日本語は変化する。「個サポ」とは誰?

「日本語が乱れる」といわれることがあるが、それは「乱れ」ではなく「変化」だといわれる。例えば、2012年の時点で「怒り心頭に発する」を「達する」と覚えている人は半数以上いるという調査結果が発表されていた。あれから5年以上を経て、同じ調査をしたら、どのような結果が出るだろう。

サポーターはたくさんの新語を生み出してきた。

「ギャルサポ」「バモる」「宇宙開発」「スタグル」・・・その一つに「個サポ」という単語がある。これは、当初は「団体に入らず個人で応援するサポーター」を指していた。特にネット環境やSNSが発達する以前は、ネット上でのサポーター同士の連携は、今ほどは盛んではなく、スタジアム内でのリアルなコミュニティが重視されていた。それゆえに、コアサポーターの多くは大小様々な「サポータークラブ」「サポーター団体」を立ち上げて、それに所属し情報交換したり、共同でチケットを購入したりしていた。それゆえに、当時は「団体に入らず個人で応援するサポーター」を指す単語が必要であり「個サポ」という、誰が言い出したかわからない単語が広く使われるようになっていった。

2018年にアンケート調査をすると「個サポ」の意味は2分されていることがわかった。

「団体に入らず個人で応援するサポーター」という意味で使用しているサポーターを上回る人数のサポーターが「選手個人を応援するサポーター」という意味で使用しているのだ。

サポーターは時の流れとともに変化してきた。それに応じて言葉も変化する。今日も、どこかでサポーターの新語が誕生していることだろう。


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

ありがとうございます。あなたのご支援に感謝申し上げます。

ありがとうございます。
4

石井和裕 @ece_malicia

+KeLサポーター研究所所長。元なでしこリーグ冠スポンサー担当者「『世界一の女子』好き」。著書「横浜F・マリノスあるある」「サポーター席からスポンサー席から: 女子サッカー 僕の反省と情熱」「日本のサポーター史」「サポーター3年生からの日本のサポーター論」。

日本のサポーター史の入口

東京五輪を前にスタートした日本のサポーターは、どのように歩んできたのか、日本のサポーター史の入口をご紹介します。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。