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日本サッカー史における5大ギャルサポ

セレッソ大阪は2017年に2冠を達成し、Jリーグの強豪クラブにのし上がった。2013年に注目された「セレ女」という単語は定着し、2018年にはアイドルグループのたこ焼きレインボーが「公認セレ女」としてセレッソ大阪のPRに一役かっている。

Jリーグでは、これから強くなる兆しがあるクラブにギャルサポが増加する。

ギャルサポには男性サポーターには備わっていない独特の目利き力があるのだ。そしてギャルサポは、過去のJリーグの歴史を辿れば、観客動員の面でも、けっして無視できる存在ではない。

日本サッカー史における5大ギャルサポ

(1)1990年代前半 読売ギャル
(2)1990年代後半 ナナギャル
(3)1990年代後半〜2000年代前半 横浜女声
(4)2000年代前半 ガンバギャル(ツネ様ブーム〜大黒様フィーバー)
(5)2010年代前半 セレ女

Jリーグ25年間における最強ギャルサポはJリーグが開幕した1990年代前半の読売ギャルだ。当時のヴェルディ川崎は女性に大人気。1993年5月15日のJリーグ開幕戦を観戦した前園真聖は、雑誌ナンバーでのインタビューで、このように語っている。
「当時はまだトップチームに上がれず、あのときはスタンドにいました“子どもの頃に見ていた日本リーグとは全然違う舞台がそこにありました。『この舞台で戦いたい!』という想いがより強くなりましたね。

ヴェルディ川崎はJリーグ開幕以前の日本リーグ末期には、すでにサッカー観戦ブームを巻き起こしていた。

カズギャル、武田ギャル、北澤ギャルといったギャルサポーターを中心に4万人をスタジアムに動員するパワーを有していた。彼女たちは「Jリーグ族」と呼ばれ雑誌でも特集されていた。にわかに信じがたい話だが、これは日本にプロサッカーリーグが誕生する直前の出来事だ。目利き力あるギャルのパワーを溜め込んでJリーグはスタートし空前のブームを巻き起こしたのだった。

週刊SPA! 1993年2月3日号「加熱するブームの実態を探る Jリーグ族の謎」

Jリーグは2018年2月29日に2017年のJ1、J2の観戦者調査の結果を発表した。上昇傾向が続いていた平均年齢でJ1は初めて前年から若くなったことが話題になったが、それでも平均年齢は40・1歳。J2を合わせると41・7歳となっている。

ギャルサポに代表される若い世代をスタジアムに集客することは大きな課題となっている。

ギャルサポのみならず、多くの女性がJリーグのスタジアムには足を運んでいる。日本のサポーター史において、多くの重要な役割を担ってきた。

次にギャルサポを集めるクラブはどこなのか?注目したい。


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