段ボール

15、6年前。
大阪で一人暮らしをしていた頃。

布団なんて買うお金がなかった私は、
ダンボールを布団がわりにしていた。

ダンボールは、優秀だ。本当に暖かい。

そんな、暖かく私を支えてくれたダンボールを、現在、私は、バッコンバッコンにぶっ潰している。

なんの為かというと、自分の結婚パーティーのためだ。

結婚パーティーをやるにあたり、旦那と
役割を決めた。

私の担当は、会場装飾だ。

テーマは、「海」と決定。
ダンボールをご近所のお店に回って
沢山いただいた。

自宅に持ち帰ったダンボールに、足やら手を使って、ひたすらバッコバコに潰し、ガムテープで固定する。

それに、適当な大きさにちぎった新聞紙と和紙を、ボンド&水を混ぜたもので接着する。

完成するのは、海の中にある「岩」だ。

これを、会場のいたるところに設置する。もちろんこれだけではなく、岩に生息する生き物たちも再現すべく、力戦奮闘中だ。

どういうこと?
と思われるとおもうので、完成したら写真をnoteに掲載しようと思う。

しかし、猛暑のなかのダンボールほど疎ましいものはない。

15年の時を経て、私は、ふたたびダンボールに囲まれている。











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