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『夏目友人帳』⑯「三條」と「三つ目」の使命はいかに?


『夏目友人帳』⑯「三條」と「三つ目」の使命はいかに?

『夏目友人帳』に名前がある妖怪たち、「命を預けたまま」というより、レイコに「取り上げられた」まま、何十年も生きているんですね・・・

みんな、名前を返してもらわないと「宙ぶらりん」な気持ちのままで、生きる目的が「名前を返してもらうこと」になっちゃっているの。

そういう中で、貴志に名前を預けたままでいる「三條ーみすじ」とか、「三つ目ーみつめ」について、
使命と本質を読み解こうと思います。

まずは、「三條」と「三つ目」に共通する「三」「3」について。

・この世界の空間の次元数は3であると広く信じられている。縦、横、高さの3方向に広がりを持つ空間を3次元空間という。

・和語系数詞の「み」「みい」は、数を数える場合を除いて単独で用いる例はなく、「みっ-つ(3つ)」「みっ-か(3日)」「み-ばん(3晩)」「み-けた(3桁)」「み-たび(3度)」などのように接尾辞(助数詞)を伴った形で用いられる。

・太陽系第3惑星は地球である。

・三色:色料の三原色: マゼンタ・シアン・イエロー。

・光の三原色: 赤・青・緑。

・物質の三態: 固体・液体・気体。

・徳川御三家: 尾張・紀州・水戸。

・御三卿: 一橋・清水・田安

・三管領: 斯波氏・細川氏・畠山氏。

・三種の神器(ザ・キング・オブ・ファイターズ): 草薙・八神・神楽。

・日本人にとって3は好ましい数字で、3でくくることが多い理由として、「いい加減さの象徴」で「大小」や「白黒」どちらかと割りきらず、3つにして「懐の深さや柔らかさ」を好む国民性に合致とする説
・満「み」ちて、これでいっぱいになるめでたい気持ちがある説、

数字3では、

・自然数において3は2番目の奇数である。1つ前は1、次は5。

・2番目のメルセンヌ数である。1つ前は1、次は7。

・2番目のフィボナッチ素数である。1つ前は2、次は5。

・2番目のリュカ数である。1つ前は1、次は4。

・最小のプロス素数である。次は5。

・最小のフェルマー素数である。次は5

・最小の完全トーシェント数である。次は9。

なんとなんと、深い数字なんでしょう?とWikiをみただけでもおどろきです。

私としては「太陽系第3惑星は地球」にいきる、「3次元空間」を飛び越えた存在として、妖怪を捉えられると思っている。

『夏目友人帳』では、貴志を名前を預けておくにやぶさかでない、と貴志の資質をジャッジした「三條」はみすじ、と読む。まぁ、三條から貴志は合格点を出したということになると私は思う。

「三」は「美」「観」「診」「見」「実」「魅」「深」「壬」「御」
音とあわせた漢字「み」は、あげようと思えばもっとたくさんある。

「條」の「じょう」は、「常」「上」「場」「状」「条」「定」「浄」「聶」「静」
とこちらもアレもあればコレもあり。
「みすじ」という音から拾うと
・「御主自」主人=宇宙の法則を自ら律する
・「御守時」時の流れの番人
・「観素治」素=宇宙の法則を統治するもの。
とこちらもスケールのデカい漢字とニュアンスを読み取れる。


つまり「三條」は見えない世界のあるじである「宇宙の法則」が正しく行われるか、どうかを監視する「宇宙の番人」という「使命」を持っている。

「三つ目」はどうか?

「三つ目」は「みつめ」=見る人=ウォッチャーなんですね!だれがどこで「何」をしているかを「第3」の目で観ている。「観る」ことが使命だから「善悪」「白黒」は判断する立場にない、けれども貴志の危機には現れて「恩を返す」ことをしています。

「みつめ」=「満つ」「愛」でもあるんですね。「三つ目」の使命は、慈愛の眼差しで「時の流れ」を視る、宇宙の法則のジャッジがなされるための「情報をすべて把握」すること。

こんな風に「名前」には深い深い秘密がいっぱい。あなたは自分の名前を、どれだけ深く知っていますか?


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