見出し画像

〇メイブル・ジョン91歳で死去~モータウンとスタックスにレコードを残した女性R&B、ブルーズ、ゴスペル・シンガー

〇メイブル・ジョン91歳で死去~モータウンとスタックスにレコードを残した女性R&B、ブルーズ、ゴスペル・シンガー
 
【Mable John Dies At 91 : Recorded on both Motown and Stax】
 
 
(本作・本文は約3000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字で読むと、およそ6分から3分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと10分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)
 
~~~~~
 
〇メイブル・ジョン91歳で死去~モータウンとスタックスにレコードを残した女性R&B、ブルーズ、ゴスペル・シンガー
 
【Mable John Dies At 91 : Recorded on both Motown and Stax】
 
 
訃報 
 
メイブル・ジョン Mable John 初期モータウンのちにスタックスで録音するR&B、ブルーズシンガー、2022年8月25日ロスアンジェルスで死去。91歳。
 

 
1930年11月3日ルイジアナ州生まれ。10人(9人説も)兄弟姉妹の第一子。1941年父親がデトロイトで仕事を得たために移住。
 
弟のリトル・ウィリー・ジョンはブルーズ・アーティストとして60年代に成功、一時期メイブルはその前座も務めたが、68年獄中で死去。
 
デトロイトでベリー・ゴーディーの母と知り合ったことからベリーと知己を得て、歌手としての心得を多数学びモータウン初の女性歌手として契約。
 
その後モータウンはポップ路線に走り大成功を収めるが、メイブルは自分のテイストと違うと考えその路線にはいかなかった。
 
レイ・チャールズのコーラス、レイレッツのメンバーに。一方、メンフィスのスタックス・レコーズと契約、1966年「ユア・グッド・シング」がヒット。
 
ヒットは続かず、レイレッツのメンバーに復帰。1977年までツアー。
 
その頃ロスアンジェルスで牧師になり教会設立。ここを本拠にホームレスなどに食事や衣服を無償提供するように。デイヴィッド・リッツが書いたレイ・チャールズの伝記『ブラザー・レイ』のあとがきでも、メイブルとレイ、デイヴィッドの交流が描かれる。(←これは感動文)
 
メイブルとデイヴィッドは、共著でゴスペル・シンガーを描いた小説『サンクティファイド・ブルーズ』(2006年)、母を事故で亡くした少年と牧師の話『ラヴ・トーネイド』(2008年)他を出している。
 
1993年「ドクター」(博士号)に。2008年ジョン・セイルズの映画『ハニードリッパー』にバーサ・メイ役で出演、2014年『バックコーラスの歌姫たち (20 Feet From Stardom)』にも出演。
 
スティーヴィー・ワンダーのバック・コーラス、キース・ジョンは甥にあたる。
 

 
モータウン(タムラ)からの Who Wouldn’t Love A Man Like That →

 
Your Good Thing →

 

 
モータウン/スタックス両社に録音した稀有な歌手。ヒット曲こそ少ないが、コミュニティにおける貢献度などは大変大きいようだ。
 
~~~~
 
デイヴィッド・リッツ~レイ・チャールズ~メイブル・ジョンのソウル・トライアングル
 
死期。
 
デイヴィッド・リッツが書いたレイ・チャールズの伝記『ブラザー・レイ(Brother Ray)』の日本語版(2005年1月発売)に、デイヴィッド・リッツが「レイ・チャールズ最後の日々」と題したエッセイが収録されている。これは、レイが2004年6月に逝去してから急遽書き加えられたもので、翌年急遽日本版発売が決まり、日本版にも掲載された。約25ページにおよぶ原稿で、ここでレイ・チャールズとメイブル・ジョンとの最後の交流、さらに、デイヴィッド・リッツとレイ・チャールズ、メイブルとのやりとりが掲載されており、実に感動的だ。


