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アストリッドとラファエルシーズン2

待ちに待った「アストリッドとラファエル 文書係の事件録」のシーズン2が始まりました。(NHK総合)
パリ犯罪資料局文書係のアストリッドは自閉症。
将来を心配した父親が探し出した仕事先が、犯罪資料局。
たくさんの文書が保存されている資料庫は、静かで誰もいない。
まさに、アストリッドにとってはうってつけの職場です。

その父親も今はなく、アストリッドは一人暮らし。
時々自閉症の人たちの「社会性を身につけるための自助グループ」に通っています。
最近は、グループのリーダーの男性が、アストリッドの環境の変化を気遣うなど、少しずつですが、世界が広がってきているようです。

膨大な犯罪資料を読み解くうちに、身に着けた事件の解決のスキル。
優れた記憶力。
知識。
論理的思考。
それらを駆使して事件解決へ協力していきます。
相棒は警視のラファエル。
シングルマザーです。

このドラマは、バディを組むのが、自閉症の女性とシングルマザーという、今までの警察ドラマにはなかった斬新な組み合わせになっています
アストリッドは冷静な観察眼と、細分に目が行く自閉症ならではの視点をもっており、トリックなどはやすやすと見抜くので、マジックの種などもすぐ見破ります。
ラファエルはアストリッドと正反対で、あまりお行儀がよくなく、もぐもぐ何か食べながら歩くし、危険な男性には近づいてしまうし、だけど、アストリッドの才能をかって、現場に連れ出してくれました。
それからはアストリッドは、警察の人たちに必要とされて静かに大活躍。

事件解決後、資料局に訪ねてきた自助グループの男性に「えーと、訪ねてきた人にはお茶を出す。」と言いながらアストリッドはお茶の用意をします。
そして二人で横並びに座ってお話をします。

「私たちのように細部に目がいって、抽象画が絵の具のシミにしか見えない人もいるし、ラフアエルのように全体を見て風景に見える人もいる。
そして、両方とも必要な人たち。」

そうです。
両方必要なのです。
だけど、現実の世界では、健常者の必要度が大部分を占めていて、だからマジョリティーというのですが、自閉症の人の必要度はごくごくわずかです。
お互いの尊重度が、どっこいどっこいになったら暮らしやすくなるのではないかなあ。
そのような日が早く来るように、こういうドラマをみんなが見るといいんだけど。

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