見出し画像

すいかグミ

こだわりのある長女には、私にはどうしても理解できない習慣がある。
そういうのは、無理に理解しないで、
「へえ、面白いなあ」と思うことにしている。

その一つが、お風呂に入るときに、すいかグミを口に入れて、むぎゅむぎゅしながら、バスロマンを入れたお湯をかき回すというのがある。
すいかグミを切らしたら、お風呂に入れない。

初めは、スーパーの棚で見つけたハリボーすいかグミ、トルコ製。
ちなみに長女は、ハリボーをお相撲ちゃんの会社だと思っている。
(CMのせい)

しかしハリボーすいかグミを店頭で見かけなくなり、しょうがないなあと、通販でトローリーすいかグミを購入した。スペイン製。
今はこれを食べている。微妙に違うが気にしていないようす。

しかし、トローリーも探すのが大変だし高いから、今度からカバヤすいかグミにしようと思う。日本製。
気に入ってくれるといいけど。

長女はまた、朝バスに乗る前に、かむブレスケアレモンを一つ口に入れる。
そして口をむぎゅむぎゅしながらバスに乗って出かけていく。
まあそれで、安心して行動を起こせるのならそれでいいけど。

韓国映画に「無垢なる証人」という作品がある。
自閉症の少女ジウが、事件の証人になるという作品である。
近所での殺人事件、目撃者は自閉症の少女だけ。しかし、彼女はしっかり聞いていた。犯人の声を。
自閉症の人には、聴覚が鋭い人がいる。遠くの声や、小さい声も聞こえてしまう。
海外ドラマでは、「CSI科学捜査班」や「コールドケース」に、自閉症の人の聞こえにより、事件解決するものがあった。

さて、ジウはグミが大好きなのだ。
それも青いグミが好き。
なぜかというと、
「青いグミは嘘をつかない」からだそうだ。

ジウは普通の学校でとても苦労していた。
親切にしてくれていると思われているシネは、頼まれたから親切にしただけで、実は意地悪をしていた。
裁判のあと、特別支援校に転校したジウは、
「特別支援校は、自分のままでいられるからいい。」と語る。
嘘をつかない青いグミ、探しているけど見つからない。
どこにあるのかな。


無垢なる証人。
2019、韓国、イ・ハン監督

よろしければ、サポートお願いします。老障介護の活動費、障害学の研究費に使わせていただきます。