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40th Anniversary Final THE STREET SLIDERS「Thank You!」個人的備忘録 新潟編

一般先行で撃沈した新潟
ファミマ先行でどうにかこうにか滑り込んだチケットはさすがに良席という訳には行かなかった
本日は高いところから失礼いたします!
全然イイんです同じ空間にいられるのなら
ありがとうファミマ
わたしはかつてファミチキをおかずにしたらうっかりプチバズりし者
恩返しはもうしてるはずだ

私の居住地から会場までは車で片道約5時間
公共交通機関を使ってもぐるっと大宮を経由して4時間半
運転は別に嫌いじゃないというかむしろ好きな方なので5時間くらいならぜんぜん行けると思った
片道なら
どうせなら1泊して北陸支援も兼ねて観光も楽しみたかったけど翌日に息子の引っ越しを控えててどうしても日帰りする必要があった
5時間運転して行って2時間踊り狂って(狂うな)5時間運転して帰って仮眠からの引っ越し
いけるのか?わたし?
いくしかないっしょ
一昨年のオハラ⭐︎ブレイクで3時間運転して8時間飲まず食わずトイレ行かずステージに張り付いてまた3時間運転して帰ってきたきしょい実績もある
帰りに力尽きた時のために一応車中泊の用意はしておいた
結果としてオハラブレイクの帰りの方がしんどさは上だった

少なくとも野音の日まではぜったいに死ねないのでスーパーセイフティードライブで向かうべく早めに家を出る
トイレだ乗り物酔いだに振り回される子連れ長距離ドライブと違って好きな音楽爆音で鳴らしてテキトーに休憩してテキトーに飯食って1人ドライブ最高
休憩がてら途中の猪苗代湖でラーメンビュッフェ食べたら(1人で)めちゃくちゃ楽しいwww
ナニコレwww
滞在時間10分くらいのハイパー弾丸で膝ガグガクしながら一度行ってみたいと思ってたさざえ堂も見れた
観光は以上
高速降りてりゅーとぴあ直行でライブ終わってそのまま高速乗って新潟滞在時間=ライブ時間という我ながら超ストロングスタイルの遠征となった

好きなスープと具が選べて自分で作れるの楽しすぎる
さざえ堂
さざえでございます
この日限定でりゃーとぴあに改名したりゅーとぴあ
誤字可愛すぎんか殺す気か
めちゃくちゃスクショしたわ
ガラス張りでおしゃれなんだけどめちゃくちゃ暑くてコートをBAGに詰め込んだ

物販やガチャは仙台で済ませたので開場時刻に合わせて到達
建物全体がめちゃくちゃデカくてプチ迷子
仙台ではザルだった身分証確認はキッチリ行われ、会場内での写真撮影は禁止されていた上に間違えて撮っちゃった人はその場でデータ消すとこまで確認されるという厳しさ
でも怒られた人が座ってた画角で撮られた写真がXにあがってて(ふぅ〜ん)と思っちゃったね
50000歩譲って撮っちゃう心理は分からなくないまでも黙って自分の心とカメラロール内に留めておけないものかね

だいぶ高いとこからだけどつい先週目の前で見た記憶が補正してくれてめちゃくちゃ良く見える(気がする)
仙台で覚えてた事を備忘録に絞り出した後なので色々冷静に見れたのであのクソ長感想文はやっぱり私の脳みその整理には役に立っている
私はイイ子なのでステージ写真撮らなかったから確認できないけど仙台ではハリーのアンプに牛頭骨がくっついてたと思うんだけどアンプ自体が変わったのかオブジェだけなくなったのか新潟では無かったような?
私から見えなかっただけかも
衣装もたぶん帽子やスカーフ(アンコール後も)諸々ぜんぶ同じだったように見えた
ハリーのジャケットの裾がギターにかかった時の裾捌きが手慣れた感じに見えてそれはそれでカッコいい
ZUZUさんのシャツの柄や公平さんのTシャツの柄、ハリーの靴は前回見てなきゃぜんぜん分からなかったと思う
衣装については仙台編で解像度高めにお届けしております

下からだと気づかなかったけど
演奏中ズズさんや公平さんのところまでハリーの方から積極的にコミュニケーション取りに行ってるのがよく分かる
今の4人のフォーメーション、ジェームズさんが後ろに下がっちゃったのがちょっと寂しかったけどこうして俯瞰で見るとリズム隊2人、ズズさんとバンマス公平さんのコミュニケーションも取りやすそうに見える
そして下から見た時は単に手を挙げる動作に見えてたけど、めちゃくちゃ2階3階席に向かって頻繁に視線やリアクションをくれていて本当にメンバーと「目が合っている!」と思える瞬間が度々あった

「Hello!」
ハリーに照明バーーーン
上から見るとまさに武道館の再演の様に見えた
SLIDER
やっぱ蘭丸様にはボトルネック滑らしまくってほしいだろ
たぶん私が「ボトルネック」ってものを初めて知ったのがこの曲じゃないかな
おかかえ運転手になりたくない
「飛んでっちまう〜」で上空を指差すハリー
コッチを指差してくれてるという錯覚
からの重厚なタメ
鳥肌
Angel Duster
イントロでなにかあった?
違和感てほどの事でもないけど何かがいつもと違ったような
なにかはわからん(でへ)
Let's go down the street
のら犬にさえなれない
Dancin' Doll
すれちがい

