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2020年4月29日:歌舞伎町のガールズバーで20年前のねるこみの話をした日記。

<今日の歌舞伎町>

ヘッダは本日のわたし。

環境変化にはダントツ弱いたちなので、基本的に自分のルーティンというのを崩さないようにしています。というわけで、週に1回は歌舞伎町にも出勤するようにしている。
自粛?自粛ってのは自らすすんでつつしむことだ。
週に2回霞ヶ関に行くのと、週に1回歌舞伎町に行くのと、どっちも変わらないよ。(わたしの昼職オフィスは霞ヶ関です)
そもそもが。用がなければ自ら進んで外に出ることなどありませんから。


そんな感じで歌舞伎町出勤日でしたが。
長く生きてると面白いこともあるもんだなあ!
なんとですね。
20年前にお会いしていた方が、歌舞伎町のお店に足を運んでくださいました。
ありがたやありがたや。
いやあびっくりするよね!
あのね。わたし今のお店って正直ネタ半分で在籍してるようなもんでして。
だって、若さイズ正義、みたいな店だもん。
お客さんから「なんでこんな年配の方が歌舞伎町のガールズバーで働いてんの?」といぶかしげな顔をするのも織り込み済なの。それを口に出すお客さんもいるし、そうじゃないまま「参ったな~」っていう空気になっちゃう人もいるんだけど。
正直こっちとしては「若い子つけて」って口に出してくれたほうがありがたい。そうでなく、他の女の子にはドリンク飲んでいいよってゆってくれてるのにわたしだけスルーとか、無言になられるとかのがちょっと困る(たまーにあるんだよそういうことも)。お金出しているのはお客さんなんだから、希望を言ってくれていいのよ!察するのがプロって言われたら「あいすみません」と言うしかないのだが。
ああ話がそれた。
(とはいえこのあたりに関しては、面白いことはあるのでそのうちなんか書くかも。あああと、前職の卒業生がなんも知らずに偶然店に来たっていうのもすげえ話だけど。そうなのそんなこともあったの。わたしの前職、専門学校の先生なの。嘘じゃねえって。)
そんな感じなので、わたしは基本的にネタ要員というかお世話係というか、オールタイム補欠という自意識というか、わたし目当てで来るお客さんなど無し、という気持ちでいるんよ。
そうしたらだなあ!
なんとだなあ!
今日!
わたしを!
たずねて!
きた!
お客様が!!
いたんだよ!!!
ウソじゃねえっつの!!!

<2000年のわたし>

ペンネームとかハンドルネームとか、割と変えちゃうこともあるかと思いますが。
わたくし海老沢玉希を名乗りだしたのが1998年だか99年なんですけど、商業でも同人でもネットでも変えてないのです。途中、風俗と水商売および歌って踊るのに関しては三条瑠々を名乗ってきましたが、物を書くのはずっとえびたまちゃんだ。
2000年から数年わたくし商業と同人でものを書いて暮らしてきました。その中でわりと多くの人に見ていただいて当時ネットでもちょっと話題にしてもらったりというのがこちら。
「ねるこみ本」(ちゃんと取っといててえらいよわたし)

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ええとねえ、ねるとんコミケ、ってゆってもきっともう多くの人には伝わらないんだろうなあ。ねるとん紅鯨団ってゆってもわからないだろう?昔そういう恋愛バラエティがあったんだよ、今でいうリアリティショーみたいなやつだ。
その、とんねるずが司会をやってたテレビ番組をまねて、オタクを一か所にぶち込んで「さあ出会え恋愛しろ!彼氏彼女を作ろうじゃないか!」みたいなマッチングイベントがあったんだよ。
わたしはそれに出て人間観察をするのが趣味だったんだ!いやらしいなあ!この同人誌は「ねるこみ」に参加した時の感想とか、出た人から聞き取りした話なんかをまとめて、参加するのは怖いがどんなもんだか知りたいという、野次馬根性にお応えするための本でした。よそのサークルさんではちゃんと結婚したカップルがなれそめを記録していた本とかもあった。しかし下世話なほうが目を引くんだよね、、、ちな、表紙を描いてくれた刺成さんとは今も仲良しである。こないだビデオ通話したくらいには仲良しだ。

写真はそんな2000年ごろのわたしです。

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これはあれだ。雑誌の取材で台湾まで行ってコスプレしたやつだ。化粧がヘボだがそんなに顔変わらねえな。
で、今日歌舞伎町まで来てくれたお客さんっていうのが、この20年前のねるこみでお話させてもらった人だったのよ~!びっくりしちゃうよね!ありがとう!懐かしいお話とかたくさんできてとても楽しかったです。良かったらまた遊びに来てほしい!
自分を訪ねてきてくれる人がいて、楽しく過ごして、来てよかったってゆっていただける。
ほんとうに感謝でうれしかったです。
いやマジで今日ちゃんと真面目に出勤してよかった。ありがとうございました。

<名前と居場所のこと>

そうそうそう、そんでね。20数年名前も変えずにリアルもインターネットもやってきたわたしです。正直、名前を検索窓に入れてエンターキーを押したら割といろんなことが出てきます。仕事の履歴もプラべの黒歴史的なアイタタ行動も、「いやそれは事実と違うわ」みたいなあれもこれも。
(そんでまた話それるけど、たまに「失礼ながらお名前検索させていただきました、ちゃんと執筆や制作のお仕事なさってる方だったんですね!」みたいなことをゆわれます。わたしは経歴というか存在が怪しんだよなあ知ってた~、今はただのおばさんです)
東京に出てきたのが99年の12月。
今日、ちょうど新宿の東口を出てアルタ前で「そういえば2000年になる時のカウントダウンっていうのはここにいたんだよなあ」と思ったりもしたんです。そうしたらその数時間後、2000年に会った人に再会した。すげえな。わたし予知能力あんじゃねえの(ないよ)。
池袋→巣鴨→六本木→御徒町→神楽坂→銀座→高円寺→歌舞伎町、と夜職(今は昼出勤だけども)の土地は転々としてまいりましたが。
だいたいずっとどこで働いてるかネットではゆってきてるはず。
ここにいるよー!」って言い続けてると、誰かが思い出した時に会いに来てくれるんだなあとしみじみしている次第です。
2009年から2018年までは昼職中間管理職おばさんでしたが、その空白の10年近くを超えてなお思い出してくれる人っていうのがいるっての、すごくない?
わたし正直、自分がそんなにキャラが濃いとか思ってないし、人の印象に残るようななにかをしているつもりも全くないし、ぜんぜん普通でなんら特化したところがないと思ってるんです(嘘だと思うだろう?これが残念ながら本当なんだわ)。
なので、今日はほんとにうれしくて、インターネットやっててよかったな~って思ってるのと、ビビりつつではあるけど歌舞伎町のガルバっていう単価安くて比較的敷居の高くないお店に飛び込んで結果オーライなのね~と思っている次第です。
人生面白くてなによりだ(おもしれければなんでもいい)。

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