組織は最終的に破門されるために存在する

基本的には組織は陳腐化し硬直化し
悲鳴をあげる運命にある。
大企業や官僚組織は典型的にそれであり、
学ぶまでもなく明らかなことではあるが
そのことを珍談士は座学としても学ぶ。
そのような中で組織に依存することが
どれだけ馬鹿馬鹿しいことであるかは
火を見るよりも明らかだが
組織でこそ発揮できることもあることは
言うまでもなく理解している。
しかし組織は最終的に滅亡する以上
いつでもそれを頭の片隅で意識して
組織とは関わらないといけない。
始まりは終わりの始まりである。
はじめましてを言った瞬間にさようならが
概念的に発生するということであり、
陳腐化した硬直化した組織を破壊し
革新しグニャグニャに少しでもできたなら
組織における個人の目的は達成されたと言える。
そういった意味でダリが
シュルレアリストグループに破門されたのは
正しい結果だったと言わざるを得ない。
我こそが真のシュルレアリストだと言った
ダリはシュルレアリスムを超える領域へ
足を踏み入れていたのだ。
最終的には全ては個人に帰結するのだ。
破門されることを夢想して遠い先を
見据えて私は偽りの悲鳴をあげて
転がる雪だるまのようにロックンロールしていく。
とんでもなく膨張した雪だるまは
灼熱の地獄で溶けて何もなくなるだろう。
その時組織というものは残骸すら出ない
幻であったことが身に染みて
わかる日が来るだろう。

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