ぷかぷか浮かびとこれから
今、ぞっこんな本がある。
まず、表紙にくぎづけになった。
群青色のなかに、大の字になって気持ちよさそうにプッカリと浮いている人が描かれている。
銀色夏生さんの「ぷかぷか浮かびとこれから」つれづれノート32だ。
読むたびにうっとりとする。
私の言う、うっとりというのは決して心が奪われるとかいう受動的ではなく、むしろ能動的。
細胞ひとつひとつが覚醒しプチプチ鳴っている、そんな感じ。
「ぷかぷか浮かびとこれから」には、銀色夏生さん自身の私生活がつづられている。
日記よりも軽く、そのとき感じたことをスーパーの広告の裏にでも走り書きしているような軽やかさがある。
取るに足らないことのように思えるが、今の自分にしっくりくる言葉や、私たちが口にだして表現しきれないことを補足しながら淡々とつぶやいているように思う。
銀色夏生さんご自身は、これまでいろいろな習い事をされてはいるが長期的に続いてはいないものも多くあるようだ。
本文のなかに、こんな一文がある。
『私が気になるものに近づいたり、耳を傾けることを続けているのは、研究しているのだと思う』
この一文に、私のハートは射抜かれた。
激しく同意だ。
物事を極めるというのは素晴らしいことだと思うが、私は、持続性は持ち合わせていない。(数か月通ったヨガも、今月で退会する)
だが、生きている限り、自分が意外と好きかもと感じたものには、積極的に触れていきたい。
そこには、タイミングも大きく関わってくるだろう。
もし、触れたものに心地よさを感じれば、そのときどきで違うエッセンスを自ら注入し、変化させたいのである。
たとえば、私なら、好きなものに旅行が挙げられるが、
遠いところへ行ってバカンスしないと、幸せ感じられまっせーんって自分より、遥かに、日々の暮らしのなかで、自分の変化を見つけられる自分になれたら、それは何にも比較できないくらい幸福なことだと思う。
そして、なにかに心かき乱されたときにも、回復が早くなる。
本日、13時ごろ。
私は、近くにある市民プールへ見学に行ってきた。
メルカリで、ジム用の黄色い水着も注文した。
これで準備は整った。
銀色夏生さん直伝、プールでのぷかぷか浮かび!(仰向けになって水にぷかぷかと浮かぶというもの)
この夏、私も真似してみようと思っている。
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