見出し画像

2023暮れの思い出 おばさんが今度は1人で年の瀬に麗蘭追いかけて京都 磔磔まで行ったはなし

京都・磔磔・麗蘭LIVE2023「Homecoming」

自分の脳みそから記憶がこぼれ落ちる前に書き留めておきたかった事の覚え書き
諸注意 
・くそ長い
・だいぶとりとめもない
・ここで言う「今年」とは2023年のこと

2023.12.29客入れ曲ふんわり曖昧メモ

  • Twisting Timeキングカーティス

  • Blue midnightリトルウォルター

  • The Great Memphis Sound

  • Swinging Mamaダニーグライムス

  • JUST PICKIN'フレディ・キング

  • Backstrokeアルバート・コリンズ

磔磔というシチュエーションから滲み出てくるかのように聞こえるブルースナンバーに私いま磔磔にいるんだという感動がじわじわと湧いてくる

衣装

  • 麗 黒字に流水のような波模様のようなシャツ ニット帽 アンコール時は白っぽいペイズリー柄のシャツ中に首周りを切った麗蘭Tシャツ黒 ストローハット

  • 蘭 30日配信時と色違いのカーキのナポレオンジャケット 中に麗蘭Tシャツ黒


年末恒例の風物詩だった麗蘭の磔磔公演
子どもが生まれてからすっかりライブから遠ざかっていた私にとってはもう何年ぶりかも思い出せないほど久しぶりの麗蘭のライブ
でも磔磔での音源は毎年出してくれてたし去年はバンドで、一昨年は麗と蘭での無観客配信があって磔磔からめちゃくちゃ遠いとこに住んでる身としては逆にありがたかった
子どもの手も離れたしいつか磔磔行こうと思ってから立て続けに年末に身内の不幸があったりそのままコロナに突入しちゃっていつかなんて必ずしもあるもんじゃないんだなって思い知らされた

チャボさんからも公平さんからも今年はありそうな匂わせを感じつついつ情報入ってもオッケーな状態で待ち構えてた開催の知らせ
メルマガ配信された瞬間仕事中だったにも関わらずパニクってよくお知らせ読まないままチャボさんFC公平FC両方から複数エントリーしちゃうというアホ行為(おひとり様1公演2枚まで 複数公演のエントリーはどちらも無効になりますって書いてたのに)

完全にやってしまった

ダメ元でFC運営さんに泣きながらメールしてみたら特別に今回だけ余分なエントリー削除してあげるよってお返事もらって後からW会員は2公演までエントリーできるってことになっていのちびろいした

こんな愚かな私に救いの神様(それはミュージック)なのか運営様なのかよくわかんないけど微笑んでくれてちょっと目を疑う番号の座席表が届く

いや磔磔の席表ってどこ〜〜?
この番号の場所っていったいどこ〜〜?状態だったけどおそらく悪くはない場所であろう番号

当日座席を見て一旦心臓が止まりましたね
どことは書かないけどいわゆるメンバーを見る為に私の視界を遮るものはなにもない場所ですよ
RISING SUNの時は暑さに耐えて命懸けで勝ち取った場所だけど仙台に続いて今年3回も目の前を遮る物が何もない状態で公平さんを観れるなんてさすがに怖い
正確にはチャボさんによって時々視界は遮られたけどチャボさん越しの公平さんなんてご褒美でしかないわけですから
しかもこれは……ヤバいな……近すぎる……そしてここは……いつもライブ映像で見てた感じだと相当ヤバいことになる予感がした

ライブでチャボさんは「みんな大掃除した?してないだろう」って言ってたけどこの日の為に12月入った週末ごとに今日はトイレ、今日は風呂、今日はキッチン周り…とめちゃくちゃ計画的に大掃除して大晦日の仕込みもしたよ
全ては家族への気兼ねなしにこの日を迎える為
実は遠征することギリギリまで家族に言えなかったんだけど(お盆も含め今年はスライダーズ関係でめちゃくちゃ遠征してるので)私の計画的な姿を見て薄々察知されてたよね

東北住まいの私が磔磔行く為には飛行機か新幹線の乗り継ぎなんだけどマジで年末年始の遠征費はやべぇね
毎年磔磔行ってる人たちどうしてたんだろ
バカ高くはつくけど安心確実な新幹線始発で京都へGO
「みなみ〜ゆきの〜れっしゃに〜🎵とびのった〜おれたちさ〜🎵」
(既に北に住んでる私が遠征する時乗り込むのはほぼ間違いなく毎回南行きなんだけどそして向かうのは西なんだけど)

