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Jクラブのマスコットはサポーターに何を語りたかったのか?テキストマイニングから判明したマスコットの気持ちと役割。

「選手と監督は来ては去る。だけど、マスコットは移籍しない!」マスコットを愛するサポーターはマスコットと永遠の愛、そして信頼感で永遠に結ばれている。とはいえ、マスコットは言葉を発しない。果たして、マスコットはサポーターに何を語りたいのか?それを知りたい・・・。唯一の手がかりはツイッターアカウントにあった。マスコットが唯一、サポーターに具体的な発信をする手段だ。そこで、神奈川県内のJ1の3クラブのマスコットがツイッターで何を語りたかったのか、その気持ち、そして各クラブのマスコットの役割を調べてみた。

各マスコットのツイートをテキストマイニングで分析した。

対象となるツイートの期間は2018年3月1日から12月25日まで。いずれのクラブも、マスコットのツイッターアカウントの他にオフィシャル・ツイッターアカウントを有している。
※テキストマイニングとは、大量のテキストデータから有益な情報を取り出すこと。

ふろん太(川崎フロンターレ)一日の平均ツイート数 1.6

マリノスケ(横浜F・マリノス) 一日の平均ツイート数 2.9

キングベルⅠ世(湘南ベルマーレ) 一日の平均ツイート数 1.6

実はクラブスタッフの一員としてサポーターに語りかけているふろん太。

ふろん太の役割は明確だ。クラブスタッフの一員なのだ。クラブからの情報をツイートでサポーターに発信している。例えば、移籍に関する情報を情報解禁時刻にいち早くツイートする、サポーターにスタジアムの天候を伝える、といったツイートに特徴がある。特に寒さ対策の呼びかけには気を使っている。仕事に忠実なふろん太の気持ちが伝わる。

ふろん太のツイートで、最も特徴が表れている単語の流れは「僕 + 羽織る + すごい + 寒い」。

特徴がもっとも表れているふろん太のツイートはこれだ。

クラブスタッフしか知り得ない情報をサポーターにいち早く伝えている。

友達としてサポーターと毎日を過ごしているマリノスケだが意外と武闘派。

永遠の小学5年生のマリノスケは、サポーターとの挨拶やお礼がよくできる子。サポーターとはお友達関係だ。そして「たたかう」「きりかえる」といったサポーターの闘うスタンスとも共感する姿勢を発信している。マリノスケのアツい気持ちが伝わる。

マリノスケのツイートで、最も特徴が表れている単語の流れは「応援 + たたかう + くやしい」。

特徴がもっとも表れているマリノスケのツイートはこれだ。

サポーターの一員(友達)として悔しい思いを伝え、クラブ側の一員としても、引き続きの応援をお願いしている。

スタンドの外で開催するイベントが主な活躍場所になっているキングベルI世。

海を司る神様なのにおじいちゃんだと思われがちなキングベルI世は、たくさんのサポーターと会いたいマスコット。イベント会場から写真入りで来場を呼びかけるツイートが多い。おじいちゃんの孤独な気持ちが伝わる。
※「おくれる」と表示されているのは語尾の「おくれ」「おくれー」をテキストマイニングソフトが「おくれる」と解釈したため。実際には「おくれる」という表現は一度もツイートしていない。

キングベルI世のツイートで、最も特徴が表れている単語の流れは「ワシ + おる + 待つ」。

特徴がもっとも表れているキングベルI世のツイートはこれだ。

湘南ベルマーレのホームタウンは広域であるため、各市町村のイベントにキングベルI世が出張している。この日は二宮町でのイベントへの来場を呼びかけた。

マスコットには個性がある。どのマスコットも差がないように見えがちだが、その立場すらもクラブごとに異なるのだ。


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