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少子高齢化だけど、老いては子に従え

 少子高齢化。色々な意味で深刻な問題だ。政府の机上の推計よりもそれはかなり早く進行する問題ではないかと思う。

 最近あるところへ顔を出すのだけれど、そこは男が4人。いずれも要介護の親(皆片親になってますけど)を抱えた男どもだ。それぞれおカネの問題、同居していて認知症だったり障害を負った親や奥さんを抱えていたりする。
 昨年施設へ親を入居させた小生もその中の一人だ。

 小生はとある案件で「こりゃヨメ子作っても生きて行くのは大変だ」と思って未だに独りでいるわけなのだけど。その案件とは。

 30年前になる。小生は入社三年目。過労死も厭わずサビ残しまくりでまだまだ元気でブンブン働いていた。それに目を付けたのが退役を控えた当時の所長だ。当時は大企業だった。過去ログにあるかもしれないけど、退役して人間仕事を辞めると何をしていいか解らなくなる。

 現在は一般的に定年は60歳。30年前もそうだったと思う。再雇用もしてもらえるようだけど、給料も下がるし肩書も無くなる。し、早いところだと現在定年は55歳のところもあると聞く。大企業でも。
 通常は40~50歳の間で最就職先を探す。考える(んじゃないかな)。
 で、当時の所長はどこかへ行くこととかではなく出世することしか考えていなかったようだ。

部下の若い奴を一人悪者に仕立て上げてやっつけてその手柄で出世しよう

 と考えたようで、小生に白羽の矢が立ったようだ。所長の上は役員。つまり取締役とか。待遇もダンチで上がる。小生はその所長の独断で大阪から三重県へ勤務地を移され、その異動先で体調を崩した。で、その過程で起こったのが過去ログのこれ。

 事業部を跨いで独断で一社員の勤務地を異動させるという事は明らかに社長以上の越権行為だ。

 結果的に所長は退職金を会社に置いていく羽目になった。「会社を作ろうとした。背信行為だ」という嫌疑を小生にかけ、辞めさせるなり消すなりしようとしたのだ。勿論小生にとって全くの心外だ。
 辞めるというより病める人になったけど。

 小生が三重県から大阪へ復職した折には所長は定年を迎えていた。「入社三年目にしてこの仕打ちはちょっとひど過ぎる」多分そんな声が上がって所長はブーメラン。退職金の3000万円で会社を自分で作る羽目になり、そこへ常務として天下って行った。

 こんな阿呆が上にいる。所長になれる。労働組合も助けてくれない。病院さえも抱えている大企業だから労災も認める筈もなく。
 小生は会社を辞した。

 と同時に「こういう事を考えるヤツがいるなら、若い人はどんどん年寄りより先にいなくなるな」と考えたので現状籠城するに至る。

 その大企業の名前を出してもいいけど、大阪の押しも押されぬ大企業。想像に難くないしnoteのスポンサー様でもあるようなので、敢えて名前は割愛する。

 若い人はこれから色々な意味で大変だ。でもって時代は若い人に合わせて進歩をしている。決して馬鹿にしたり下に見たり(中傷したり)してはイケナイというのが小生の態度だ。

 先に生まれたから年寄りは先生と言われるが、先に生まれたんなら先に死ぬ。先死即ち戦死する運命だ。その折にお世話になる、してくれるのが若い人達だ。件の所長は最後、小生が会社を辞す頃には役も付かない状態で関連会社の介護施設の職員になっていた。

 お年寄りは若い人にはこの先、色々とお世話になるんだから威張ってばかりおらんと大事にしましょうと。
 儒教の祖、孔子の言う事ばかり聞いとらんと。

 それを察して嫁に対する態度が豹変した姑がいるという話も聞いたことがある。嫁と姑。

 これも頭の痛い問題ですわね。

嫁と姑を同じ屋根の下に住まわせるのはライオンの檻の中にロバを飼うようなものである。そんな言葉がユダヤのタルムードにあるそうだ。既出かな?

 年寄りが若い人を虐める。これも少子高齢化の一因なんだと思う。

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