しかしコロナ明け以降どこもかしこもインバウンド爆発しまくりでヤバそうな予感はしてたけどまさかここまでとはね
主要な観光地
麗蘭の聖地尾張屋本店
事前に調べといた行きたいとこ食べたいとこ
何もかも異国のみなさまで溢れかえっていてとても京都観光どころではなかったどすえ

ええねんええねん本来の目的は磔磔だから

他人からこんなにA型っぽくない奴もいないと言われるおおざっぱな性格の私だけど変なとこだけA型気質を発揮してどんな遠征の時も一旦会場まで着いてみないとどっかで時間潰すにもなんか落ち着かないんですよね
で、早々と一旦磔磔の前まで行ってみたら爆音でリハの音してますやん……
ほんとにごめんなんだけどスタッフさんに見つかって怒られないように駐車場の隅っこに隠れてちょっとだけ聴いてたほんとごめん

聞こえてくる聞いたことない曲!
新曲だ〜!新曲だ〜!
公平さんVoでも新曲やってる〜!!
初日のセトリのネタバレを極力踏まないように気を使って生きてたけどこういうのは別腹だから
閑静な住宅街で明らかにご迷惑なので早々に退散したけどだいぶ心はブチ上がった

ちゃんと開場時間まで時間をぶっ潰してからいざ磔磔へ
前方椅子席後方立ち見ってことだったけど前方フロアはぜんぶ椅子席で後ろの桟敷席それも腰掛けられるとこには番号振られて椅子席扱いのほんとに後ろにちょっとだけ立ち見席がある状態だった
立ち見20とか30くらいいたのかなあ?

2日目の29日は当日急遽髙野 哲さんのopening actが発表された
おぉ〜…イ、イイよ、ぜんぜんイイ
こんな事がなきゃ見る機会もないし
でも磔磔のあと大阪まで移動して別のライブハシゴする計画だった私はちょっとだけ、ほんのちょっとだけ焦った
初日を観に来ていた哲さんに22年前みたいに前座やってくれよ!とチャボさん直々に急遽要名があったとの事でそりゃ断れる訳もないよな

だいたい磔磔の余韻を引きずってこの世の果てみたいなど地下お笑いライブにハシゴしようなんて計画してる私のほうが絶対に悪いし結果間に合ったので無問題

急遽とはいえしっかり5曲ほど歌ってくれて一旦セットが組み直されいよいよ4年ぶりに磔磔のステージに帰ってきた麗蘭の登場

照明が落ち恒例の「浪路はるかに」が流れた瞬間めちゃくちゃ緊張して来た
いよいよ…あの階段を降りてくる…!
大歓声に包まれながらJah-Rahさん登場
すぐ目の前を通ってステージへ
ちちち、近い…!!!!さささささ触りたい……!!!
でもそんな事したら失礼かなとか色々ぐるぐるしてる間に絶妙にふんわりあげた手のひらにそっとJah-Rahさんの手が触れた…!
早川さん、公平さんのお洋服の先っぽがふんわりと指先に触れた…!
いよいよチャボさんが来る!
私の目には完全にチャボさんが私に向かってスローモーションで歩いてくるように見えた
やばばばばチャボさんだ〜〜とまたしてもふんわりあげた私の手の指先がギュ!!!!とけっこう強めに掴まれて脳みそ大噴火
チャボザァン"ン"ン"ン"!!!!!!

ここで一旦私は高校生の頃にトリップしてた
その昔RCが活動休止になって正式にソロアーティストになったチャボさんが私の住むクソ田舎の街までツアーで来てくれた
なんか最前列に座れちゃって、チャボさんが目の前に来た時「セーラー服がいる!」と言われた
(親に内緒で学校サボって制服のまま原付ぶっ飛ばして観に来たのだった)
当時チャボさんは斜めに譜面を立てるタイプの普通の譜面台を使ってて、「じゃあやるよ〜」って譜面を置いたらちょうど私からお顔が見えなくなってしまった
思わず「あぁ…」と声が出ちゃって「あぁごめんごめん」って譜面台を下げてくれた
今はマイクスタンドと一体になったテーブルタイプの譜面台を使うのが定着してて、もちろんお顔がよく見えた
かかかかかカッコいい…カッコ良すぎる…
高校生だったあの頃からオバチャンになった今日のこの日までチャボさんはいつまでも変わらずカッコいい
こんなに何十年も顔ファンをやらせてくれる顔面国宝級か正倉院に入れとけ国で保護しろ状態

歳とったら完全に涙腺がぶっ壊れて音楽のライブではほぼ百発百中で号泣してたのでデカめのタオル持参で臨んだけど1曲目でもう滝の涙が出ていた
チャボさんが…麗蘭が…すぐそこにいる〜〜!!!

