〇ファンタスティック・ネグリート＆マサ小浜のデュオ・ユニット、ライヴ・レポート（セットリスト付き）
 
【Me & This Japanese Guy Live Report】
 
デュオ。
 
アルバム3作連続でグラミー賞を獲得した現代ブルーズ・アーティストの最高峰、ファンタスティック・ネグリート（本名エグザヴィエ・ディーフレッパーズ）とマサ小浜のデュオ、「ミー・アンド・ディス・ジャパニーズ・ガイ」のライヴが2023年10月11日（水）と12日（木）四谷のライヴハウス、「メビウス」で行われた。
 
キャパが約40くらいなので、結局、両日とも超満員に。ライヴ後は、CD、ヴァイナル、Tシャツなどグッズ・販売とサイン、写真撮影などでファン・サーヴィスに。
 
ファンタスティック・ネグリートは多くの人から、イグザヴィエー（Xavier）の頭文字XからXと呼ばれる。ツイッターの名前がXに変更されたので、彼のツイートは、「XのX」ということになる。
 
さて、２人だけのライヴだが、以前にも日本でやっているが、この小さい箱で、これだけのアーティストのライヴが間近で見られるのは本当に貴重だ。
 
マサ小浜とXの相性のよさは間違いない。30年近い友情、ミュージシャンシップがあるからだろう。阿吽の呼吸だ。（阿吽の呼吸って英語でなんというんだろうｗ）
 
基本ギターとＸの歌、ピアノだけなのだが、2人だけで作り出す音で世界を作る。しかも、そこにはブルーズ、ロック、ゴスペル、ソウル、ポップ、R&Bとあらゆるものが混在、ごった煮となっている。そして、何よりも素晴らしいのが、Xのソングライター、ストーリーテラーとしての魅力ではないだろうか。
 

やった曲の曲名に関しては下記を参照していただくとして、こういうライヴの場でXは、新曲をテスト・マーケティングする。下記にnew/unreleased　などと記したのはそうした作品。おそらく、次作以降のアルバムなどに入るかもしれないが、その中でファーストセットの6曲目で歌われた「ソン・オブ・ザ・ブロークンマン」（無一文の男の息子）。これはおそらく自伝的作品だと思うが、無一文の父親の息子、Ｘのことを歌っているものとみられる。なかなかのストーリーでおもしろかった。
 
Xは言う。「大きな会場でのライヴももちろんいい。ただ、こういう小さなインティメートなところでのライヴも好きなんだ。こういうところで、どんどん新曲を試して、観客の反応を見て録音するかしないかなど決める。とても助かるよ」。
 
Xが前回来日時に行っていた『ホワイト・ジーザス・ブラック・プロブレムス』のアコースティック・ヴァージョンのCDが売られていた。しばらく前に、自主リリースした紙ジャケットのもの。これを聞くと、オリジナルの物をアコースティックにしているのだが、楽曲の再構築力というのだろうか、同じ曲でもこうやって違ったやり方で聴かせるというのがなかなか面白いと思った。
 
このアルバムは、近々『AOR/Soul To Soul』でもご紹介する。
 
Ｘは来年(2024年)３月頃また戻ってくるようなことを言っていた。
 
珍しい曲をライヴで。
 
An Honest Man

 
Xavier – Cinnamon Girl

 Xavier – Saturday Song

この中に若き日のマサ小浜さんが映っています。探せるか？

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■セットリスト
Setlist : Me And This Japanese Guy (Xavier and Masa Kohama) @mobius, Yotsuya, Tokyo Japan. October 11, 2023
 
Show started 19:40
01. Lost In Cloud (From “The Last days Of Oakland” 2016)
02. Oh, Betty (From “White Jesus, Black Problems” 2022)
03. Highest Bidder (From “White Jesus, Black Problems” 2022)
04. In The Pines (From “The Last days Of Oaklnad” 2016)
05. An Honest Man (From “Fantastic Negrito” EP, 2015)
06. Son Of A Broken Man (new, unreleased)
07. Night Has Turned Away (From “Fantastic Negrito” EP, 2015)
Performance ended 20:29
 
Set Two
 
Performance started 20:55
01. Crooked Road (new, just wrote, unreleased)
02. Sex With Robot (new, wrote in few months ago in Japan, unreleased)
03. I Hope Someone Loves You (new, just recorded, unreleased)
04. Cinnamon Girl (X on Piano, from Xavier’s “X-Factor” album in 1995)
05. Sex Is Overrated (X on Piano)　（From ”Have You Lost Your Mind Yet?” [2020] , “Waiting For The Miracle” – Me & This Japanese Guy）
06. (All I Ever Wanted Is) Satisfaction (From Chocolate Butter album)
07. Angel Of Mercy (From Xavier’s “X-Factor”)
08. Who Are We Really (song written in 20 + years ago, not released yet)
Enc1 Plastic Hamburgers – a riff of Whole Lotta Love [Led Zeppelin] (From “Please Don’t Be Dead” 2018)
Enc2 “Gospel Jam”
Show ended 21:46
 
