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長女の気づかい。母いたわられる。

29日から、長女の通う生活介護の通所はお休みになりました。
1月3日まで、6日間のお休みです。
以前は5月の連休や、お正月休みなどの長いお休みは、長女にとってイレギュラーな出来事であるため、気分が落ち着かず、えらい騒ぎが起きたりしたものです。

長女も年末年始は「お休み」であるということが、経験でわかってきたためか、大騒ぎは起きなくなりました。
それでも、知的障害、自閉スぺクトラム症、躁病であるため、毎日穏やかに過ごせるよう、母としては万全の注意を払って、規則正しい生活を維持しています。

本当のこと言えば、寝坊もしたいし、ゴロゴロ過ごしたいものです。

1日おきに外出を予定に入れ、昨日は前倒し初詣に行ってきました。
私の町の神社は歴史が古く、全国からお参りの人が来るため、元旦はとても混み合い、警察官が人の流れを整理するほどでした。
しかし、コロナ禍からは、分散初詣が推奨されたので、前倒しで年末に初詣に行くようになりました。

さてそうなると、いつからお正月になるのか、長女は大混乱してしまいますが、一応、おそばを食べる日が大みそか、お雑煮を食べる日が、お正月ということで、納得してもらいました。

お休みの日、長女は何をしているのかといえば、私が呼ぶところのいわゆる写経。
裏紙に、新聞や雑誌の文字を写す。しかし、読めないので、お絵かきをしているような感じで、字を写している。
だから、私はひたすら、A4サイズの裏紙を、半分に切り分ける作業をしています。
裏紙を集めるのも、一苦労です。
写経をしながら、バックに2時間サスペンスドラマの録画を流すので、その録画の作業も一苦労です。

今日の午後、長女はiPadで、You Tubeを見ています。
大好きなKis-My-Ft2の動画を見ています。というか、聞いています。
そしてときどき、
「うふふ。」なんて笑っています。
ご機嫌です。
幸せなんですね。

居心地がいいのでしょう。
おうちが。
居心地のいいおうちがあるなんて、最高に幸せなことです。
罵り合う声も聞こえず、音楽だけが流れるような。
よかったね。
今の世の中で、障害のある人が居心地の良さを感じられる生活ができるということは、素晴らしいことです。

そんな長女が、昨日私に言いました。
「おかあさん、いいの?
ジョニー・デップとか、みなくても。
えいがとかみなくても。
ほら、ゆきがふるやつ。」
と言って両手をチョキのかたちにして、チョキチョキしました。
「ああ、シザーハンズだね。」と私は大笑いしました。

長女は、長女なりに、お休み中は自分に合わせてくれている母親に気を使って、大好きな映画を見なくていいのかと心配してくれたのでしょう。

「はい、ありがとう。」
3が日明けたら、映画もドラマもたくさん見るから大丈夫。
幸せな年の暮れです。


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