配信もあったのでセトリにも言及するけど今年は年末麗蘭磔磔公演でいうところのおなじみのあの曲たちの幾つかは演奏されなかった
演者側からも客席側からも感無量といった空気はあったけど決してしんみりしっとりというムードは全くなく(個人の感想です)
磔磔公演は4年ぶりとは言っても決して止まってはいない現役のバンドらしく代わりに投下された新曲たち或いは新曲かのようにガラッとアレンジを変えた曲たちに郷愁に駆られすぎる事なく今もこの先も続いていく現役のバンドなんだという意思表示のようにも感じた

とりわけ少し恥ずかしそうにタイトルを口にした公平さんの新曲「スイカ売りがやってくる」
タイトルを聞いた瞬間スイカ?って少しざわめきもあったけど、演奏が始まると歌詞もサウンドもhappyでpeacefulなムードに溢れていた
リハの音漏れで聞こえてた曲だ〜
サビの「wow wow Watermelon man♪」で私の脳裏に浮かんだのはマンフレッドマンの「Watermelon Man」(私がマンフレッドマン聴くきっかけになったのは完全にチャボさんだす)
あとからwikiったら原曲はハービー・ハンコックのインスト曲でハンコックが少年時代に聞いていたシカゴのスイカ売りの口上にインスパイアされて作られた曲であるとの事
なるほど〜!
何がなるほどか知らんけどおそらくちょっとはインスパイアされた曲なのだろうと勝手に何かがめちゃくちゃ腑に落ちた

お月様をイメージして聞いてくれと言って歌われた新曲「わらべうた(磊磊落落)」
「心配事は何もない」というRCサクセションの「山のふもとで犬と暮らしている」の一説と同じ歌詞が出てきて
チャボさんにとって度量が大きく、ささいなことにもこだわらない性格のお月様のイメージの人ってあの人の事かなあと思ったりした
1.5 追記
そういえば今年は干支の歌なかったなあ?と思ったらこの曲がそれだったのか
卯年生まれの磊磊落落のお月さま…つまりやっぱりそういう事なのか

MC30日の配信とほぼほぼ同様「ただいま〜」「おかえり〜」のレスポンスあり
昨日は初日だから手を抜いてやった
明日はもうへとへとで力が出ないから今日見に来た奴は当たりだぞ!みたいなこと
スタンディングの時はお客さんの顔がこの辺にあったけど今日は見やすいだろう
そのうちこっち側(ステージ)の4人も座ってやるようになる
早川は怪我ばかりしてる
その他覚えときたいメモ
チャボさんがMC中や歌詞を見てるメモはまじで何が書いてあるのかおそらく本人にしか読めない(見えた)
30日配信の時チャボさんが公平さんの事を「蘭丸」と呼んだのがアツかった
昔まだスライダーズと並行してた頃は「蘭丸」と呼んでいたけどいつしか「公平」呼びになっていたのがスライダーズ再集結したら思わず「蘭丸」と呼びたくなる要素がなんかしらあったのか

前方着席にもかかわらず結局オールスタンディングになってしまった「ミュージック」を終えて帰っていくチャボさん
もしかして…グータッチしてもらえるんでは…とおずおずと差し出した邪な私の震える拳はあろうことかチャボさんのふにゃふにゃでひんやりしたおててでグワシッ‼︎‼︎っと掴まれた
掴まれたのは拳なのに全身がチャボさんに包まれた感覚だった
ななななななななにごと!?!?!?
何が起きたの????
その後アンコールで出てきた時
全ての演奏を終えて帰っていく時
計4回ともチャボさんは私の手を握ってくれた(拳以外はほんとにちょこっと指先だけだけど)
おいどうなってるこれはヤバすぎるぞ