「車輪のうめきが Ah…近づいてくる」
いつにも増して咆哮をあげるハリー
公平さんの警笛の音
今日はその後のズズさんのズタタンもめちゃくちゃタメる
ありったけのコイン
ズズさんと公平さんがアイコンタクトしながらのイントロ
使ってる楽器見たら仙台の時ハリーがギターのネックで公平さんを撃ったのこの曲の時だったような気がする
けど新潟ではやってなかった

「じゃあ新曲を」
曇った空に光放ち
ミッドナイト・アワー
仙台で少し声が出にくそうな気がしたのは札幌公演を経て完全に持ち直していた
特にバラードでは本当に一言一言を大切に丁寧に歌っているような気がした
MCも仙台では少しガラガラしてた気がしたけどそういえばハリーって普段からあんな感じだったかもという気がして来た

「メンバーを紹介しようか」
公平さんと何か内緒話して(公平がやれって言うから)メンバー紹介しようっていうっていうやりとりはなかった
今まで私が見た会場では曲の合間の楽器替えでは絶え間なくメンバーの名前を呼ぶ歓声があったけど、この日はどちらかというと楽器替えの所作すらも固唾を飲んで見守るという時間が度々あった
でも決して盛り上がってない訳じゃなくて
とりわけメンバー紹介では他のどの会場より圧倒的に盛り上がっていたと思う
それぞれのメンバーの名前が呼ばれて歓声が上がると手を振ったりして反応してくれるのに対して更にまた一段と歓声が上がる
何よりズズさんがめちゃくちゃ煽ってくる
「今夜“は”新潟で絶好調、村越弘明!ハリーちゃん!」
ハリー、やっぱりこのタイミングでスカーフ取った!
しかもシュルリどころじゃくもうシュバ!って感じ
もうぜっっっっったい分かってやってるだろ!!!
「公平が歌うぜ」
天国列車
ハリーとのきょとん?またやんないかなと期待したけどなかったねー
ていうか仙台の感想いろんな人が書いてるの見たけど誰もあのアイコンタクトに言及してなくない?
マジ?
あんなにも尊かったのに???
私だけが見たまぼろし???溶けた脳が見せまぼろし???
ホントにやってたもん
わたし見たもん
トトロいたもん

(ジェームズさんへの歓声)
「待たせたな!(おまたせ、とかお待ちかね、だったかな?)ジェームズが歌うぜ!」
Hello Old Friends
はい最高
今日も最高
上から見るジェームズさんはまじで手脚は長いしめちゃくちゃスタイルが良い
カメレオン
みんな大好きお待ちかねのワンマイク
え、こここんなに盛り上がってんのわたしだけなの?
仙台ではあんなに何度も公平さんの肩を抱いてたのに(抱くっていうな)
新潟では1回だけだった
しかしこの1回の破壊力がエグかった
少しマイクの位置まで戻ってくるのが遅れたハリー
公平さんの肩をガバっと掴んでグイッと引き寄せる
ヒーーーーーー!!!!
死ぬんですけど
まじでずっとそういう目でしか見てなくてほんとうにすいません
So Heavy
ハリー何度もキックを繰り出す
Back To Back
公平さんがバーーーンと出てくるところのイントロがちょっといつもと、というか少なくとも仙台の時とは違ってたと思う
あの部分なんて言うの
イントロの前の導入のあのカッコイイとこ
最後に公平さんがジャンプするタイミングにバチっとシンクロするズズさん
「じゃ、ラストね」
まるでリハーサルでメンバーに話しかけるかのような軽い感じでサラッと言った後
エーとかヤダーとかいう会場の反応を待つことなく容赦なくイントロを弾き始める
TOKYO JUNK
客席にピックを投げてステージを去るハリー

アンコール
ステージに戻って来たZUZUさん
なんとそのまま正面のモニターの前まで出て来て手を振ってくれてるーーー!!!
両手サムズアップしたうえにぶんぶん振ってるーーー!!!
ナニコレこんなことしてくれるの初めて見たーー!!!
なんで仙台ではしてくれなかったのーー!!!
権化ーーー(キュートの)!!!
演奏もキレキレで終始ご機嫌でこの日「今夜は新潟で絶好調」は誰よりもZUZUさんだった
ブルーのスカーフに変えたハリー
整え直して来た髪が帽子の横からツンツンしている
いつか見たかげろう
風の街に生まれ

最後にガッチリと握手を交わすリズム隊の2人にグッと来た
今日も呟くような「thank you」を合図にPANORAMA のSEが流れる中4人が手をつないで大きく2回お辞儀するのだけどこの時もZUZUさんは客席に向かっていつまでも手を振っていてなかなか公平さんのところに来ない
コッチ来いって連れていかれるZUZUさんキュートの権化
ハリーのあの紳士のお辞儀は今回はサラッと
ZUZUさんをひっくり返してみんなに背中を見せるやつもやらなかった
全体的にメンバー間のイチャイチャ度はやっぱり仙台の方が高かったと思う