Members:Me & This Japanese Guy
 
Xavier Dphrepaulezz [Fantastic Negrito] (guitar, piano, vocal)
Masa Kohama (guitars)
 
(Me & This Japanese Guy Live, 10/11/2023, Mobius, Yotsuya, Tokyo Japan)
 
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X Discography (uncompleted)
 
１作目The Last Days of Oakland
ファンタスティック・ネグリート (2016)

 
2作目プリーズ・ドント・ビー・デッド
ファンタスティック・ネグリート
Pヴァイン・レコード (2018-06-15)

　（配信）
 
3作目Have You Lost Your Mind Y
ファンタスティック・ネグリート (2020)

 
４作目White Jesus Black Problems
ファンタスティック・ネグリート (2022)

 
 
ザビエル Xavier Xファクター（日本盤）
X ファクター (1995)
ザビエル
イーストウエスト・ジャパン (1995-07-25)

 
 
Chocolate Butterfly
Chocolate Butterfly (アーティスト), Xavier (作曲) (circa 1996)

 
I Used To Be Young and Pretty
Chocolate Butterfly (2012/8/28)

 
 
Me & This Japanese Guy : Waiting For The Miracle (2005/2/1)

 
 
Blood Sugar X: Crack　Smack Sugar Shit Pop　 (circa 2000) (2004/1/1)

 
Blood Sugar X : The Dead （Circa 2004）
Blood Sugar X: The Dead Dumb Happy Life Volume 1 (2012/5/15)

 
Blood Sugar X : The Dead Dumb Happy Life Volume 2 (2012/6/26)

 
 
■過去出演番組（期間限定同録）
 
昨年マサとファンタスティック・ネグリートが『AOR/Soul To Soul』に生出演したときの同録、期間限定でアップ。（ほぼ55分、でずっぱりです）
 
AOR/Soul To Soul #029 2022/04/21

 
AOR/Soul To Soul #029 2022/04/21
 
Special Live Guests : Fantastic Negrito & Masa Kohama
 
TM What’s Going On 4:57 – David T. Walker
 
M1 Trudoo 3:37 c/o Fantastic Negrito
 
BGM Highest Bidder 3:34 – Fantastic Negrito
BGM Oh Betty 3:56 – Fantastic Negrito
 
M2 Nothing Without You 4:13 cutout – Fantastic Negrito
 
CM2
 
M3 (LIVE) Highest Bidder - Fantastic Negrito & Masa Kohama
 
M4 (LIVE) Oh Betty - Fantastic Negrito & Masa Kohama
 
M5 Your Sex Is Overrated (Featuring Masa Kohama) 4:56 – Fantastic Negrito
 
CM3
 
＜Last Song>
 
BGM Gypsy 3:42 – Chocolate Butterfly
 
M6 Gypsy (demo version) 4:01 – Masa Kohama Featuring Fantastic Negrito
 
後テーマ　Street Life- David T. Walker
 
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■過去関連記事
 
ファンタスティック・ネグリート&マサ小浜『ソウル・トゥ・ソウル』へゲスト出演
2022年4月24日

 
レディオ・ディスコ～ディスコ・サーチンでファンタスティック・ネグリート紹介~ラジコ・同録リンクも
2022年4月25日

 
ファンタスティック・ネグリート＆マサ小浜・ライヴ・アット・ブルーノート～灼熱の共演
2019年05月27日(月)

 
前回ライヴ評
ファンタスティック・ネグリート・フィーチャリング・マサ小浜・ライヴ～矜持ある表現者
2017年04月09日(日)

 
■マサ小浜とイグザヴィア（X）＝ファンタスティック・ネグリートの物語
 
ホームレスからグラミー賞を獲得するまでのイグザヴィア（通称X）の波乱万丈物語。
 
マサ小浜とイグザヴィア～太平洋をまたぐ２人のソウル・メイトのクロスロード～（パート1）
2016年06月26日(日)

 
マサ小浜とイグザヴィア～太平洋をまたぐ２人のソウル・メイトのクロスロード～（パート2）
2016年06月27日(月)

 
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CD・配信音源
 
マサコハマ

 
ファンタスティック・ネグリート　ホワイト・ジーザス・ブラック・プロブレムス

 
スポティファイ
 
マサ小浜

 
ファンタスティック・ネグリート

 
 
 ■佐藤英輔さんのブログ
 
ウォルフガング・ハフナー・マジック・バンド。イグザヴィエ（ファンタスティック・ネグリート）Xマサ小浜　　2023年10月11日(水)
2023-10-11 00:00

 
ENT>MUSIC>LIVE>Masa Kohama, Fantastic Negrito