メイブル・ジョン(左)とデイヴィッド・リッツ


 
メイブルはすでに聖職者(牧師)となり長く経っていたが、同じく信心深いレイは、最後メイブルが見舞いに来てくれたことを喜ぶ。
 
レイは最後、自分が癌になっていることを知っていた。それは公にはなっておらず、表には足のケガで入院しているとされ、いずれツアーに復帰すると公表されていた。
 
その死を覚悟しているレイとメイブル・ジョン、デイヴィッド・リッツとの会話がおそろしくヴィヴィッドで、ため息がでる。本はすでに廃刊だが、中古で入手できる。
 
□わが心のジョージア レイチャールズ物語
レイ チャールズ

 
~~~~
 
 
本記事は有料設定ですが、このnoteで最後まで無料で読めます。読後、お気に召せば「記事を購入する」、あるいは、「サポートをする」(金額は自由に設定可)なども可能です。クレジットカード払いか、携帯電話支払いがお選びいただけます。アカウントを作らなくても支払い可能。アカウントを作ると、次回以降手続きが簡略化できます。
 
ソウル・サーチン・ブログは2002年6月スタート、2002年10月6日から現在まで約20年毎日一日も休まず更新しています。ソウル関係の情報などを一日最低ひとつ提供しています。
 
これまで完全無給手弁当で運営してきましたが、昨今のコロナ禍などの状況も踏まえ、広くサポートを募集することにいたしました。
 
ブログの更新はこれまで通り、すべて無料でごらんいただけます。ただもし記事を読んでサポートしてもよいと思われましたら、次の方法でサポートしていただければ幸いです。ストリート・ライヴの「投げ銭」のようなものです。
 
オリジナルはソウル・サーチン・ブログ
ソウル・サーチン・ブログ・トップ
https://ameblo.jp/soulsearchin/
 
noteでの記事購入、サポートのほかに次の方法があります。
 
送金側には一切手数料はかかりません。金額は100円以上いくらでもかまいません。
 
1) ペイペイ(PayPay) 使用の方法
 
ペイペイアカウントをお持ちの方は、こちらのアカウントあてにお送りいただければ幸いです。送金先IDは、 whatsgoingon です。ホワッツ・ゴーイング・オンをワンワードにしたものです。こちらもサポートは匿名でも、ペンネーム、もちろんご本名などでも可能です。もし受領の確認、あるいは領収書などが必要でしたら上記メールアドレスへお知らせください。PDFなどでお送りします。ペイペイでのお支払いの場合メッセージにお書き添えいただければ幸いです。
 
2) ペイパル (Paypal) 使用の方法
 
ペイパル・アカウントをお持ちの方は、ソウル・サーチンのペイパル・アカウントへサポート・寄付が送れます。送金先を、こちらのアドレス、 ebs@st.rim.or.jp にしていただければこちらに届きます。サポートは匿名でも、ペンネーム、もちろんご本名でも可能です。もし受領の確認、あるいは領収書などが必要でしたら上記メールアドレスへお知らせください。PDFなどでお送りします。
 
3) ノート(note)のサポート機能
 
本ブログ、ノート(note)には少額のサポート・システムがついています。購読(100円から、記事量によって変動)、また、サポート(金額自由設定)もできます。Noteのサポート・ボタンなどをご利用ください。
 
4) サポートしたいが、ペイペイ、ペイパル、ノートなどでのサポートが難しい場合は、 ebs@st.rim.or.jp までご連絡ください。銀行振込口座をご案内いたします。(ちなみに当方三井住友銀行です。同行同士の場合、手数料がゼロか安くなります)
 
コロナ禍、みなさんとともに生き残りましょう。ソウル・サーチン・ブログへのサポート、ご理解をいただければ幸いです。
 
ソウル・サーチン・ブログ運営・吉岡正晴
 
本記事はnoteでも読めます
Noteトップ
https://note.com/ebs
 
ANNOUNCEMENT>Support
 
 
 
~~~~
 


ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?