コロナ以降チャボさんは明らかに人一倍感染に気を使っていて世間的にノーマスク解禁ムードになってからもライブのエンディングでは胸元からマスクを取り出してもともとちっちゃいお顔の3分の1くらいしか見えなくなる事が常だった
コロナ前はライブの終演後に物販にサインをしてくれて1人1人と握手したりお話ししてくれたりもしたけどそういう事も無くなった
私はそれをぜんぜん良いと思っていて、チャボさんの健康、お家で待ってるおおくぼさんの健康が何よりも1番大切だと思ってるのでこちらも一応マスクして声出す時はグッと鼻まであげたりちょっとだけ気を使って、だからこそ手のひらを出す事に躊躇してせめてグータッチかな?ってニュアンスだった
その拳をチャボさんは迷いなくグワシッ‼︎‼︎‼︎と掴んだのだった
もちろん私だけ特別に恩恵に預かった訳じゃなく、チャボさんは極力手の届く範囲のみんなの手を握りながら通って行った(その辺配信に映ってなかったけどたぶん3日間ともそうだったのでは)
コロナ後のライブでは前方の何人かとグータッチして帰っていくのを見てたけどあんなに沢山のファンの手を握っていくのは見たことがなかった
ていうか何なら後方のお客さんなんてハグしてた気がする(よく見えなかったけど)
チャボさん自身も満席のお客さんも磔磔に「帰って来た」という思いが溢れていたせいだろうか
演奏中でもおそらく見覚えがあるのであろう客席の顔を見つけては惜しみなく指差しファンサービスがあった

ちなみに公平さんの腕にもちょっぴり触っちった
まじですまん
触りたさの衝動が抑えられなかった
だって手を伸ばせば触れてしまうんだもも
ふんわりもっちりとしていた…

今年は音楽界にとって、そしてチャボさんにとって縁の深い方々との悲しい別れが続いた
磔磔での「今夜R&Bを…」ではその年に亡くなった偉大なるミュージシャン達へ捧げられる特別版が演奏される事がほとんど恒例のようになっていた
ほんの少しだけMCでジェフ・ベック、鮎川誠さん(マコちゃん)らの名前こそ出たものの、今年その曲が演奏されなかった事でチャボさんにとっていかに哀しみが深く、とても追悼の歌を捧げるフェーズにない事を想像させた

そして世界のニュースに、情勢に心を痛めていること
イラク戦争の時に発表された「悲惨な争い」
「今年もまだこんな歌を歌わなきゃならないなんてよぉ」
当時のREC版では内側から湧き上がる怒りに満ちた曲だった
2023年版ではまるで夢のような、ドリーミーな公平さんの12弦ギターのイントロに始まる悲哀にも慈愛にも満ちた、余りにも美しすぎるアレンジで、それがかえって現実の悲惨さとの陰影を濃くしてより際立たせている気がして涙が止められなかった

他のセトリもおそらく意識的に、全体的にはシリアスすぎない選曲だったように思う
この日の終演後にも流れたサッチモの「この素晴らしき世界」
そのタイトルと美しい歌詞とは裏腹にベトナム戦争への反戦歌であるこの曲の精神と同じ事をこの日の磔磔の麗蘭が見せてくれたような気がした

コロナの終息
戻って来た日常
再び磔磔に集まった演者とお客さん
だけど世界にはまだまだこんなにも哀しい悲惨な争いが続いているじゃないか
こんな世の中にも音楽が救いになるように
どんな街角にも音楽が流れることを願って

素晴らしい公演の余韻に浸る間も無く大急ぎで物販に並んで大阪のど地下お笑いライブへ向かうべく爆走している私はすでに「うぉ〜ぅうぉ〜ううぉ〜🎵うぉ〜ためろんま〜〜ん🎵」が口ずさめるようになっていた
家族へのLINEには「やばかった!今から言っとくけどお母さんは来年も年末は京都に来るから!」と宣言していた

番外編 聖地巡礼

ずっと行ってみたかった場所に行ってみたらお蕎麦やさんはインバウンド爆発して異国の方々の大行列ができてて泣いちゃったし湯豆腐やさんに行ってみたらお休みで(休みだって知ってはいたけどせっかくだから行ってみた)街灯ひとつ着いてない真っ暗な中ただの恐怖写真が撮れて泣いちゃった
あの門のところをほろ酔いの2人がギター弾いてボブディラン歌いながらくちゃくちゃになって出てくるのが良すぎるんだけどあんな閑静なとこで夜にギターかき鳴らして歌ってるやつがいたらご近所迷惑じゃないのかと思ってた長年の疑問が解決した
 ご近所などなかった
そして実際に行ってみてから映像見ると水の流れる音が入ってて、やっぱり同じ場所来て同じ空気を感じてみて良かったなと思った


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?