

戦国大名なら当然かも知れないが結構な苦労人だと思う
吉川家を祀る吉香神社
お寺っぽい
凛々しい狛犬
舞台が良い
宇野千代は岩国出身
似たようなものがそこかしこにあった


なんせどこに行っても人が少なく閑散としていたので厳かな雰囲気が良い。
ロープウェーのような事ももちろん多いが、シーズンオフや早朝の観光にはこうした良さがある。
名所名勝、ぜーんぶオイラの独り占め〜! みたいな(笑


そのうち雨も止み、日が差してきた。
神社で御朱印をもらった後は、岩国シロヘビの館へ。

岩国という土地には昔から何故かシロヘビが多く住み着いているらしい。
アオダイショウの突然変異(アルビノ)と思われ、自然下でも稀に生まれるが劣性遺伝のため通常は一代限り。岩国のシロヘビは米蔵のネズミを獲ってくれる有り難いもの、縁起のいいものとされ大事に扱われてきたためか、子孫にも遺伝するようになり、今では国の天然記念物にしていされている。
小さな建物ながら展示物は豊富で、へぇーへぇーと面白かった。子どもも大人もじっくり楽しめるだろう。


シロヘビクイズで全問正解したので一級認定(エッヘン
入場券の絵は岩国出身の漫画家・漆原友紀氏によるもの
そう言えばそうだったかー。他にも原画があった。
展示されていたシロヘビちゃんは4匹

瞳孔が丸だから? 無毒だから? 割りと可愛らしく見えるし、自然界に希少なその白さには神々しさすらある。拝んどこ。ありがてぇありがてぇ。
爬虫類の身体機能は詳しく見るととても興味深い。


ささやかな花手水がいいね


ちょっと長くなってしまったので、次回に続く!

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