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長女の素敵な「言い回し」

我が家の長女、知的障害があります。
この春50歳になりました。
昔は障害者は、短命であるといわれていました。
「どうせ、早く死ぬから心配しなくていいよ。」とへんな励まし方をした人がいます。
今は医療も発達しているので、障害者も、介助する親も長生きします。

さて、50歳を過ぎても、長女は絶好調、語彙が増えてきています。
毎晩絵本を読んでいることも、たくさんの人とお話しする機会があることも、言葉を覚える礎のひとつとなっているのでしょう。

先日、じーっと考え事をしているふうの長女。
ゆっくりゆっくり、考え考えこう言いました。
「わたし、くろいしゃつをだしてくれたら、うれしい。」

長女は、黒いTシャツが着たかったのでしょう。
それで、
「おかあさんが黒いTシャツを出してくれたら、自分はとてもうれしいです。」と言ったのでしょう。

これは、もう立派なアイメッセージになっているではありませんか。
こんな素敵な言い方ができるようになったんだね。
すごいよ。

そこで、早速、黒いTシャツを出しました。
黒いTシャツには、黒いタンクトップだそうです。
最近、長女は、「いろがあう」という言葉を使います。
そのせいか、今日この頃の長女のいでたちは、だいぶすっきりしています。

躁状態になると、カラフル、柄物などになるので、精神的な落ち着き加減が服装のチョイスからもうかがえます。

この状態が、これからも続きますように。

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