再集結後のスライダーズで私が観れてるのは豊洲、武道館、RISING SUN、秋ツアーと春ツアー2ヶ所づつ
追っかけてる人はもっと熱心に追っかけてるだろうけどそれでもありがたいことに今のところセトリの全パターンは目撃できている
その全部でSo HeavyとBack to Backは続けて演奏された
2つの曲を繋げるあの特徴的なイントロ
もう待ちきれないと言わんばかりにほとんどノールックで公平さんが1人飛び出して来る
後から入るパートは余裕綽々という素振りでバチっとハマる
よほどの信頼と実績無くしては出来ない演出だと思う

公平さんのソロ曲の中に「僕はファンキー」という曲がある

ココ読んでる人には周知の曲だとは思うけどハイパー薄っぺらくざっくり言うと土屋公平の音楽人生を歌った曲だ
「僕」という一人称がすごく公平さんという人を表している気がする
麗蘭も含めて公平さんの作品には時折曲の合間にオマージュが入る事があるけど、この曲にもその時代その時代を象徴するオマージュが組み込まれている
子供の頃からブラックミュージックが好きでレコードが好きでギターが好きでディスコに通って
ダチに誘われてバンド組んで登り切った最上階
ここで公平さんはセルフオマージュとしてBack to Backのあのイントロを弾く
おそらく何百回、何千回とプレイしてきたであろう公平さんにとってスライダーズ時代を象徴する重要な曲なのだと思わせる
なにがどうしてこうなった?
なにがどうしてこうなった?
少し自問した後この先の音楽人生もよく見てチェックしておけよと言う事になる
観客を蹴飛ばし(ホントに蹴りゃしない)ステージを飛び降り誰かのバックではあれほど繊細で引立てるギターを弾く公平さんが自我剥き出しの超絶ギターソロでエゴイストな一面を垣間見せる
“登り切った”と言ったあの曲の続きににまたスライダーズ編がやってくるなんて予想できただろうか

もちろん公平さんだけじゃない
かつての人気絶頂で自身の奏でる音楽に、作り出す世界に自信満々というように見えていたハリー
ソロになって初めて見に行ったライブでその剥き出しのギターと声でまるで観客に殴りかかってくるかのようだったあのハリーが
“狂い咲きの季節”が過ぎて実をつける事もなく咲いては散っていった枯れた花をもう一度咲かそうなんて誰も望んでいない
道端に咲く花を踏みつけて行くなら止めないさ
“朽ち果てて行く街”を見るのは辛い
古い鎧に何の意味がある?
“こんな俺”がお前をハッピーにしてみたい
過去との決別と郷愁を漂わせながら前向きなこれからを予感させる新しい風が吹く
その矢先での病気の公表と活動休止だった

当然ジェームズさんにもズズさんにもそれぞれのルーツがあって長い音楽人生があってスライダーズはそのほんの一部に過ぎなくておそらく解散後のそれぞれの葛藤もありながら、現在の新たな道を獲得していった
そして何より誰も音楽をやめなかった
誰も音楽をやめないでいてくれたおかげでこうしてまた再び一緒に音を出す機会に立ち会えたのだ
あの頃と変わらないどころか、あの頃より更に進化したと言わざるを得ない今回の再集結
これほどまでに素晴らしいと思えるのも
それぞれの「スライダーズじゃない期間」が長い年月をかけてじっくりと積み上げて来た経験の賜物なのだと思う

知らんけど

まじで自由な個人の解釈と妄想なので攻撃しないでほしい
しかもまだツアー終わってもないのにめちゃくちゃ総括するとこだったわ
あぶな

仙台の帰り道にはもうスライダーズがいなきゃ生きていけないヨーーってモードになってたけど
新潟を終え車を走らせる私はメンバー全員が元気で楽しく生きててくれたらもうぜんぜんそれだけでイイかも、という気になってきた
生きててくれさえしたら「次」を待ちながら暮らしいてける
望んでもそれが2度と叶わなくなってしまったバンドがどれだけあることか

往路とは倍くらいの距離に感じた復路
途中から雨も降って来ちゃってとにかくゆっくりペースでご安全に家路に着く

ほうり出され 雨の中
ひとりきり 雨の中
Ah, yeah 帰り道なんて
Ah, yeah 思い出せないよ

オイいまやないか

ネオンだけ 光ってる
雨のむこう 光ってる
Alh, yeah 霧もないのに
Ah, yeah なにも見えないよ

オイまさにいまのことを歌ってるやないか
(ちゃんと見えてはいる)

なんてことを考えながら
私が人生で1日に走り切った最長距離を更新した
この歳になってスライダーズはまだまだ私に人生初めての経験をさせてくれる

泣いても笑っても40th Anniversary
わたしの手持ちのカードはのこりあと1枚だ


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